永遠の僕たち

「永遠の僕たち」Restless（2011年／アメリカ）

監督＊ガス・ヴァン・サント
出演＊ヘンリー・ホッパー（イーノック）、ミア・ワシコウスカ（アナベル）、加瀬亮（ヒロシ）

ガス・ヴァン・サントって、こんなあまっちょろい映画をつくる監督だったか？　いまの若い人向けの日本映画みたいだ。
終わりのクレジットロールに「デニス・ホッパーに捧ぐ」という献辞が出る。主演のヘンリー・ホッパーは父親そっくりだ。ミア・ワシコウスカはジーン・セバーグか若いときのミア・ファーロウみたいでいまのアメリカの女の子ふうではなく、ファッションも1950年か60年代ふうだし、特攻隊員の幽霊（！）役の加瀬亮はナイーヴでかっこよく、見ているぶんには楽しいが、不思議に後ろ向きの作品。加瀬亮の英語がネイティヴなみ。

死の棘

「死の棘」（1990年／日本）

監督・脚本＊小栗康平
出演＊岸部一徳、松坂慶子、木内みどり


島尾敏雄原作の『死の棘』を映画化したもの。カンヌ映画祭で「グランプリ・カンヌ1990」と「国際批評家連盟賞」をダブル受賞した。
この地獄のような家を外から撮った絵がつくりものめいていて不気味で秀逸。家族とは不思議なものだ。

隠された日記

『隠された日記－－母たち、娘たち』Meres et Filles（フランス、カナダ／2009）

監督＊ジュリー・ロペス＝クルヴァル
出演＊カトリーヌ・ドヌーヴ（母Martine）、マリナ・ハンズ（娘Audrey）、マリ・ジョゼ・クローズ（祖母Louise）


このごろ幽霊が出る映画が多すぎないか？　物語の解決法として安易な感じ。