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折登ひろしのGRAFFITI

日本人と英語と国際社会と、ちょっぴり料理について考える

CNN と NHK この差って何ですか?-前回の続きです

2019年02月17日 | Weblog

  太平洋に面した東の果ての小さな離島からの報告です...

Hi friends. How are you? It has been pretty cold, hasn't it? Do you like cold weather? I don't.

前回は、茂木健一郎氏の「日刊スポーツ」誌のツイッターに投稿された文の一部を引用させていただいて終わりましたが、この記事(一月7日掲載)には続きがあるので後半を掲載させていただきます。

 NHKニュ-ス7、今夜も救いようがない。国際性なし、批評性なし、編集ぬるい、ジャーナリストとしてのスタンスゼロ。特に昔に比べて劣化しているというわけではなくて、こちらの眼が、さまざまな諸国のニュースを見ることで肥えてしまっているから。NHKニュースだけ時間が石器時代で止まっている」「海外でどう報道されているかということよりも、地球の各地で起こっている重要な事象をNHKニュースの中で取り上げず、国内のどうでもいいネタをやる傾向が目に余ります。結果として、地上波テレビしか見ない方々のリテラシーが圧倒的に幼稚、ドメスティックになり、大きく国益を損なっています

 ジャーナリスト (journalist)、スタンス (stance)、リテラシー (literacy)、ドメスティック (domestic) ... ここに列記した単語は、上記の記事に茂木健一郎氏が使用したカタカナ語の元になる英語です。"I presume you understand the meaning of these words. However, I wonder if you can pronunce these words correctly?" 欧米語をカタカナ語を使って表示するのは、今や避けられない現実ですが、問題は英語の発音です。これだけは相容れません。

茂木氏は、そういうことをお分かりになってカタカナ語を使われているのでしょうか。お尋ねします?

現在使われている英語の発祥の地は England (ここでは大英帝国=Great Britain=Scotland, Wales) ですが、元はインド・ヨーロッパ語に行き着くようです。日本語を母国語とする国は、日本一か国しかありませんが、それ故か、日本人が認識していないのは English を母国語とする国は世界で何か国もあるということです。English を公用語とする国になるともっとあります。ここでは、主だった国だけを記載しますが、以下、イギリスの隣国アイルランド、北アイルランド、アメリカ、カナダ(英語圏の方が圧倒的に多いがフランス語も公用語)、オーストラリア、ニュージーランドなどですが、発音は国によってかなり違います。それどころか国内でもかなり違います。日本も同じですが、つまり方言です。日本は戦後の影響で発音はアメリカ英語が主流です。戦前はキングス・イングリッシュ (King's English) でした。今はクイーンズ・イングリッシュ (Queen's English) と言うようですが。エリザベス女王の英語の発音はきれいですね!聞いたことあります?

日本では上記のように、基本的にアメリカ英語の発音が標準になっていますが、アメリカ英語にも方言がありますから、安心できません。一例として「ダイバーシティ=diversity」です。私は「ディヴァシティ」のように発音していましたから、初めはカタカナ語の意味が分かりませんでした。以前、アメリカ語発音で「デイ=day」 をオーストラリアでは「ダイ」と発音することが分かり、びっくりしたことがありました。これはアメリカ英語では「A,a」を「エイ」と発音するのが標準だからです。しかし、イギリスも地方によっては「A,a」をオーストラリアのように「アイ」と発音します。アメリカの大都市 Chicago を私を含め、日本人は中学校でシカゴと発音するように習いました。しかし、アメリカ人の中にはカゴと発音する人たちがかなりいます。

英語のアルファベットを日本式ではなく英語発音で「O,o」を言ってください。あなたの発音はカタカナに置き換えると「オ」ですか「オー」ですか?テレビを見ていると、OPEC(Organization of Petroleum Exporting Countries= 石油輸出国機構)を、私が聞く限り日本の皆さんは「オペック」と言いますが、外国人は「オーペック」と発音します。「ブロッグ」も同様で、日本では「ブログ」のように表されます。「blog」を英語の発音で言ってみてください。「ブログ」でしょうか「ブロッグ」でしょうか?日本人は天真らんまんに英語をカタカナ語にしていますが、中国から輸入した漢字を日本人の感性に合わせて、ひらがなやカタカナに変えたようにはいきません。アルファベットの文化と漢字の文化とはまるで違います。言葉は音声が原点ですよ!文字から始まったのではありません。日本人はそこのところを往々にして認識していないようです。日本語の音声構成は(専門家には異論があるでしょうが)あくまでも私見ですが、単調・単純なので、複雑な音声を持つ外国語の習得は苦手です。

