写真は、まだCDが普及する前に購入した
坂本龍一のレコード5枚。
中学生~高校生のころは
レコード1枚買うのが
とても大変だった記憶がある。
YMOに熱狂し、
武道館の「散開ライブ」に2回も行ったのが
1983年、中学3年生のとき。
その後のそれぞれのソロも
しばらくは惰性で聞いていたのですが、
いつの間にか、あまり聞かなくなってしまった・・・
1993の東京ドーム「再生ライブ」にも行ったけど
それはもう、懐古的感情で
新しいものを追いかける意識ではなかった。
あらためて、順を追って
YMO後の坂本龍一の作品を聞いていくと
やっぱり、この人すごいや、と思います。
10年くらい前、
元YMOの3人へのインタビューの中で
音楽発表の媒体の変化について問うものがありました。
質問の意図はおそらく、
「レコード」→「CD」の変遷についてで、
YMOが活動していた当時にCDがあったら?
っていう回答を期待したものだったと思うのですが、
坂本龍一は、すでに
ネット配信について語っていて、
『今まで、レコードやCDという「ディスク」を買っている、
という意識で居て、
あのディスクが3000円前後するものなんだ・・・
ってみんな思ってたわけだけど、
実はそれはまったく違ってて、
ある楽曲を、どのプレーヤーで何回再生できるか?とか
何回までコピーできるか?という「権利」を
買ってたわけなんですねぇ。
ネット配信の仕組みを考えていくと
そういうことがわかって面白い・・・』
と言っています。
僕はまだ、パソコンも持っていないころ。
同じインタビューの中で
細野さんは「まだインターネットには興味がない」なんて言ってます。
(3人に別々の場所でインタビューしてます)
普通のミュージシャンと、世界のサカモトの差を感じました。
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「流行を追う」時点で
それは人より先を行ってない。
まだ売れてないミュージシャンを
「いい」と発見するためには
たっくさんの無名なアーティストを
聞かなければならない。
その分野について良く勉強している人だと思うんです。
新しい物事にたくさん触れることで
センスが磨かれていっているのでしょう。
いい研究者は逆に流行を追い過ぎず、
人々が見過ごしているようなものはないかを
必死になって探します。
仕事で使う人はもうたくさん居たけど
家にPCを持つこととしては
そんなに遅いほうでもないはずなんけど・・・
ISDN接続で「人より速い!!」って
満足してました。
でも、
やっぱり詳しい人に
「すぐ常時接続の時代になるよ」って言われた。
新しいモノ好きなので
すぐADSLに替え、またすぐ光に替え・・
買った当初は、
自分がブログを書くようになるなんて
まったく想像しませんでしたねぇ。
今思うと、CGアートって
自分向きな職業だと思うんだけど
就職したときは
まだパソコンに興味が無かったよ・・・
NEC98とか使ってる人は居たけどねぇ。
やはり、
坂本龍一にしてもCGアーティストにしても
一線で活躍する人ってのは、
音楽や美術のセンスに加えて
「先見の明」を持ってますよね。
私もパソコンを持つか持たないかのころ。
パソコンマニアが遅い回線にもめげずに
必死になって絵や文章やデータを
転送したり交換していた頃。
マニアでない一般人が
インターネットに触れるなんて考えにくくって
(さすがにこれは1992、3年ごろか)、
音楽一曲が回線で短時間で送れるなんて想像もできない頃。
私がメールを日常的にするようになったのは1997年です。
世界のサカモトは違いますね。