海風が吹く

どこまでも泳ぐ世界の海を!

過呼吸・過換気症候群

2011年09月22日 10時02分11秒 | ひとりごと
今回は過呼吸のお話し。

過呼吸は速い呼吸により、血液中の二酸化炭素分圧が下がり息苦しくなる状態をいう。
また、似た症状で過換気症候群というものもある。
厳密には過呼吸と、過換気症候群は区別されるそうだが、症状はほぼ同じである。
対処は、ペーパーバック法、紙袋(ビニール袋)を口に当て呼吸すれば解消されるのである。
袋の中の自分の吐いた二酸化炭素を吸い二酸化炭素分圧を上げる事で元に戻る。
呼吸は人間にとって生命を維持するため何より大事な生理現象、酸素が多過ぎても
二酸化炭素が多過ぎてもまた、少な過ぎてもいけない、バランスが大切だった。
過換気症候群は精神的な場合もあり、
パニック障害を誘発する場合もあるとの事。
過呼吸は通常、心配する事はなさそうだが水中では特に注意が必要である。
速い呼吸をする事で息苦しくなり、パニックを引き起こす可能性がある。
当然であるが水中では対処しずらい、落ち着いて呼吸してもらうか、
ゆっくり浮上し、陸上で対処するしかない。
また、水中ならではの判断の難しさもある。
本当に過呼吸なのかのか? 逆に酸欠なのか?
無理してタンクの空気を節約する人も中にはいる。
呼吸の制限をしたりすると、過呼吸とは逆の状態が起きるのである。
二酸化炭素分圧が上がり身体の中では酸欠状態。
頭痛や気分が悪くなるのである。
呼吸はできるだけ大きくゆっくり、バランスのとれた呼吸が不可欠だ。
陸上でも水中でも、何が原因で苦しいのか、本人が認識していれば問題ないのだが。

一度、ある女性が袋を口に当てているのを見た。
もしや、吐きたいのかな?
「大丈夫ですか?」と声をかけたら「大丈夫です、過換気症候群ですから」との事。
その後何事も無かった。
不思議な感じだった。

これは定かではないが、小さい子供が大泣きした後、(ヒクヒク)と
しゃっくりのような状態を見た事はないだろうか
自分の子供の頃を思い出すと、確かにヒクヒクして息苦しく
言葉が発っしずらかったような記憶がある。
もしや、過呼吸だったのか?判らないが時間が過ぎれば落ち着いて
何事もなかったかのように泣く前に戻っていた記憶がある。
これがそうならば自分も経験しているのかもしれない。

水泳にも使えるハイパーベンチレーション

2011年09月20日 16時40分01秒 | ひとりごと
スキンダイビング(素潜り)をするとき、如何に永く潜っていられるか?
これが素潜りの良し悪し(楽しさ)を決めるのだ。
その際、必ず使うテクニックがハイパーベンチレーションである。
言葉を知らずとも、子供の頃に川遊びや海水浴で海に潜る時、大きく深呼吸をして潜っていた。
これこそが、それである。
今となっては危険性も理解しているので正しい知識が必要だ。
通常、人間は無意識に呼吸をしているが、水の中に入り潜るとなると息こらえをして潜る、
この時に大きく2~3度深呼吸をすると、あら不思議水の中で苦しくなくなるのだ。
呼吸は二酸化炭素が体内に多くあればあるほど
呼吸したくなるのだ、吸う(酸素)、吐く(二酸化炭素)の繰り返し、これが呼吸。
通常の呼吸では吐いても全ての二酸化炭素が体内から排出される訳ではない。
しかし、「吐く」を意識的にやることにより、体内に残っている二酸化炭素が多く出ていくのである。
つまり、呼吸したい欲求が少なくなり、息が長く続くのである。
呼吸中枢(脳)が呼吸したい欲求を抑制するようである。
但し、危険性も
ハイパーベンチレーションを使うことで呼吸したい欲求は抑えられているが、水中ではキックをしている、
つまり、体内では酸素を消費している。
また、深い所から浅い所へ戻ることにより、周りの圧力が減少する。
酸素分圧も減少、脳に必要な酸素が行き渡らない、結果、気を失う(ブラックアウト)可能性があるのだ。
一人で潜るのは危険である。
フリーダイビングの競技では競技終了後、審判に必ずOKサインを出さなくてはならない。
ブラックアウトを起こしていないかの判断なのだ。
我々普通の人間はせいぜい5m~15m位しか潜れない。
競技としてフリーダイビングをする選手はヨガなどを取り入れ、
独自の呼吸法を確立させ、ハイパーベンチレーションの技術を限界まで引き上げて
トレーニングするのである。
そして、50m~100m超という、とてつもない水深まで潜れるのである。

