日曜日返上で朝から コンクールの音作り
私の手

は
楽譜と鍵盤の上を
慌ただしく 行ったり来たり
今日中に仕上げたいのは
「ねこふんじゃった和洋折衷アレンジ

」
ラストは
哀愁漂う尺八のメロディーの音に続いて
ぃよ~~~っ ポンっ
拍手~~~っ
なかなかイカした 「和洋折衷ねこふんじゃった」の完成っ


ふんふんっ
頭の中に残る
「ねこふんじゃった」のメロディーを口ずさみながら
日が暮れる前に
わが家からすぐ近くの海の見える公園まで
ほんの少しだけ 気晴らしドライブ

車のエンジンを切り 携帯をいじくりながら
助手席に置いてあった
カルビーのかっぱえびせんを ひとくち ふたくち・・・
・・・と その時
ぎょっ
目の前に 猫でもない犬でもない物体が
なんだ

なんだ
車のドアをそっと開け
右手に

デジ亀くん
左手には
カルビーのかっぱえびせん
を とっさに握りしめ その物体に近づいてみた
いち にっ さん し
ょょょ4ひき~~っ
タヌキなんだろうけど
決してタヌキとは思えない
やせ形タヌキ
体の毛がほとんどなくて
なんだか悲しい感じ
冬のまるまるしたタヌキとは大違い
私は すかさず
左手に握りしめていた
幻のカルビーかっぱえびせん
を 小さく小さく砕いて
タヌキたちに プレゼントした
さくさくさくさくさくさくさくさく
おいしい音をたてながら
目の前の
幻のカルビーかっぱえびせん
の虜になっている タヌキたち
良かったね

良かったね
タヌキたちは まさに
カルビーのキャッチコピー通り
やめられないとまらないに なり
私の
幻のカルビーかっぱえびせん
を
ひとつ残らず たいらげてしまいました
注:筆者はカルビーのまわしものでも何でもありません事を捕捉させて頂きます。