和魂洋才

日本人は、なぜこれほどまで不幸になってしまったのか? 不幸から抜け出すために何をすべきか具体的な提案を行っていきます。

ベーシックインカムについての本

2010-01-04 22:24:21 | 《解決策》 ベーシックインカム

 ベーシック・インカム―基本所得のある社会へ
   ゲッツ・W. ヴェルナー (著),  渡辺 一男 (翻訳), 小沢 修司(解題)

 

ベーシックインカムに興味をもたれている方への本の紹介です。

ドイツで大企業(ドラッグストア)の社長をされている

ヴェルナーさんという方が書かれた本です。

 

ドイツも日本と同じく製造業等でオートメイション化が進み

雇用が失われています。

合理化という理由で、職場を海外に移していっています。

それによって発生した失業者については

失業保険が支払われていますが、

その財源になっているのは、国民の税金です。

企業は、合理化して儲けても

国全体で見たら、失業者を生活させていくための

税金が増えてぜんぜん合理的じゃないじゃん!

というわけです。

 

このように企業がオートメイション化や合理化を

すすめることでによって雇用が失われています。

別な考え方をすると、全ての国民が働かなくても良いように

なってきていると捉えることも可能です。

 

人間が尊厳をもって、生きていくための必要なのが

ベーシックインカムであると述べられています。

 

本文は、対話形式で、文語体ではなく、

口語体で書かれているので、とても理解しやすいです。

対話者が意地悪な質問をしているのですが

あっさりと理路整然と答えているので、読んでいて飽きません。

 

ヴェルナーさんは、ベーシックインカムの財源を

すべて消費税で賄うべきだと仰っています。私も賛成です。

理由については、長くなるので後日ブログで書こうと思っています。

解題をされている小沢修司先生は、財源は国民一律に

所得に45%の課税をすることで得られると仰られています。

 

小沢先生とは、

昨年6月と12月に講演会でお会いしています。

ベーシックインカムの第一人者で、積極的に

活動されているので、応援しています。

とてもユーモア溢れる親しみやすい方です

小沢先生に反対意見を述べにくいのです。

このブログを読まれていたらごめんなさい

本は買いましたよ! 

 

 ベーシックインカムについては、 山森亮さんが書かれた

「ベーシック・インカム入門 」(光文社新書)という本もあるのですが

ベーシックインカムの歴史について述べられている学術的な本

となっているので、理解するのが少し難しいです。

ベーシックインカムの歴史について興味がある方にはおすすめです。



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