古いジープのシート、天井からドアの幌の張り替えを依頼されました。
まずはシートの方から取り掛かります。
表皮は先日作成したダンプカーのアオリシートと同じ防水帆布の一番厚い物です。
ちょっと過剰品質でシートにはどうかとも思いますが依頼者の指定です。
座の方は乗り心地より座抜け防止用のパンフレームになっています。
ジープと言うことで室内が濡れるのでしょう! パンフレームはサビがひどく
クッション材の劣化がスゴイです・・・・汚いです
と言うことで、ウレタンは新しく70㍉にチップウレタンを切り出し、
サビたパネルの上にウレタン受けとして硬質フェルトをレーザーカットしたものを
用意しました。
今回は裁断&縫製の紹介は省略してカバーリングです。
どうも今回持ち込まれたシートは何回か張替えを行ったようです。
パネルをプレス抜きした爪でシートのスソを固定します。
堅い防水帆布ということで全く伸びないシートにたるまないように型紙が出来ているため
パネルにはめ込むのが至難の業です。
ここで登場するのが靴職人よろしく「ワニ」です。
靴の革を引っ張って、底にすぐ釘打ちができるようにハンマーが一体になっています。
正式にはピンサーペンチと呼ぶようです。
背の方はパイプフレームに直接ビス止めします。
これも外したビスやワッシャーが形状がバラバラだったり破損してたりで揃っていませんでした。
帆布と馴染みの良い色で、表皮の押さえ面の広いビスを用意しました。
こんな感じで仕上がりました。
さて、これから幌の製作にかかります。 実車がわからないのでイメージや
まとめ箇所の細かな点が不安ですが、試行錯誤でいってみます
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