HITO-OMOI(ひとおもい)

ひとを、ひととき、ひとへに想ふ短歌がメインのブログです。作歌歴約二十年、かつては相聞(恋歌)、現在は専ら雜詠です。

4422首目・・・忘れられない一曲③

2021-12-28 00:00:00 | 日記
(昨日からのつづき)

2か月ほど前のこと。テレビで石川優子にまさかの遭遇を。BSの『歌える!J-POP~』という番組。たまたまスイッチを押したら、、だ。

テレビ出演は驚くなかれ、31年ぶりだとか。あまりに意表を衝かれたので欣喜雀躍というよりは、何やら冷静な心境。(容貌への感想も、『まぁそうだよね。』と、いたってニュートラル。)

おまけに手放しでは喜べなかった。その理由は、、、

「多分、歌うんだろな。あの曲。」

案の定、チャゲが優子の隣に居るではないか。

そう、『ふたりの愛ランド』は、忘れられない一曲なのだ。

いや、正確には、忘れてしまいたいのに、忘れられない一曲なのだ。


はるかはるか昔、歌舞伎町のミラノ座のボウリング場でナンパをした。こちらは男三人。相手は隣レーンのやや年下と思しき二人組。

お互い、何ゲームかが終わり、飲みに行く話が存外スムーズにまとまった。

『いざ鎌倉』という時に人数が合わないので、後輩に「お前、帰れ」と冷酷な仕打ちをしてしまう。(笑)

歌舞伎町の中だったか、靖国通を越えたか、のスナックに入った。ややあってから、カラオケしようぜ!タイム。

連れが小声で『大丈夫なのかよ?』と。『任せなさいっ!』と胸をたたく小生。

さて、(タイプじゃないほうの)女の子が、いの一番にリクエストしたのが、かの『ふたりの愛ランド』。ヒットした次の年の初秋だった。

このブログでも何度か書いているが、カラオケには自信満々の小生。

嗚呼、それなのに、それなのに、、。「上手の手から、水が漏れてしまった。」、、大量漏洩。

最近こそ、キーが下がっているが、当時は高音が延びるのを自画自賛していた。

しかし、である。石川優子のパートの後にくるチャゲのキーが、想定外に高かった、のである。

・・パニック。・・惨敗。

我がカラオケ歴史上の最悪の「黒歴史」だ。

座はドッチラケ。その後の記憶はほとんど消去されている。(でも、タイプの方の女の子は、若い頃の松嶋菜々子っぽかったような記憶が、幽かに。(汗))

飲み直しに行く元気もなく、尾羽うち枯らした男二人。ほぼ無言で、新宿ペペの通りにあるカプセルホテルにたどり着いた。

・・・K、あの時、ちーとも、俺のことを責めなかったお前は、いい奴だよ。今さらだけど。(苦笑)



「デュエットの有線マイク絡み合はざれば渇きぬレーザーカラオケ(新作)」

少し官能的に詠んでみた。

さすがに歌詞カードは既になかったが、通信カラオケは未だし、の時代であった。

不尽





忘れられない一曲②


不尽

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