このハイパーベンチレーション、水泳にも応用できるのである。
というより既に使っていた。
ある記事を読んだ。
そこには水泳の選手もハイパーベンチレーションを使っているというもの
確かにオリンピック、世界水泳、日本選手権など観ていると選手がスタート直前に大きく
深呼吸している。
緊張を取り省くためでもあると思うが、大きく深呼吸することで体内の二酸化炭素が排出され、結果、呼吸が楽になるのである。
長距離には向かないかもしれないが短距離には有効なのだ。
良く思い起こせば、50%の力で泳ぐときは息も上がらないので息継ぎの際、吐くも吸うも
ゆっくりできる、
しかし、80~100%の力で泳ぐ際は吐くほうが優先され、吸う意識は殆んどない、
泳ぎ終わり、楽なのは80~100%の力で泳ぐ方である。
勿論、力の加減や乳酸のたまり具合で身体全体の疲れは80~100%の力で泳ぐ方である。
これは呼吸だけに限っての話である。
以前から「何故、速く泳いでいるのに苦しくないの」と考えていた。
これで解決した。
これからは呼吸法も駆使して泳げるな~と思わずにやけてしまった。

そう、ダイビングインストラクターの試験(ITC)を受けた時の
プレゼンテーションの課題の一つがハイパーベンチレーションだったのを想い出した。
事前に調べて、プレゼンテーションしなくてはならないのだ。
そして、発表。
コースディレクターにしゃべり過ぎと評価されたのを想い出した。
標準点だと思うが、合格したから・・・まっ、、、いっか

水安 三浦海岸 (二日目・三日目) 

2011年09月11日 19時48分52秒 | 海で泳ぐ


「楽しくなければ水安ではない。」 指導員の言葉

今回の三浦海岸は透明度も抜群、季節がら水温も27℃~28℃
最高であります。
勿論、各スキルは本気モード全開です。
プールでやったことを思い出しながらのトレーニングでした。
思ったより波があり、押し戻されながらくらげに刺されて足はチクチク、ピリピリ
「痛っ痛っ」の繰り返しです。
しかしながら回数をこなしてきただけあり、体が覚えているのに気ずいたのです。
未完成ながら、一連の流れが出来ている自分に少しだけ「にやり」。
そして、いつしか受講生も指導員も昔からの仲間のように仲良く頑張っていました。
これも、二日目終了後の前夜祭のおかげかな?
前夜祭? 後夜祭? 
親睦を深めるためのお食事会であります。
はい、これも楽しめました。


そして、わたしの楽しみの一つ、レスキューボード、速いし楽しいのです。
これは止められません。
本業で無い限り、なかなか乗ることができません。
次はいつ乗れるのだろう?


今回も沢山の友人ができ、その中のお一人は水泳の日本選手権に出られた方でした。
どうしたら速く泳げるのか訊いちゃいました。
しかも、OWSも大好きとのこと。
来年一緒に泳ぐのを約束しました。

本当に実りの多い水安となりました.


日赤水上安全法救助員養成講習Ⅱ(一日目)

2011年09月04日 20時40分03秒 | プールで泳ぐ
本日9月4日は水安Ⅱの一日目だった。
今年は、水安Ⅱを日赤千葉支部で受講する予定であったが震災の風評被害のため中止となった。
ところがである、日赤埼玉支部から受講案内が来たのだ。
勿論、受講することに。
はい、今日がその1日目であります。
日赤埼玉支部は3日間の開催、本日1日と来週土日で2~3日目と分割開催であります。

2年ぶりの水安、忘れているな
復習を兼ねてキャリーの方法や溺者へのアプローチを練習。
思ったより出来ない。
そして、溺者へのアプローチは原則ヘッドアップクロールなのだが、こっそりサイティングで接近。
師匠直伝のサイティング、これは自信あり。
顔を水に浸けると指導員に叱られるけど、こっそり
これは、誰にも言っては駄目ですよ
本来、溺者から目を離してはいけません、常にヘッドアップで泳ぐのが基本です。

まず初めに、クロスチェストキャリー、リヤキャリー、ヘアキャリー、ヘッドキャリー
どれも大変だぁ・・・。
なんといってもへたくそなのが「チンプル」
これは溺者へのアプローチから最初のアクション、言葉どうり顎を取り、決めるところなのだが、
2年前もそうだった、顎を決めないと泳げないのだ。
しかし、私の場合、決が甘いので次の行動へ行けないのだ。
何故できない???
ここは、来週への宿題にしょうっと・・・。「勝手に思うのでありました。」
そして、3点セツト(マスク、シュノーケル、フィン)を使っての練習。
これはお家芸です。
これがへたくそならば20年ダイビングインストラクターをやっている意味がない。
しかし、指導員は疑いの目で全部チェック。
勿論、ダイビングのインストラクターであることは秘密です。
少しだけの優越感にひたったのであります。
次はレスキューチューブの使い方、これは溺者役が楽しい、
それは楽に浮いていられるから。
ずうっと溺者役でもいいやと思う位楽であります。
最後はレスキューボードの使い方。
待ってました、これがやりたかったのであります。
何といっても速い・・・スピード感がたまらない。
でも、今日は時間が無いとのこと。
限りある時間で楽しんだのであります。

今日は初日ということで復習であり来週が本番です。
来週、本番をレポートします。