映画は楽しい!

今日見た映画の覚え書き(のみ)

『八日目』

2005-12-22 23:51:28 | 外国映画
今日見たDVD:『八日目』La Huitieme Jour (フランス/ベルギー、1996年)
監督*ジャコ・ヴァン・ドルマル
出演*ダニエル・オートゥイユ(アリー)、パスカル・デュケンヌ(ジョルジュ)、ミュウ=ミュウ

仕事人間で妻と子供から見放されたアリーと、施設から出て「普通の人」のように暮らしたいダウン症の青年ジョルジュが出会って、おたがいの人生に深く関わりあっていく、優しい優しいファンタジー。
なかなか悲しくつらい話なのだが、それを思いっきりキッチュなマリアッチの歌や踊り、ドタバタ喜劇のギャグにのせて見る人を笑わせる。障害者が悪いことも意地悪もする「普通の人」に描かれているのが心地よい。

最後のシーンで、七日間の天地創造ののち、神さまは八日目にジョルジュ(障害者)をおつくりになった、神さまは彼にいたく満足された、というようなナレーションがあり、タイトルの「八日目」はそこから来ていることがわかる。そこにはおそらく、神は意図して障害者をこの世に送り出したのであって、彼らはこの世でりっぱに役だっているのだというメッセージがこめられている。