円安は、金相場を下げる 来週の株式展望 2017/01/07

  来週の株式展望　2017/01/07

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円安は、金相場を下げる・・ってどんな意味？

正月なので、違った角度から。

グラフは、ドル/円と金の、比較のラインチャートです。グラフは、きれいな逆相関関係を示しています。そして最近は、近頃では稀な乖離率の幅です。
そもそも金は、世界の最も安全な価値評価です。主役は、世界の金持ちです。
金持ちのプレイヤーは、資産が危険と感じると、安全な方に逃げます。したがって、金の価格が低い方が、世界経済の安全度が高いといわれています。
注目しておきたいのは、為替と金の「乖離率の幅」の拡大は、トランプが当選する大統領選の少し前から始まっているということ。トランプラリーとは、少し違うような気もするのですが？？
◇トランプは、どうも米国の企業の生産体制の強化と雇用を重点に見ているようです。この点からの発言で、トヨタは株が下がり、ソフトバンクは上がり、資本引き上げを恐れる中国がビビり、なんか些細なことに敏感に反応している様子です。生産力を強化して拡大した生産品は、米国国内だけを対象にしていくのでしょうか？
それは、それとして、したたかに、しなやかに、”変動”を利益に変えていくのが・・システムトレーダーです。

 

　■□　日経平均株価の動向と予想　□■　　　･･･熊谷亮

　本日の日経平均株価終値は－66円の19,454円と続落しました。TOPIXは－2.36の1,553.32ポイントと小幅反落となりました。
　日経平均株価の中期基調は上向き継続。短期基調も上向きとなっております。
　日経平均株価のサイコロは●○●●●○●●●○●●「3勝9敗」。日足は小陽線を形成いたしました。

　市場では「トランプ氏がツイッターでトヨタのメキシコ工場建設を批判したことにより、同社株は一時３％を超える下落となった。他の自動車株にも売りが波及した」「外需大型株や金融株が売りに押された。ファーストリテイリング(9983)が大きく売られ、1銘柄で日経平均株価を100円以上押し下げ
ている」などと指摘されております。
　日経平均株価の動きですが、－1円(水)、－256円(木)、－30円(金)と3日続落後に＋479円(水)と大幅高となりましたが、昨日は－73円(木)と一服。注目された本日の動きは－66円と調整継続の動きとなりました。

　一昨日に＋479円と大幅上昇し昨年来高値を一気に更新した日経平均株価ですが、その後は－73円、－66円と売りに押される動きとなっております。
　ただ、チャートでは高値圏で超然としており一服の動きと思われます。売り物吸収後は高値更新から、ジリジリゆっくりと日経平均株価2万円方向への動きに期待しております。（「マエストロの株式ボナセーラ」の許可を得て転載しております）

　
　◇相場を読む～来週の見通し（新年、上々の滑り出し）　　･･･ 山田 勉

　　今週は3日しか立会がなかったが、340円高で反発。何より大発会から479円高で昨年来高値更新の好スタート、大発会の上げ幅とすれば96年の750円高以来「21年ぶり」快記録、ついでに「もともと大発会は上がり易い」という常識を取り戻したかも。
　　業種別も海運が値上がり率トップで御開運（笑）。ジャスダックは4連騰、マザーズの売買代金も1000億円レベルへ復帰、個人の物色意欲も戻り加減になって、AI/自動運転/IoTなんてテーマ株物色も復活し、いい兆候。
　　来週は週末がマイナーSQ、11日がトランプ氏初の記者会見くらい。何せトランプラリー、褒められたソフトバンクが上がり、ダメ出しされたトヨタが下がるなど、妙な風景もあって、おっかなびっくりも慣れるまでは仕方なし。
　　今週はチャイナ不安（人民元急反発←資本流出規制か？）で一息入れたドル円相場、米金利の反騰などもう一伸びありやなしやにも因るが、早々の2万円回復も意識されるところ。ビッグイヤー（3-4割高）の手応えはまだ無いが、期待を持てる年の入り方なのは喜ばしい。
　　今年は「嵐に向かう船」なんて語られることの多い2017年、皆が慎重な間は楽観していたいもの。ダイナミックな変革が起こる年であるならば、開き直って「下手の考え、休むに似たり」くらいで良いかと。
　　「丁酉（ひのととり）」はここ数年の動きが完成する年、反グローバルに転じた世界で日本の強みに目覚めれば、「気が付けば、先頭ランナー」、相場の自律性も取り戻せるかも。