先日、私の古いポンコツPC (デスクトップ) を買い替える必要に迫られ秋葉原に行きました。ネットでしっかり調べた末に、推薦されていた店に行きました。対応してくれた店員さんにPC使用の目的と内容を説明し、その中に「ブロッグ」があることを言いましたら通じないので、はっと気が付いて「ブログ」と言い直したら通じました。図らずも上記に書いたことが証明されました。"Can you pronunce alphabet in English? Will you try it?" (Either in American or British English is OK.)

一方で、英語を母国語とする人たちは、日本語を含む、イタリア語やスペイン語のように母音の多い言葉の発音が苦手です。卑近な例では、イタリア語に多く見られ:Milano=Milan、Roma=Rome、Venezia=Venice 、firenze=florence などのようにスペリングを変えています。そもそも子音の多い英語の発音を、子音の無い日本語のカタカナ語で表記するのは無理なのです。アメリカ人に「カラオケ」を発音させてごらんなさい。日本にかなりの年数滞在している人でも上手に発音できる人は少ないと思います。

 NHKに対する茂木氏のご意見には、まったく異論がありません。「ニュースだけ時間が石器時代で止まっている」というのは、誇張のし過ぎと思いますが、それほど時代遅れも甚だしいということを強調されたかったのでしょう。NHKの政治番組で「日曜討論」というのがありますが、まったくもって噴飯ものです。ここに内容を指摘するのも「あほらしい」ほど愚劣です。

 こんな馴れ合い番組を報道し、視聴を拒否しているにも拘わらず、受信機を設置しただけで高額な受信料をふんだくる放送局は、民主主義国家ではありえないことを、長官をはじめ最高裁判所の判事諸氏は肝に銘じるべきです。また、最高裁は世界の報道事情を封印し不勉強も甚だしい。自らの不明を恥ずべきです。NHKを擁護する判決には開いた口が塞がりません。 

 ここまで書いてきて、またもや悲惨というか、痛々しい悲しい事件が報じられましたので、NHKに対する抗議内容を中断します。またもやと言うのは、昨年2月の報道で、当時5歳になる少女が両親に虐待され死亡した件があるからです(「どげんかせないかん」〈2018年7月03日〉参照) 。今回は10歳になる少女が父親によって幼い命を奪われたのです。この件はテレビ各局で連日詳細が報道されたので、内容は割愛させていただきますが、母親も共犯者?として逮捕されているので、本当にやりきれない思いです。前の件も母親がかかわっていましたが、その理由は父親の暴力です。

 両事件とも、夫=配偶者(オス)による暴力いわゆるDV (domestic violence) が原因で、その恐怖から夫に加担し、自身が生んだ子を殺害してしまうという痛ましい事件です。このような事件が発生しているにもかかわらず、脳みそに苔がむしている麻生財務大臣は「少子化は生まない女性に責任がある」といった暴言を吐いています。オスの暴力は、アメリカを含む世界中の男性優位社会で繰り返される悲劇です。自身は否定していますが、トランプ大統領の差別主義者の再選を阻止しようと、やっと、アメリカでは次期大統領選に向け (2020年)、 女性の立候補予定者が目白押しですが遅きにすぎます。

 私が、なぜこういった事件に敏感に反応するかというのは、日中戦争に始まる太平洋戦争を経験したからです。家庭や社会での暴力と戦争というもっと大きな暴力の応酬とでは差があり過ぎると思われる方もおられるでしょうが、戦争は、人間同士が傷つく暴力と破壊の連鎖でしかありません(「人間のオス=暴力=破壊」〈2018年01月29日〉参照) 。人間に限らず動物も暴力を受けると心身ともに傷つきます。しかし、こういった事件に対し日本の報道関係者の反応に私は驚きを隠し得ません。なぜかと言うと、両事件とも、暴力をふるった男親の過去について触れません。

