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歌うように語ろう

観劇や観戦(主にフィギュアスケート)等について語るブログです
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ステップシークエンスについて考察してみる

2011年12月28日 | フィギュアスケート

全日本が終わったと思ったら、今度はロシアナショナルですよ。結果はもう知りましたが(男子優勝プルシェンコ様、女子優勝アデリナちゃん)今日明日とJスポで放送があるのでそっちで実際の演技をとっくりと拝見しようと思います。

さて、今日はステップについてです。今季より、ステップのレベル上げ条件が若干緩和されました。(昨季:三分の二を片足でステップ 今季:半分を片足でステップ)

しかし実際にはシーズン前半まででそれほど多くの選手がLv4を獲得したわけではありませんでした。今まで獲得した選手+αといったところでしょうか。

大方の場合、ステップがうまい選手はエッジワークが上手くてスケーティングが美しい選手が多いですね。例外もいますが、名前を出すのはやめておきます。選手を落とす気は毛頭ないので。

それはさておき、片足でのステップワークについて昨季は少しは触れていたものの、今季はあまり詳しく触れていないような気がします。でもこの片足ステップ、見ていると本当に上手い下手が如実に表れる技巧だとわかります。上手い選手は片足でもぐいぐい進んでいきますし、もちろんターンなどもうまくこなしていくんですが、そうでもない選手だとなかなか進んでいかないんですよね。そして結局、昨季はいくら片足ステップに取り組んでもそれほど評価につながらないと見るや、今季はみんながみんな片足ステップにこだわらなくなってきたように思います。現にLv4を獲得している選手でも、片足ステップで半分の条件を取り入れていない選手もいます。もちろんそれは絶対条件ではないのでなんら問題はないのですが、ジャッジの思惑は謎のままではあるものの、片足でステップを半分もしくはそれ以上進めた上でスピードと見栄えの美しさを保つことがどれだけ難しいか、顕著に見せられたように思います。

以前も書いたような気がしますが、片足基準が導入されてからシングル選手でもツイズルを入れる選手が増えたように見受けられます。アイスダンスではどの選手でも当たり前にこなす技ですが、これは簡単なようで実は美しくこなすのが難しい技だと思います。ステップを構成する数々のターンや細かい技を足元だけでなく、全身を使い曲に合わせて表現するということ、これはもっと大きく評価されてもいいのではないかと個人的には考えてしまいます。

あと、途中で完全に足だけでなく上半身の動作も止まってしまうプログラムをいくつか見ますが、条件さえ満たせばレベルを与えるのではなく、休憩入りステップはそれ相応の低い評価にしてほしいものだと思います。つなぎに関しては多い少ないはそれなりに評価されている(それでも厳密ではないですが)のに、ステップでの休憩はそのままというのがちょっと解せないところです。