(本房美恵さんプティ・インタビューのつづき)
Q 『ツンとまる』に関して、最初はこんなかんじのお話になるかな、とぼんやりイメージしていたけれど、書きながら変わっていっちゃった、ってことはありますか。
それはないです。
Q しあげるまでに、こういうところがちょっと大変だった、ここが書いていて楽しかったなど、あったら教えてください。
雨や風を受けて、まるが踊ってる、そんな様子を思いついたときが特に楽しかったです。
Q 物語のなかで、雨がひとつのキーになっていますが、ひょっとして雨好き?
優柔不断ですが、晴れでも雨でも機嫌よくいられます。
Q 色や光のイメージが湧いてくる物語ですが、読むひとがイメージしやすいように気をつかわれていますか。
話の中で迷子にさせてしまうといけないので、もちろん気は使います。でも、読まれた方の中で自由にイメージが広がってくれるのも嬉しいです。
Q 「童話」というと子ども向けととられがちですが、『ツンとまる』はそういった印象がありません。「オトナも読める童話」と意識して書かれているのでしょうか。
お話に対する好みが、子供のときからあまり変化していないせいか、特に意識したことはありません。
Q どんなお話が好きですか。好きな作家なども教えてくださ~い。
好きなお話は、読んだ後に心が自由になるもの。ありえない設定でも、まわりくどくなく、ストーリーに引きずりこんでくれる世界。子供の頃によく読んでいて、しみついてしまっているのは、「松谷みよ子のむかしむかし」。日本の昔話とか神話が入り混じったもの。で「好きな作家は?」は難しいです。高校生の頃は島田雅彦さんとか、小林恭二さんの本をよく読んでいたし、宮部みゆきさんとか、澤田ふじこ?さんの時代小説も好きだし、パウロコエーリョさんの作品も好きだし…。でも恋愛をテーマにした小説はあまり手にとらないかな?
Q 最後に・・・読書の秋! 最近読んだ本で、おすすめの本があったら教えてください。
筑摩書房の「ちくま日本文学全集」の樋口一葉。たけくらべほか、短編が入っている文庫本です。たまたま本屋さんで目に付いたので買いました。原文に近い表記になっていて、正直読みづらいのですが、日本語って美しいということが実感できます。言葉から広がるイメージが、桁違いに豊かだなって。今の時代は伝える手段がたくさんあるけど、大事なものを粗末に扱っている気がして、なんだかものすごく焦ってしまいました。まだ全部読んでいませんが、繰り返し読みたいです。
(おわり)
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お話をうかがって
本房さんのココロのやわらかさ 物語への誠実な向き合い方が
感じられる気がしました
本房さん ご協力ありがとうございました!
編集担当