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今日見た映画の覚え書き(のみ)

『エレクトリックドラゴン80000V』

2006-06-10 00:02:15 | 日本映画
今日見たDVD:『エレクトリックドラゴン80000V』(2000年/日本)
監督*石井聰瓦
出演*浅野忠信、永瀬正敏

映画大学の学生たちが作って文化祭で上映するような映画だなあと思って寝転がって見ていたが、監督が石井聰瓦とか、音楽が小野川浩幸とか、プロデューサーが 仙頭武則とか、けっこう年のいった名のある人たちが作っていて、ばかばかしくも不思議な面白さのある映画なのだった。
浅野忠信と永瀬正敏という配役が豪華。実質的にその二人とトカゲしか出てこないというのがすごい。

浅野忠信が子供のときに送電塔で感電して80000ボルトを帯び、永瀬正敏は子供のときに雷に撃たれて200000ボルトを帯び、なぜかその電気男たちが闘うのである。こういうのを「サイバーパンク・アクション・ムービー」というらしい。その名のとおり、CGと劇画とパンクロックとアクションを組み合わせたような映画。
安っぽくて笑ってしまうのだが、浅野忠信がエレキギターを弾くシーンがすごい。怒ると体中にものすごいエネルギーが充満し、眠っているドラゴンが眼をさまして恐ろしく凶暴になるので、そのエネルギーを発散するためにエレキギターを弾くのだが、そのキレそうな感じ、抑えている果てしない凶暴さがあっけにとられるほどよく出ている。こういう若者がいたら怖いなあとぞっとするのと、その演奏がなかなかすばらしいのとで、目を奪われる。

永瀬正敏のキャラクターは顔半分が仏像で、あまりにも漫画チックで、演技のしようがないのが気の毒。こっちはもっとひょうきんか、超能力を持っているようには見えないふつうの青年の役にすればよかった。って、ばかばかしいと思いながら,けっこう本気で見ていたかも。