 だが、私がネット上で購読する PRESIDENT Online2月8日版)で、「娘を虐待する父親はどんな人生だったのか」という表題で記事が掲載されました。この記事の一部に「娘を死に至らしめる虐待を続けるような父親が、なぜ存在するのか」とあります。昨年東京都目黒区での事件は、再婚相手の夫が首謀者のようですが、いずれにしても幼い女児または男児を虐待死させるというのは、尋常な精神ならびに心理状態ではありません。かつて、アメリカで同様の事件が起きた時に、ある専門家の解説に、虐待をする人物は自身が幼少のころ虐待を受けていた可能性がある、というようなことを読んだことがあります。虐待を繰り返す親の心の闇を社会的問題として真剣に取り組むことが必要とされています。

 PRESIDENT Onlineでは、さらに「専門家や有識者で新しい第三者機関を立ち上げる必要がある」「これまでの虐待事件の原因や背景を詳細に分析して共通点を洗い出し、その結果をもとに解決策を探るべきである」のように提言しています。ぜひともそうして欲しいと思います。

 残念ながら、CNNとNHKの項は中断してしまいましたが、この件は次回も続けます。NHKの解体を国民的な運動にしなければいけません。それには茂木氏のような有識者の意見をもっと集約し、日本の放送事業を改革しなければいけません。トランプ大統領が、自身に不利な報道をフェイクニュース=嘘っぱちニュース(Fake News)と言って片付けられないようにするためにもです。

 日本にはとんでもない前科がありますから(終戦と敗戦?進駐軍と占領軍どっちでしょう?それとも Fake Newsでしょうか?〈2018年08月18日〉参照)。この件は、「英検・TOEIC」のような検定英語で、世間知らずの日本人がやられているように「まやかされないようにするため」にもです。

  「CAMPFIRE」による「クラウドファンディング」の開設は、上述したように私の PC がまともに機能しなくなったために遅れています。いま少しお待ちください。

 

 

 


バンクシーの Graffiti と 折登洋の Graffiti この差って何ですか?

2019年01月29日 | Weblog

     太平洋に面した東の果ての小さな離島からの報告です...

Hi friends! It's a kind of late to say but did you enjoy the new year holiday? I hope you did.

今回投稿する内容は、かなり裏付けを必要とするため調査に時間を要し、ごぶさたしています。まだ十分とは言えませんが、世界は目まぐるしく変化し、おちおちしていられないので、とりあえず見切り発車することにしました。(冒頭の表題はTBSテレビ番組の題を借用させてもらいましたーちなみに、今日この番組が放映されました。)

 バンクシー(Banksy)は、今世界で話題になっている覆面芸術家の名で、先日は、千葉県の九十九里浜の堤防に彼の作品に似通った壁画が見つかり、大騒ぎとなりました。バンクシー氏の身元や本名は不明のままで、かつては、大英博物館やメトロポリタン美術館などの館内に、自身の作品を無断で展示したりするなど、一部の人からは「芸術テロリスト」と呼ばれているようです。

 イギリスのロンドンを中心に今世紀初頭から活動し始めたようで、彼の作品の多くは街頭の壁面などにステンシル方式で描かれ、ただの落書きだと思われていましたが、政治・社会の風刺的作品が多く、ついこの前は競売にかけられた作品を落札後に仕掛けられたシュレッダーで裁断するなど、何かと話題を集めるのに事欠きません。落書きと思われていた当時は、行政当局によって消去されるような事態もあったようですが、知名度が上がるにつれ保存・保護されるようになりました。

 Graffiti は落書きの意味で、広辞苑・第六版には「落書き」は「楽書き」とも書かれ、その意は「本来書くべきではないところに文字や絵をいたずら書きすること」と、明鏡国語辞典にはあります。私のブロッグではどちらかと言うと副題にあるように「楽書き」を意識しています。

 バンクシー氏の Graffiti は絵画で、折登洋の Graffiti はブロッグ上の楽書きなので、その差は比較できませんが、残念ながら知名度では比較にならない...雲泥の差があるということです。ただ、もし Café "the Gallery" が日の目を見たら、当然私の作品を展示しますから鑑賞ならびに評価されることをお願いします...とここまで書いてきたら、バンクシー氏が制作されたとされる作品が何と盗難にあったそうです。2015年にパリで起きたイスラム過激派による同時襲撃事件で90人もの死者が出た劇場の非常口に描かれた、犠牲者を悼む作品が盗まれたということです。世界で注目を集め作品の価値もうなぎ登りになると狙われるのでしょう。

 次に CNNとNHK この差って何ですか?

