短期で某大手通信会社系列にて働く事になった私。
この会社は、私の仲良しちゃんが支社は違えどかなり長い間勤務をしていた所。
それを勤務決定後に知った私。気づかなかったおマヌケさん。
仲良しちゃんが教えてくれた事には、
「おっとりとした社風」
であると言う。
私の行く職場は、何だかわからないが色々な意味でハードボイルドな職場が多い。
過去の経験から「そうは聞いたが、油断はするまい。。。」と心に決め、研修に臨んだ。
結論から言うと、
仲良しちゃんの話は正しかった。
そりゃもう全く正しかった。
今回同期で入ったのは私を含めて9名である。
今回は女性限定の募集だった為、様々な年代の女性が9名
かしましく研修初日に集ったのである。
そんな私達を迎えてくれたのは、今回の業務の責任者である課長であった。
説明によると、その部署には課長が3名いるとの事だったが
漏れなく癒し系の愛すべきおっちゃん達であった。
おっちゃんの発するほんわかムードに包まれ、何となく安心した一同。
和らいだ空気の中、一番立場が上の課長より説明を受けていると
課長の一人がコーヒーを出してくれた。
。。。って、ええっ?!
課 長 が 派 遣 に お 茶 を !
と戦慄の一同。
一応、「課長」である。
一応偉いのである。
そして私達はしがない派遣である。
しかも短期の、いわば「使い捨て」「誰でもいい」代わりはいるもの@綾波
扱いの派遣である。
会社によっては、名前すら覚えてもらえず「派遣さん」とひとくくりにされる身分である。
それぞれが心中で「ありえん!」と叫んでいる中、
その課長は何を勘違いしたのか
「勝手にコーヒーにしてしまいましたが。。。
もし苦手な方がいましたら、あちらに煎茶もありますから」
と申し訳なさそうに言うではないか。
どうやら一同の深刻な沈黙を(ただ単に衝撃を受けて黙っているだけ)
自分のお茶くみチョイスがイマイチだった為と勘違いしたようだった。
「め、滅相も無い!」
と大恐縮の一同。
のっけからそんな調子で、その日が終わる頃にはみなの中で
「ああ、この会社はこういう社風なのだ」
という認識が生まれていた。
私達が今回行なう業務内容が、その会社では初の試みである為に
「経験者には常識のような事柄」もわかってもらえていなかったりと
所々頼りない部分があると私は感じたのだが、
雇われている身分で、しかも派遣で意見を述べるのは僭越だと思い黙っていた。
しかし、同期の中には(特に年が上の方)
あまりに先方の腰が低いので何だか偉くなった気分にさせられてしまったのか、
雇い主に自己中心的な環境改善要求や業務の進め方などについて意見をする者もいた。
周囲の社員の方々の冷たい視線が痛い。
しかし、言っている本人は全く頓着していないので感心した。
絶対に真似したくはないが。
同類と思われるのも不本意なので、無関係を装い黙るその他の人々。
しかしそういうワガママにも丁寧に低姿勢で対応する課長に、
尊敬の念と同時に不安も抱いた事であった。
とは言え、上が舐められてるとあまりいい結果にならない気がする。
ただ短い期間であるし、どうやら先方も積極的に責めに出る気も更々無いようなので
(今回の仕事は営業系)、成果よりも休まず行けばいいのかと解釈している。
無論、他の面々も同意見だろう。
あまりに消極的なので、やる気のある人間が浮いてしまうのだ。
個人的には納得しかねるが、それがクライアントの方針であれば従うしかない。
何だか、いいんだか悪いんだかわからないものの
こんな会社は初めてだ!
と驚いたのには間違いない出来事であった。