洋服を縫わない縫製工房

ミシンを使って、洋服以外で、できることは何でも挑戦!
薄物から、厚物、金属?関わったものを紹介します。

ジープのシート張り替え

2018年04月21日 | ものづくり

古いジープのシート、天井からドアの幌の張り替えを依頼されました。

まずはシートの方から取り掛かります。

表皮は先日作成したダンプカーのアオリシートと同じ防水帆布の一番厚い物です。

ちょっと過剰品質でシートにはどうかとも思いますが依頼者の指定です。

座の方は乗り心地より座抜け防止用のパンフレームになっています。

ジープと言うことで室内が濡れるのでしょう! パンフレームはサビがひどく

クッション材の劣化がスゴイです・・・・汚いです

と言うことで、ウレタンは新しく70㍉にチップウレタンを切り出し、

サビたパネルの上にウレタン受けとして硬質フェルトをレーザーカットしたものを

用意しました。

今回は裁断&縫製の紹介は省略してカバーリングです。

どうも今回持ち込まれたシートは何回か張替えを行ったようです。

パネルをプレス抜きした爪でシートのスソを固定します。

堅い防水帆布ということで全く伸びないシートにたるまないように型紙が出来ているため

パネルにはめ込むのが至難の業です。

ここで登場するのが靴職人よろしく「ワニ」です。

靴の革を引っ張って、底にすぐ釘打ちができるようにハンマーが一体になっています。

正式にはピンサーペンチと呼ぶようです。

背の方はパイプフレームに直接ビス止めします。

これも外したビスやワッシャーが形状がバラバラだったり破損してたりで揃っていませんでした。

帆布と馴染みの良い色で、表皮の押さえ面の広いビスを用意しました。

こんな感じで仕上がりました。

さて、これから幌の製作にかかります。 実車がわからないのでイメージや

まとめ箇所の細かな点が不安ですが、試行錯誤でいってみます

 

 

 

 

 

 

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« オリジナルクッション | トップ | ジープの幌(屋根&ドア)1 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ものづくり」カテゴリの最新記事