  CNN (Cable News Network) はご承知(?)でしょうか?この狭い日本でも視聴された方はあまりおられないのではないと思います。CNN とはアメリカのケーブルテレビおよび衛星テレビ向けの局で、1980年にテッド・ターナー(Ted Turner)によって、世界初の24時間英語でニュースを放送するニュース専門局として設立されました。当時、世界の常識を破る大胆な発想に私は驚きました。

Ted Turner (Robert E. Turner III) は、24歳の時に自殺した父親の遺産を元手に、ジョージア州アトランタ市(Atlanta, Georgia)のテレビ局を買収、放送事業に参入、その後CNNを創業。彼はかつて人気女優のジェーン・フォンダ (Jane Fonda)と結婚したことでも話題になりました。

 CNNとNHKの差は、第一にアメリカ合衆国と日本との差です。それは、太平洋を挟んでほぼ200年の間鎖国していたちっぽけな東の果ての国をこじ開け、真珠湾を攻撃し無謀な戦争を仕掛けた国を敗戦に追い込み、移民によって築かれた250年に満たないアメリカ合衆国 (日本の約25倍の面積) とカリフォルニア州 (約424㎢) とほぼ同等の面積しかない国 (約378㎢) との差でしょうか?それとも国力、つまりアメリカのGDP(総生産ー2019年のIMFによる予想21,48兆ドル)と日本のGDP(5,22兆ドル)の差でしょうか?

 そのどちらでもありません。根本的な差は、日本の社会は、お上に顔を向け大衆または庶民に背を向けているのに対して、アメリカには、いわゆる日本で言お上というものがありませんから、社会は少なくとも大衆に顔が向いています。(残念ながら現トランプ大統領を支えるGOP=共和党はお上もどきを定着させようとしていますが...)

『広辞苑・第六版』『明鏡国語辞典』: 左記の2辞典によると、「おかみ=お上」は「御上:天皇。政府。官庁。役所。」のように記載されています。

 一例として、ニューヨークの広告代理店で働いていた時に Consumer Reports という雑誌が同僚の間で話題となりました。日本で今はやりの NPO つまり非営利組織が発行する消費者向け雑誌です(注参照)。この雑誌は、流通しているいろいろな製品の品質をテストし結果を公表するもので、公正を期するために企業の広告を一切掲載しません。

この消費者組織は Consumers Union が発行する月刊誌で、1936年に創刊されました。私は、当時の1960年代に発行されたものと思っていましたが、何とそれよりも数十年前に発行されていたのです。なぜ話題となったのかと言うと、多分装丁や内容が刷新されたのではないかと、今になって思い至ります。

  英語に限らずこれまで指摘してきたことですが、日本の社会は、現代のお上=政府・官庁・役所・大企業(今では)が顔を並べています(「10年一昔、「20年は二昔」以上でした」〈2013年12月20日〉参照〉。戦後の日本では、アメリカ主導による連合国軍によって、いわゆる財閥というものは解体されましたが、その名残というか日本の構造ならびに日本人の習性(「社長の肩書は恒久的なのか?〈2008年10月18日〉参照)ともなっているお偉方や権力に弱い癒着の体質は変わることはありません、とここまで書いてきて、どうも「パンドーラの箱」を開けてしまったようです。

財閥:『広辞苑・第六版』によると、巨大な独占的資本家・企業家の一団で、家族・同族が所有・支配する多角的事業形態。日本では戦前の三井・三菱・住友・安田など。

 なぜかと言うと、これには日本の多種多様な利権や社会のしがらみや構造が絡んでいるからです。その一例として「派閥」など男性優位社会にはびこる人間のオスの習性「やくざ=暴力団」です。日本の男社会に巣くう組織として今もって根絶することが出来ません。それ以上に、日本の複雑怪奇な放送事業を解明するのは、私個人の知識と調査能力の範囲を超え、当ブロッグでは「無理~」ということです。ラジオを含む放送事業法に至っては、まったく専門外であることも調べれば調べるほど痛感しました。

