東京悪女会/ダンディ・ウーマン(公式ブログ)

東京の女性管理職を中心とした異業種キャリア・ウーマンの集まり。春夏秋冬の集まりには唯一人だけ、旬のホストを御招きする。

今年の芥川賞、「ひとり日和」

2007-02-25 13:31:20 |  うねめの鼻息
作者が24歳の女性、というニュースに驚きました。
そしてこれまで一度も候補に挙がったことのない
彗星のごとく現れた新人、と言う事にも
2度吃驚させられました。

選考委員の石原慎太郎氏、村上龍氏らが絶賛するので
ああ、又数年前の若い女性が文学賞ダブル受賞の
ブーム狙いかと思いつつ、じゃあどれくらい
素晴らしいのか、そうでないのか自分で試してみよう
と読み始めました。

初めの部分は、20歳のフリーターの女の子の
心の動きが中心なので当然のごとく、全く
感情移入も出来ず、『なんか、陰気な文体ね』
と思っていました。

だんだん読み進めてゆくうちに登場人物の個性が
独特の視線で描かれており、「あれあれ。ふむふ。」
と思いページを繰り続けていました。

ボーイフレンドとの馴れ初め、別れの描写は特に秀逸で、
私なんか、これまでウン十年の人生で幾度か似たような経験を
しているのに、相手・自分の心と行動の描写を
とてもこんな風に書き表せないな、と思い始めていました。

そのたびに、『この作者は24歳なんだ!』と思い出し、
「こりゃすごいわ」とも。

中でも助演女優賞とも言うべき70歳を超える「吟子さん」
の表現。(実は、彼女が主演女優かも知れない)
トンでもなく魅力的なのですが、中でも
若い主人公が人生に迷ったり悩んだりしている
時に返ってくる言葉・コメントの数々。
これらが、24歳の女性のイマジネーションから生まれてくる
と言うのは・・・だから芥川賞を受賞したのね、と
やっと理解できました。

青山七重さんの才能は、凄いです!

読み終わってこれからは
自分の周りの20歳前後の女の子・男の子の心の
動きにもっとセンシティブにならなくては・・・
と思いました。

そんな気付きを与えてくれる作品でした。


             (うねめ)



オリーブオイルの美味しい食べ方

2007-02-22 19:24:16 | うねめのグルメ
私の大好きな東海林さんのご著書、「食べ物シリーズ」の中で
紹介されていた「オリーブオイルとフランスパンの結婚」。

是には、実は秘密があって、フランスパンが出来たてで
あること、少量の塩を振り掛ける事、この二つの条件が
揃えば、世にも美味しい食事になります。

・・・と仰るのでその通り試した所、本当に美味しかったです。
重要なのは、使うオイルが「エキストラ・バージン・オリーブ・オイル」
であること。 多少お値段は高いですが、ヨーロッパの輸入品で
試してくださいね。 スペイン・イタリア、と産地は多いですが
私の「マイ・ブーム」は、ギリシャ産のもの。 太陽の香りが
するような気がするのです。

大変嬉しい事に、この食べ方ですと
お腹の調子がスムーズなのです。
きっと、お腹の中の老廃物がオイル効果で
スルリと出るからかな?等と勝手に考えています。

あくまでも個人の感想ですので
「あるある事典」状態にならないことを願いますが、
下腹、臍周り地区に問題のある方は一度試してくださいね。
1-2日で効果は出てきます。

「体の外」も大事ですけど「体の中」はもっと大切なので
サプリメント・ビタミン剤より、毎日の食事でも
体に良いものを取るようにしています。


               (うねめ)








[私的] 最新スポーツ・ジム事情

2007-02-18 20:24:10 |  うねめの鼻息
昨年秋頃までは、毎週土曜日に【タップダンス】
日曜日にスポーツジムに通っていたのです。

2年位その状態を続けたのですが
ある頃からタップダンスのレッスン中に息苦しく
なり初めたので「こりゃ、ヤバイかな?」と
思いつつ親しいお医者様に相談に行ったところ
「何か体にムチャな事、やってませんか?」と
ポツリと一言。 ・・・(そりゃ、ちょっと位
体に負担を掛けてるかな)と。

タップのレッスンは過酷でした。
90分のレッスンの内、45分位は全身で
飛び跳ねるわけですから(特に、ヘタッピな
自分としては、他の生徒さんより余計飛び跳ねるので)
毎回、汗みづくでレッスン終了。加えて
毎週、夜中に足がつってました。

でもやっと1曲、ジャズをタップで踊れるように
なった頃だったので、「体が付いて行けない」から
と言う理由で退場するのは悔しかったのですが
心臓に異常波が出ている、と言われて泣く泣く
断念して、それで舞台女優への道を目指した
(何という選択肢!)というのはこのブログでも
書きましたね。 

