雪夜月

ちらちらと雪が降る

　今まで進んだ我の道
　常に考えずに歩んでた

雪はふわふわ漂うように

　何が自分を変えたのか
　何で自分が決めぬのか
　何を自分で決めたのか

淡い白い雪は降る

　まるで自然にそうなるが如く
　小・中・高と進んできた

さらさらと、雪が降る

　変わったのは何時だったのか
　変われたのは何時だったのか

雪は優しく微笑むように

　気付いたのは何時だったのか
　気付けたのは何時だったのか
　気付けたのは良かったのか
　気付いたのは悪かったのか

淡い白い雪は降る

　今までの自分に何かあるか？
　今までの自分には何も無い…
　今すぐ死のうとも後悔はない
　今すぐ死ぬという勇気もない

　自らの死は最も恥ずべき事
　しかし、自らの生もまた意味の無きこと

　自らの生は最も悲しき事
　しかし、取り戻すにはあまりに遅すぎる

　それでも、まだ
　それでも…

ちらちら、さらさら、ふわふわ、微笑むように…

雪が舞う中、月が輝く

その月は、これからの夜、他の星と並び、その身体を一層綺麗に輝かす…

それは、雪が舞い散る満月の夜…