 そこで窮余の一策として、問題点を箇条書きして対処することにしました。まず、日本ではあまり普及していない(?)ケーブルテレビについてです。

  • かつて、バブルに沸いていた時期に、私の母親が所有していたアパートの一軒を売却した資金で、ハワイのホノルルにコンドミニアムの物件を買いました。その物件を仲介した不動産業者が、テレビを室内に設置する際、受信するテレビ局を「100局(チャンネル)にするのか200局(チャンネル)にするのか?」聞きました。「えっ?」と驚いた私はその違いを聞くと、月額利用料が20ドルか30ドルの違いだと言うのです。その時初めて日本のテレビ事情とアメリカのそれとの違いを実感しました。
  • 日本のケーブルテレビの普及度は50パーセント程度のようですが、アメリカは前述のように国土が広いので人口密度が低く、また日本と異なり地域の独自性が強いお国柄から、過度の行政の規制や干渉も少ないため、ケーブルテレビの役割は大きく、よって普及率は80パーセント以上になるようです。
  • ケ-ブルテレビの魅力は地上波放送ではできないことができることで、宗教や政治、さらにはポルノも放映できるようになります。
  • 2013年にアメリカの2都市を訪問しましたが、逗留したシアトル市とニューヨーク市それぞれのホテルに設置されたテレビでは、少なくとも50局(チャンネル)の番組を視聴出来ました。

 当然、日本の最高裁で合法と認められた「各室ごとに設置されたテレビ受信機ごとに課金」される戦後の遺物のような、ばかげた規制は適用されていません。今月15日、NHKが値下げで2019年度の時期予算では30億円の赤字になるそうですが、受信料収入は過去最高を見込んでいるという何とも奇妙な発表です。

 ここまで書きましたが、どんどん日にちが過ぎていくので、日刊スポーツ紙(1月7日)に掲載された脳科学者茂木一郎氏のツイッター(Twitter)の投稿文を以下に転載しますーー

 たまたま、NHKのニュース7のラインアップをちら見したが、ひどい。ニュースバリューの基準は何?BBCと比べると、世界認識の甘さと、批評性のなさが絶望的。地上波はこんなものと見くびっているんだったらばかにしているし、本気でこれでいいと思っているなら本人たちがばか。こんなもん見ない

 ーー後に続く内容は次回に譲り、今日はここで終わらせていただきます。

 「茂木さん、情けないことですが、ばかはNHKや最高裁に限らず、日本人がばかになっているのですよ」

 

 


「よろしくお願いします」を英語で何と言う?

2018年11月19日 | Weblog

    太平洋に面した東の果ての小さな離島からの報告です...

Hi, how are you doing today, friends?

今日は、テレビを見ていると、ニュース番組などで、ほとんどの出演者が紹介された時に、まず「よろしくお願いします」と挨拶することです。以前から気になっていたので取り上げることにしました。日本では、会議や集会あるいは複数の人々に対しての挨拶に「よろしくお願いします」と発言するのは、当たり前というか決まり文句のようになっています。

 では、海外ではどうなのでしょうか?少なくともアメリカのテレビや集会では同じような挨拶はありません。テレビでは私の知る限り、出演者は、にこっと微笑むか軽く会釈する程度です。司会者は、その場の条件次第では視聴者に向かって、せいぜい "Hello"と言うか、日中ならば "Good Morning"または "Good Evening"と挨拶するでしょう。

 でも、テレビの番組に出演することになった人の中には、紹介された際に "Thank you for inviting (having) me."とか(これは出演または番組に取り上げてもらったことに感謝する際にも言います)、"Thank you. Glad to be here."とか、出演者それぞれ何らかの感謝の気持ちを司会者に向かって言うのが通例です。

 諸外国の中でも、日本同様、習慣や文化が似通ったアジアでは「よろしくお願いします」というような挨拶の仕方があるかもしれませんが、残念ながら情報がありません。

How do you say (よろしくお願いします) in English?