それで、舞台女優への道も自発的反省の念で
断絶した今は、「ヨガ道」まっしぐらなのです。
(懲りないんですね、この人)

ヒーリング・ヨガ/パワーヨガ/ヨガ中級/ピラティス
等体験しましたが、タップダンスに比べたら軽い・軽い。

唯一ド肝を抜かれたのがホット・ヨガ。
90分間、熱帯亜林地区の気温と湿度の中で
するヨガは、終わった後でシャツが絞れるほどの
汗が出て久々にアゴが上がってしまいました。
1Lの水を飲みのみのレッスンでしたが、これは
効きました!

そして日曜日には、スポーツ・ジム・オタクの
私はせっせと1~2時間、筋肉増強メニューを
こなします。 都内の主なスポーツジムは
殆ど試しましたが、お薦めはセントラル・スポーツ・ジム系列のジム。

今のようにスポーツジムがトレンド視されるず~っと
以前から(20年位前?)「体を鍛える事」に関心のあった私は
当時まだ珍しかったセントラル・スポーツ・ジムに通い始めたのです。

それ以後もイグザス・ティップネス・スポーツプレックス
その他の公的運動施設など体験しましたが、セントラルが
ロケーション・施設・指導員・サービス・価格など総ての
点で平均点以上です。

何より私がいつも感動するのは【水周り】の清潔さ。
セントラルは、都内8箇所(遠くは常盤台・用賀まで)
をドライブがてらまわったのですがどこも気持ちよいです。

・・・というのは会社が法人契約しているので
その余禄を活用しているからこんなヒマな事も出来るのですが・・

スポーツジムでは、マシーン・トレーニングとジョギング
をメインにしていますがその後、ジャクージー・水風呂・サウナ
で約1時間。 このメニューも20年くらい変わりません。

スポーツはある程度の時間とお金が必要ですが
それに不可欠なのは「根性」なので私は
スポーツ継続の3原則として「時・金・根(じきんこん)」
と名付けています。 

しかし、スポーツでは痩せませんよ。
逆にスポーツの後のビールや食事が大変美味しいので
太る人もいる位ですのでご用心。痩せる為に(昔私は66kgあった)
数十年(!)苦労と研究を重ねた私が言うのですから
間違いありません。

痩せる為の秘訣は又別の機会にでも。

スポーツを続ける事の余禄は
メリハリの利いたボディ・シェイプ・アップができる事。
それから、骨粗ソウショウ等のアンチ・エイジング対策になる事。
メンタルのストレスも運動の後では解消されたな、と感じる事が
実際ありますよ。

私のような、「スポーツ・オタク」は特別視してくださいね。
でも、本当にスポーツの後の気持ちの清清しさは格別です。
さあ、今週末もがんばるぞお!


            (うねめ)


(私的)最新韓流ドラマ事情

2007-02-13 21:58:18 |  うねめの鼻息
先日久しぶりにレンタルビデオショップに行って
新しい韓流ドラマはどうなってるのかしら?
とコーナー辺りをウロウロしていたら
何と壁一面にどっさり新しいドラマが
並んでいてその余りの多さに圧倒されてしまいました。

暫く韓流ドラマをお休みしていたら
すっかり付いて行けない位のラインアップでした。
タイトルもさることながら、どんどん「次の人気スター」
が登場しているのにもショック!を感じてしまいました。

そういえば、最後に熱心に見たのは
「天国の階段」だったなあ、と・・・

それでも韓流仲間達に「イチ押し作品」を
聞いてトライしてみたところ・・・

「茶母」←(ちゃぼ、では有りません! タモです)
これは今、NHK地上波で放映されていて韓国でも
大人気だった、というので全編借りてみてみました。

ストーリーも役者も仕掛けも良くできている
作品だと思いましたが、でもあまりの荒唐無稽ぶりに
最初はのけぞってしまいました。 水の上を走ったり
矢で撃たれ血まみれになっても走って逃げて
セリフはしっかり喋って。 こんなところが
韓流らしいんですね。 「冬のソナタ」のような
ブームが起きないのは主人公が女性だからかな?

