藤沢周平氏の作品が好きで
ほとんど読んでいるのですが
中でも「蝉しぐれ」と「たそがれ清兵衛」は
原作だけでなく映画作品も大好きで
何回も見ています。
その藤沢氏の作品のひとつ
「必死剣・鳥刺し」が映画化されると聞き
期待していました。 既に多くの
映画評論家諸氏から高い評価を受けて
いましたので映画を見るのを楽しみに
していたのです。
ところが、最近どうも物覚えの
悪くなった私は作品のタイトルが
ちゃんと憶えられなかったのです。
「鳥の刺身?」「必死に鳥刺し?」
「必死剣士が鳥の刺身を食べる?」
鶏肉の苦手なせいもあるのか(関係ない?)
なかなかちゃんと頭に入ってこなかった
のですが映画を見終わった後はしっかり
このタイトルが胸に残りました。
映画の最初のシーンからして
既に緊張間がピーンと観客に伝わり
とうとう私は最後まで背筋を緩めることが
出来ませんでした。
昔の武士はあのように礼をしお辞儀をし
ふすまを開け閉めして剣をあのように
抜いたのだな思わせる「武士の所作」が美しく
全編を通して見惚れてしまいました。
江戸時代の日本の景色、家屋、庭の
描写も丁寧に描かれておりそれは見事な
描写です。
何よりも主人公の稀有な人生
の描き方に「ぶれ」がなく
それが見る人の胸を打つのでは
ないかと思いました。
主演の豊川氏、助演の吉川浩司氏が
こんなに素晴らしい俳優だったのか
と知ったことも収穫のひとつです。
惜しむらくはストーリーの
悲劇の元となった悪女役の
女優サンの「活舌」と演技に酷いものがあり
ミスキャストではなかったかと
残念に思いました。
それで肝心の「鳥刺し」ですが
このシーンを見て私は鳥肌が立ちました。
それ位、一見の価値はありますよ。
この作品はすべての日本人に見て欲しい
と思いますが、若い世代に「武士の真骨頂」を
理解してもらうのはちょっと無理かも
しれません。
先週、TVで大宣伝をしているのに
つられて「踊る何チャラ~」を
見たのですが余りにひどい脚本/配役/演出ぶりに
「お金(入場料金)と時間を返して頂戴!」
と(密かに)絶叫した後だったので
この映画の素晴らしさが余計
心に残ったのかも知れませんね。
(うねめ)
ほとんど読んでいるのですが
中でも「蝉しぐれ」と「たそがれ清兵衛」は
原作だけでなく映画作品も大好きで
何回も見ています。
その藤沢氏の作品のひとつ
「必死剣・鳥刺し」が映画化されると聞き
期待していました。 既に多くの
映画評論家諸氏から高い評価を受けて
いましたので映画を見るのを楽しみに
していたのです。
ところが、最近どうも物覚えの
悪くなった私は作品のタイトルが
ちゃんと憶えられなかったのです。
「鳥の刺身?」「必死に鳥刺し?」
「必死剣士が鳥の刺身を食べる?」
鶏肉の苦手なせいもあるのか(関係ない?)
なかなかちゃんと頭に入ってこなかった
のですが映画を見終わった後はしっかり
このタイトルが胸に残りました。
映画の最初のシーンからして
既に緊張間がピーンと観客に伝わり
とうとう私は最後まで背筋を緩めることが
出来ませんでした。
昔の武士はあのように礼をしお辞儀をし
ふすまを開け閉めして剣をあのように
抜いたのだな思わせる「武士の所作」が美しく
全編を通して見惚れてしまいました。
江戸時代の日本の景色、家屋、庭の
描写も丁寧に描かれておりそれは見事な
描写です。
何よりも主人公の稀有な人生
の描き方に「ぶれ」がなく
それが見る人の胸を打つのでは
ないかと思いました。
主演の豊川氏、助演の吉川浩司氏が
こんなに素晴らしい俳優だったのか
と知ったことも収穫のひとつです。
惜しむらくはストーリーの
悲劇の元となった悪女役の
女優サンの「活舌」と演技に酷いものがあり
ミスキャストではなかったかと
残念に思いました。
それで肝心の「鳥刺し」ですが
このシーンを見て私は鳥肌が立ちました。
それ位、一見の価値はありますよ。
この作品はすべての日本人に見て欲しい
と思いますが、若い世代に「武士の真骨頂」を
理解してもらうのはちょっと無理かも
しれません。
先週、TVで大宣伝をしているのに
つられて「踊る何チャラ~」を
見たのですが余りにひどい脚本/配役/演出ぶりに
「お金(入場料金)と時間を返して頂戴!」
と(密かに)絶叫した後だったので
この映画の素晴らしさが余計
心に残ったのかも知れませんね。
(うねめ)