おしらべ日記

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歳をとるのも悪くないと思える人生作り

別会能◆老松 紅梅殿◇寝音曲

2015年04月05日 | 
あいにくの雨でしたが、濡れてしっとりとした桜の花も風情があって良いです。

この天気なので駐車場の心配はあまりしてませんでしたが、広坂の交差点を行き来する人の多いこと!少し心配になってたら
いつもの駐車場の横の電力会社でしたか?も、臨時駐車場になってて楽に停めることはできました。

さすが金沢は観光客も多いので、雨でも人の多さは変わらずですね~。









さあ!
楽しみにしていた別会、家元の舞台ですよん♪
笛方は藤田次郎さん
二、三回くらいしか聞いたことないけど、好きな笛です。
音色は丁寧でヒシギの鳴りも鋭く柔らかく、舞台の空気に凄くうまく流れてこむ笛が凄く好きです。

















番組表から






あ~久しぶりの能楽堂でのお調べが気持ち良い。
どうか、今日は見所からケータイが鳴りませんように( ̄(工) ̄)
と、言う願いも虚しく 、やっぱり鳴りましたがな。
どうして切っとかないのかなぁ。


まずは殿の凛々しいお姿に謡
天職(笑)のような山伏姿も良いけど、フォーマルな貴族感バリバリの殿も良いですね。

でもやっぱり家元。
なんてなんて!なーんて! 良い声なんだろう。なのに、梅の精霊ってば口数が少なくってちょっと寂しかったです。
そして、この紅梅殿の可愛らしいこと!
頭には紅梅が娘さんの簪みたいにささってます。天冠から下がる飾りの間からチラッとのぞく白い面は美しく、可愛らしく。
なんと言う面なんだろう。
ちなみに、後場の老松の頭には松の枝?チクチクのがささってました(笑)前場のおじぃちゃんの時は手にあの耳掻きのでっかいの持ってて可愛かったです。
真ノ序之舞も綺麗だった~!品があってほんと美しかったのですが、囃子方がまたとても良かったです。
序では、太鼓 大鼓 小鼓の掛け声と調子のぴったりとあったそれぞれの鳴り物の音。
シテの足拍子でピタリ…と止むと空気がピーンとしまるその一瞬
能ってカッケェー!と、私がシビれる一瞬なのでありました。(笑)
長く感じる序之舞もあれば、今日のように一瞬の夢の世界のように感じる序之舞もあります。
本当に良い舞台でした。







狂言は野村萬さんの寝音曲。




こんなお話し(番組表より)










よく笑いました。
狂言って単純なお笑いなんですけどね、しみじみ面白い。

萬さんの小舞 玉之段もみられました。
なにより、お酒を樽で飲む場面。
これは本当に美味しそうですね~萬斎さんの狂言を観に行っているときもよく思いました。
とくに、萬さんの打つ舌鼓は控えめで態とらしくなくって、品があるというか。
つく溜息からは上質なお酒の香りがしてきそうです。








今日はあまり時間がなかったので邯鄲は見ずに帰らなければなりませんでしたが、それでも全く惜しくありませんでした。
それほど老松で満たされ満足したと言うことなのでしょう。幸せな時間でした。

受付に太鼓の先生と笛の先生がいらっしゃいましたので、記念にハガキを一枚買いました、好きな猩々のを。
お二方とも女性なのに舞台ではカッコよくて大好きです。
九月は先生方ご出勤だそうです。番組は大会、これは面白い曲だし、ぜひとも行きたいです。

あ~ほんとに今日は素敵な1日。
次は六月に富山で石橋があるようです。
行きたいな、いや、行くよっ!!










番組表
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