「砂時計」←あまりに暗いストーリーに
途中で挫折してしまいました。

「パリの恋人」←これもトンマなヒロインが
御曹司ととんでもない出会いをして
実るはずのない恋を成就させる韓流ドラマ
の王道を行くストーリーですが
ファッション、豪邸、高級車、パリ、ジュエリー
という女性心をくすぐる小道具が要所要所に
散らばらせてあるので楽しく最後まで見てしまいました。

「ごめんね、愛している」←この作品は
N監督がはまっている、とのコメントだったので
一生懸命見たのですが、ごめんね、愛せなかった!
4話で脱落。

「私の名前はキム・サンソン」←
これも韓国では国民的視聴率を稼いだとの
評判が高かったので期待して見始めました。
女性が年上というのと、職業がお菓子職人
と言う設定が新鮮です。
それに、「冬のソナタ」のあのキム次長が
本当に久しぶりにドラマで出演していて
とても嬉しかったです。現在進行中ですが
最終回まで続けられるかな?

ついでながら、ペ・ヨンジュン氏の久しぶりのTVドラマ
『太王四神記』が3月頃には撮影が
完成して6月には韓国と日本で
同時放映、と聞きました。
[但し日本ではBSで。地上波は08年から
のようです。]

そのプロモーション・タイアップを仕事として
やってみないか、という話が少し前にあり
両手両足をあげて「やりま~す!」と
言って見たものの、実際問題としては
ビジネスとして取り組むには色々難しい
問題があり、泣く泣くギブ・アップしたのです。

その話が頭から離れず
悶々とした毎日を過ごしていますが
このドラマのPRで彼が来日、なんてことになると
悔しさの余り悶絶死するのではないか・・・
と真剣に考えています。

・・・とまあ
こんな風な最近の私の韓流事情です。

             (うねめ)




周防監督の「それでも僕はやっていない」

2007-02-08 12:41:55 |  うねめの鼻息
周防監督の[Shall We Dance?]から10年近く
過ぎ去ってしまったなんて吃驚しました。

本編もリチャード・ギアのハリウッド・リメイク版も
見ましたが、草刈民代さんの「この世の人間とも
思えないほどのスタイルの良さ」以外あまり覚えて
いないなあ・・・

っと、そんな話ではなくてその周防監督が
4年の年月をかけて世に問う話題作、「それでも僕はやっていない」
の記者会見に参加してから映画館で作品を見ました。

手前が主演の加瀬亮君、その隣が周防監督。
又余談になってしまいますが加瀬君はこの作品と前後して
[硫黄島]のクリント・イーストウッド監督作品に出演しているので
日本映画とハリウッド映画との創り方の違い、周防監督と比べてなど、
質問されていました。前回は戦争中で殆ど餓死寸前、今回は
留置場で又、貧しい食事とかわいそうでしたね、とのジョークも
外人ジャーナリストから飛ばされていました。

驚いた事に、彼は大変綺麗な英語でスピーチが出来るのです。
いわゆる「帰国子女(子男?)」なんですね。 いや、立派でした。

それで周防監督ですが、ご覧のように大変近くで
拝聴できたので彼がこの映画の主題である日本の裁判所、裁判問題に
ついて語りながら、段段興奮してきたゆで蛸(!)のように
赤くなってゆくのがはっきり判りました。

それ位彼は「怒りながら」この作品を作ったそうです。
痴漢として誤認逮捕されたら、貴方はどうなるか・・・という
事を極めて事実通りに教えてくれる映画です。 女性の場合、
痴漢でつかまる事は珍しいと思いますが、例えば見に覚えの無い
犯罪の犯人として誤認逮捕されることは有り得るのですね。
その時に、「留置」されたり「起訴」されたり、という
まず日常、聞きなれない言葉の嵐の中で検事・弁護士・裁判官が
我々の頭上でやりあうわけです。

あの「聞きなれない言葉の嵐」は正直、恐怖です。

2009年から日本の裁判制度が変わるそうですが
まず、この「裁判所言葉」の変革を御願いしたいです。
普通の日本語に代えて頂ければ恐怖心は幾分、救われると
思います。

そして、映画の中でも繰り返し描かれていますが
裁判官だって人間です。 神でも正義の味方でもないのです。
その「たった一人の人間」に自分の人生を裁かれてしまう恐怖感。
これは当事者にならなくても容易に想像が出来ますよね。
しかも、それが[誤認逮捕]だったら・・・

と、書き出せばキリがなくなるほどこの映画
は色々な事を考えさせてくれます。
この映画をきっかけに日本の裁判制度を真剣に考えたり
討議したり出来ればよい、と周防監督も仰っていましたが
全く同感です。

最後に監督からのメッセージが文字として
スクリーンに出ましたが、これを是非見てください!

