歌うように語ろう

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天は自ら助くる者を助く

2013年07月04日 | フィギュアスケート

今週末の父の七七忌まで、記事執筆を控え心穏やかに過ごしたかったのですが、とんでもないニュースが(しかも日本フィギュア界で)出てきたので、

それがらみで思うところを短く書いておきます。辛口ですから安藤さんの熱狂的ファンは読まない方がいいでしょう。

 

恋愛も妊娠も出産も含め、言うまでもなくプライベートは自由でしょう。

入籍するしないも親族以外には関係ないですし、どうぞご随意に。

 

しかし、選手としての処遇において、母と言う肩書は特別扱いの理由にしてはならないと思います。

もしも子供を帯同して試合会場にきたというなら(個人的にはそういうことは差し控える方がいいと思いますが)シッターの手配や

授乳室を用意する程度の配慮ならまだわかります。

けれども、テレ朝の宮嶋氏が示唆したようなブロック大会の免除や、佐野理事が言うような恰も五輪選出が規定事項であるかのような

特別扱いは厳に忌むべきであり、あってはならないことです。

 

幸い、今のところスケート連盟サイドでは特別扱いする意思はないようですが、マスコミの動きや諸々の不穏な動きが大変懸念されます。

 

繰り返しますが、妊娠出産を批判しているわけではありません。母であることを理由にした特例はあってはならないと主張しています。

母親であることが理由で不利になるかもしれないことは、出産前から本人は覚悟をしていたのかどうかは知りませんが、

少なくとも6月末日、つまり出産報道前までずっと連盟側からはわざわざブロック大会に強化役員を派遣して状態によっては

強化選手に追加する用意がある旨明言しています。

この段階ですでに、全く不利に扱われていないと言えるでしょう。むしろ、格別の計らいであるとさえ言えます。

 

後はご本人次第です。彼女の周囲はどのように考えているのか知る由もないですが、とにかくブロック大会をまずは勝ち抜き

東日本大会へ、そして全日本へと自力で出られるようにして頂きたいです。

五輪派遣選手候補に名前が挙がるのは、全日本選手権に東日本からトップ通過してからでも遅くないのではないでしょうか。

 

彼女が2年間の間にいろんな葛藤があったのは事実かもしれませんが、その2年間に他の選手たちは懸命の努力を続け、

結果を出してきたのです。その前提があってこその五輪最大枠の3枠があります。それをゆめゆめ忘れてはなりません。

結論として、五輪代表選手の選抜において、禍根の残るような特例は決して認めてはならないと思います。

安藤さんだけの問題ではなく、日本フィギュア界、ひいてはフィギュアスケートという競技の未来のためにもです。

 

最後に蛇足ながら。娘を持つ一児の母として個人的にはせめて授乳期には精一杯の時間と愛情を娘さんに注いであげてほしいと

思います。授乳だけでなく、なるべくスキンシップをたっぷりと。

乳幼児の時期、殊に卒乳するまでの時期の大切さを知るからこその老婆心です。

子どもは栄養だけで育つわけではありませんから。真の意味で、母親の代わりなどいないのです。

もちろん24時間育児に専念しろと言っているわけではありませんので、そこは誤解なきよう。

(母親業はトライアスロンをしているようなものですからね。母にも休息はもちろん必要です)

 

以上