シクシクシクシク・・・
お月様の涙は止まらずに
ますます欠けて行きます
寂しいよ~寂しいよ~
どうしたらお月様が泣き止んでくれるでしょうか?
森のみんなで話し合います
寂しいお月様は、どうしたら寂しくなくなるのでしょう?
森のみんなの真ん中で、狸さんがこう言いました
「ボクがお月様の元へ行きましょう、そして自慢の太鼓を聴かせてあげる」
そう言うやいなや、狸さんは夜空に向かって飛び上がった
ピョ~~~~ン
しかし、狸さんのお腹が重過ぎてお月様の元へはたどり着けません
だったら私が!と狐さん。
ピョ~~~~~ン
自慢のしっぽが重すぎて、狐さんもたどり着けませんでした
熊さんも、リスさんも・・・みんな、みんなたどり着けません
誰もたどり着けないんだ!やっぱり一人ぼっちなんだ!!
お月様の涙は止まらず
まんまるお月様は形をなくそうとしています
泣き止まないお月様
真っ暗な祭りのない夜
森のみんなが、どうダメだ・・・と思った時
「ワタシが行きましょう」
それは兎さんの声でした
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お月様はわがまますぎ?
兎さんは無事お月様の元へたどり着けるでしょうか(^.^)