               (うねめ)

「第59回東京悪女会/ダンディ・ウーマン」の御報告

2007-02-06 12:56:09 | 発起人代表挨拶
2月2日、六本木ヒルズの51Fで開催されました
「第59回東京悪女会/ダンディ・ウーマン」は無事終了いたしました。

当初予定していた人数を超えて大勢のご参加を戴き
和やかな中にもピリリとした緊張感のある集りでした。

冒頭ホスト氏の、先週スイスで開催された「ダボス会議」より
東京の六本木ヒルズの会合を「迷いと選択の末」選んだとの
ジョーク発言があり、会場が一挙に寛いだ雰囲気になりました。

2回目のご登場と言う事に加えてこの会場がご本人が
設立メンバーのお一人でいらした事がよりリラックスされて
過ごされていたような気が致します。

自分自身、20年近く当会の運営を手伝わせて戴いていますが
ホスト氏から、入場の折に「ボクの腕をお貸ししましょう」
とのお言葉を戴いたのは始めての経験であり、目の前が
真っ白になってしまい、当夜は粗相の数々があったのでは
ないかと深く反省しております。

毎回楽しみにしておりますご参加の皆様とホスト氏との
Two Way Communicatioは今回、事務局幹事のご発案で
大変素晴らしい趣向がありご満足いただけたのでは
なかったでしょうか?

当日お手伝い戴いた事務局の皆様、乾杯の音頭、花束贈呈など
折々にご協力いただきました皆様には改めまして
深くお礼を申し上げます。ご協力本当に有り難う御座いました。

既に次回第60回(4月頃開催予定)、 第61回(7月頃)
の準備に入っておりますので又、皆様にはご協力を
御願いする事もあるかと思いますのでその節には
どうぞよろしくお願い致します。

では次回、皆様のスマイルに御目にかかれる機会を
楽しみにしています。


             東京悪女会/ダンディ・ウーマン
             発起人代表












スコセッシ監督の『デパーテッド』はお薦めです。

2007-02-01 21:52:15 | オール・ザット・エンタテイメント
中国映画の「インファナル・アフェア」を3年位前に見たとき
過去と現在が交錯して物語の流れを理解するのに
大変苦労しました。中国に行って、ものすごく安価な
現地のDVDを買ってきたのは良かったのですが、
字幕スーパーが英語でして。中国語と英語に挟まれて
あの複雑な裏切りの連続劇を見た時の苦労は今も忘れられません。
しかも、その苦労は結局解決されないまま
私の記憶のどこかに眠っていて、『あの映画は結局
どんなストーリーだったんだっけ』と時々思い出して
いた、そんな前触れで感想文を書きますね。

その小さな胸の痛みが、この「デパーテッド」を見て
一遍に解決されたような気がしました。 それくらい
ホン(映画の脚本)が素晴らしかったです。

ブラッド・ピット氏がこの中国映画のリメイク権利を獲得した
と聞いたときにはてっきり、彼が主役のトニー・レオン役を
するのか思っていたら、デカプリオ君だったのですね。

そのデカプリオ君とマット・ディモン君の顔が
よく似ているので最初、「あれ、一体どっちが潜入刑事?」
と混同してしまいました。 どっちも丸顔・童顔でしょ。
(ファンの方、ごめんなさい)

中国映画3部作を2時間30分に纏め上げられたのは先述の脚本力と
やっぱりスコセッシ監督のディレクション力ですね。
日本で撮るならば、あの凄まじいバイオレンスシーンを
演出できるのは今は亡き深作監督でしょうか・・・
(最大の問題は主役の二人を誰にするか、ですが) 

今年のアカデミー賞・監督賞はスコセッシ監督のこの作品と、イーストウッド監督の『硫黄島』の一騎打ち、といわれているので余慶、興味深かったです。
どちらに軍配か?と聞かれればう~ん、(小さな声で)イーストウッド監督にあげたいですね。スコセッシ監督は、超一級のエンターテイナー監督ですが、イーストウッド監督はアーティスト監督。 そんな気がします。

『インファナル・アフェア』の名場面、例えば終盤エレベーターのドアの開閉、
屋上での対決、などはちゃんとハリウッド映画でも再現されていて、思わず
微笑んでしまいました。

最後に、「デパーテッド」という映画のタイトルですが何とかならなかった
のでしょうか・・・ 翻訳では「死んだ人・故人」になるのですが
中国映画の場合は「無間地獄」という素晴らしく哲学的な
タイトルだったので、素敵な日本語タイトルを考えて欲しかったです。

でも作品そのものは素晴らしく、デカプリオ君はこの映画で
一皮むけた、そんな気がします。『タイタニック』の後遺症から
脱皮する、彼にとっても記念すべき作品になるでしょう。

最後に、ジャック・ニコルソン!
この映画は、実は彼の為に作られたのではないか、と思えるほど
素晴らしい演技でした。 ★★★★です。

           (うねめ)