タイトルは、私が中学生の頃から
「ひっそりした天才」
と確信しているトモフスキーの歌詞より引用。
※93年に解散した人気バンド「カステラ」の中心メンバーであり、
実はこっそり米デビュー済みのシンガーソングライター。
他の歌でも
「自分がキライだと思ってるヤツには、
大抵自分も嫌われている」
のような事を歌っているが、それは真理かもしれない。
ちなみにタイトルにした歌の一節はこうだ。
ウマが合わないのは
そいつが悪いから
ココロが狭いなって
恥じる事はない
TOMOVSKY「ワルクナイヨワクナイ」より引用。
暴論かもしれないが、自分を責めて調子を崩すよりは
よっぽど精神衛生上いい気がする。
なぜそんな事を言い出したかというと、
先日書いた「他人の使った便座に座れない空気椅子女」
とソイツとつるんでいる美人22歳の件で
せっかくの金曜日がまたもやウンザリな気分で終わったからである。
なぜ「せっかくの」なのかと言えば、台風接近の為に
本来あったハズの残業と休日出勤が中止になったからなのだが
暴風雨の読みがアッサリと外れて明るい土曜日に
なったのにも関らず、何となく私の気分は沈んでいるのである。
昨日、ハッキリと私に避けられいていると悟ったらしい
上記の二人。
それもそのハズ、
私は空気椅子@三十路とトイレに行くのにかちあった際に
三十路がわざと私より遅れてトイレに入って来ようとするのを
待ち構えて、
「お先にどうぞ」
と凍るような冷たい声で空いている個室を勧めたのである。
わざわざ空いている個室に入らず自分を待っていた執念に
恐れをなしたのか、三十路は私が個室から出るや否や
電光石火の速さでトイレを飛び出して行った。
手も洗わずに。
他人の使った便座になんて座れない程の
潔癖でデリケートなお方の割には、
用を足した後のばっちいお手々は洗わずとも平気なのか。
排泄物を拭き取ったお手々なのに、自分のならばいいのか。
とんだマイルールの潔癖症である。
席に戻ると、三十路が例の大声で美人にその事を
報告している真っ最中であった。
私は席が向かいなので、普通の声でも会話はまる聞こえであるのに
元がカバ声の三十路であるのでクリアに聞こえるのだ。
仕事の準備をしながら聞かされていると、三十路が
「絶対陰で言ってたのバレてるよ~」
と相談している。
バレるも何も、向い側にいるのだから面と向かって
言っているのと同じ事である。
コイツはちょっと頭が弱いのか?
と首を傾げながら聞いていると、美人が
「どうせバレてるなら開き直ってればいい」
というような事を憎々しげに言い放っていて驚いた。
おとなしそうな印象で、実際周囲の人と話も打ち解けもしない
引っ込み思案な行動とは裏腹な辛辣な言い様であった。
感じの良かった第一印象がガラガラと音を立てて
崩れた感があった。
昼休みにリフレッシュルームへ行った時にも、
行儀悪く大きく足を組み一人で二人分のスペースを取りながら
弁当を頬張る美人22歳と三十路を見かけた私は、
その二人の隣が空いていたがあえて離れた狭いスペースへ。
顔見知りの同僚に
「ごめんね」
と断りつつ隣の隙間へ入り込んだ。
あからさまに避けられたのを見た二人は、
私が隣に来なくてせいせいすると言った内容の事を
またもやでかい声で話していた。
ただそれだけの事である。
私はその二人以外の周囲の人と仲良くやっていると思うし、
普通におしゃべりする同期もいる。
二人の陰口で仕事に支障をきたす事も全く無いし、
何を気にする事があるのかと思う。
だが、何となく気分が浮かないのである。
それは落ち込んでいるというのではなく、
自分の中でその二人に対する嫌悪感というか苛立ちが
起こるのが何か不可解というか、釈然としないのだ。
「そんなに腹を立てる事か?」
と我ながら思う。
そこまでこだわる必要は無いと思うし、
そんな奴らを嫌って労力の無駄遣いをしたり
負の感情で疲れる事は無いとも思う。
たとえば、気がつくとその事でイライラしていたり
二人の鼻につく所を列挙してみたり。
自分の方がよっぽど陰湿で怖い。
まあそれが私の持ち味でもあるのだが。←無駄にポジティブ。
私なんて、根に持って何ぼである。
何といったって、夢の中に勘違いした魔太郎が来てしまうくらいだ。
(これにはあるエピソードがあるのだが、それはまた別の機会にしようと思う)
執念深さは奴に負けない自信がある。
恨みをはらすアクティブさでは負けるかもしれないが。
しかし、そういうネガティブさは疲れる。
疲れるし大抵自分にも良くない。
誰かを悪く思っていてイイ事なんてない。
面相も悪くなる。
というワケで気分を入れ替えたいのだ。
イヤな奴は状況が許す限り遠ざかればいいのだし、
現実の距離的に無理でも精神的な距離を取る事は可能だ。
そこで、タイトルである。
前述のあの歌詞である。
「ウマが合わないのは そいつが悪いから
ココロが狭いなって恥じる事はない」
TOMOVSKY「ワルクナイヨワクナイ」より引用。
おお何と今の状況に合っている事よ。
やっぱり天才だ、トモフスキー。
そんなこんなで、
今日は憂さ晴らしも兼ねて家中の掃除にいそしんだ
私であった。
部屋もキレイになったし、今夜は旦那と水入らずだし
何も悪い事ないじゃない?
と思いつつ、
やっぱりちょっとだけもにょっとしてしまう
ココロが狭い女35歳であった。だってそれがウリですから。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます