洋服を縫わない縫製工房

ミシンを使って、洋服以外で、できることは何でも挑戦!
薄物から、厚物、金属?関わったものを紹介します。

特注、防雨カバーの製作

2023年03月25日 | ものづくり

自動車整備工場で見かける、床から車体ごと持ちあげるリフトの

メインコントローラーボックスの防雨カバーを製作しました。

写真では判り難いのですが、スイッチ部分の天板は台形で、サイド面も

前側に傾斜しています。

依頼を受けた時は、毎日使うわけでないので上からボックス状のカバーで

と言う話でした。

 

防水でしっかりした生地を選定しているうちに、使用する度に

持ち上げて外して、また掛ける方法だと、面倒じゃないかなぁ~~

使わなくなってしまわないか? と言うことになりました。

 

また、外したり、かぶせたりだと、作業上、どうしても筐体に対して大きめに

って、なってしまい、見た目もよろしくないですね~~

そこで、操作時はスイッチ部分のみフタを開ける形にしてみてはと提案し、

現物、現場確認で採寸に伺いました。

微妙な形状の他、背面に熱排気孔もあることが確認できました。

そこで、背面はジャンバーの背中のような通気の切り替え段重ねにしました。

左サイドパネルにフックかけしてあるリモコンケーブルも問題です。

カバー本体にケーブルポケットを縫い付けるという案もありましたが、

操作性&収納を考えて、建屋の柱にフック掛けにしてはと言うことにしました。

ケーブルも、カバーをかぶせたまま使えるようにケーブル位置に

象の鼻のようなカバーを縫い付けました。また、ソケットの抜き差しできるように

差し込み部分から

操作スイッチ部分は各スイッチに合わせて穴を開けた1㎜厚の透明塩ビを

縫い付けました。

開閉式にフタは取り外しもできるように背面はマジックテープで固定してあります。

また、閉めた時の固定マジックテープは、正面だと見栄えが悪いので

両サイドで止めるようにしました。

ただ濡れなければ・・・と思って簡単にカバーを、って事になりがちですが

外してどこかに行ってしまったり、使いにくかったりで、使わなくなったりすることが

よくありますよね?

大切な機械を、きれいに長く使う為に色々と考えてカバーを特注するのも

ありですね

今回使用した生地はエステル帆布でした。


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