 私が訪問または生活した諸外国でも「よろしくお願いします」と同様の表現に出会ったことはありません。では「よろしくお願いします」を英訳するとどうなるのでしょうか。残念ながら有りません。ただ、手紙などの文章の末尾に誰々さんに「よろしくお伝えください」という意味で...

   "Please give my regards to your family."

  "Please send my best regards to your wife."

   "Please say hello to your doughter for me."

等々、決まり文句はたくさんありますが、文章や会話の冒頭に「よろしくお願いします」という挨拶を上記のように「有りません」と切り捨てるのでは身も蓋も無いので、私なりに英訳すると、

"Nice to see (meet) you." 後の番組でまた出番がある場合は、

 "See you later."

でしょうか。いかがでしょう?

海外に出掛けるとき日本の航空会社を利用しない理由は?

 狭くて窮屈な日本から解放される目的のために外国へ出かけるのに、周りの乗客も乗員も日本人ばかりでは、日本をそのまま引きずっていくような気がして、海外に出かけるとき私は外国の航空会社を利用します。「おもてなし」が、日本的な接待の究極として、近年外国人観光客の誘致に盛んにもてはやされていますが、確かに「おもてなし」の心は素晴らしいと思います。ただ、「おもてなし」にも、見かけだけのものと素朴な心からのものと両方あるのは世の中の常であることはご承知でしょう。

 日本の航空会社のJALやANAの場合、いわゆる「おもてなし」が行き届きすぎ (?) て私には煩わしい。欧米の航空会社の場合、事務的で素っ気ないのが、私のように「脳みその少なくとも半分は欧米化」してしまった者には気楽です。かなり前のことですが、全日空を利用した時、機内で一挙手一投足客室乗務員に監視されていたのには辟易しました。それ以降利用しないので現在はどうなっているのでしょうか。ということで、慣例化または習慣化して皆さんには気付かれない数あることの一つとして「よろしくお願いします」を今回取り上げました。

  クラウドファンディングの Café "the Gallery" のプロジェクトは、私のパソコンが一時不具合になり遅れています。何とか調整しましたので、このブロッグ同様それこそ「よろしくお願いします」。

Hoping things are going well with you.

 

 

 


トランプ氏の大統領当選で分かるアメリカの今

2018年11月12日 | Weblog

    太平洋に面した東の果ての小さな離島からの報告です...

「オバマ大統領の再選で分かるアメリカの今」 (2012年12月11日参照)を投稿してから6年の歳月が過ぎましたが、当時とは比較できないほど世界は激変しました (「DELICATESSENで味わった異国の食材」〈2018年9月11日〉参照)。

 ご承知のように世界中でテロの勃発、アフリカ・ヨーロッパ・中東・中南米などでの移民の増加というように、地球上とどまることのないような変化と混乱が起きています。突き詰めれば、人口の増加とそれによる貧困の広がり、更には気候の変動など、愚かな人間、かねてから言うところの「ばかオス」が増殖し、のさばりすぎて、私から言うと解決への道はないと思います。

 一方で、アメリカは経済の優先と引き換えに白人の右傾化が進み、共和党(GOP=Grand Old Party)は、トランプ氏を大統領 (「アメリカ最大のショー(Show)」〈2016年9月29日〉参照)、(「President Trump is a Pugnacious Wheeler-dealer」〈2018年9月7日〉参照) にすることで、アメリカを分断してしまいました。

 振り返ると、オバマさんは優柔不断なところがあり、アメリカのような超大国を取り仕切るには荷が重かったようです。黒人でハワイ育ちという点、更には彼はどちらかというと学者タイプです。ヒラリーさんはワシントンの体制派に近くなりすぎ(ブッシュ前々大統領と非常に懇意となる)、庶民=非白人層の支持を失いました。また、側近に有能な人材がいなかったことも致命的でした。

 最後に、アメリカの古い選挙制度を刷新しない限り、他民族国家の本当のアメリカの姿は実現しないでしょう。世界は20世紀の時代とは様変わりです。知性よりも暴力がはびこる男性優位のこれまでの人間社会では、破滅の道に進むのは、多かれ少なかれ目に見えています。

 「ばかオス」どもは、何千年にわたって、暴力=武器=軍の支援と掌握によって権力を維持しているのですから。もっと書くことがあるのですが、いつものことですが、私のキーボードを打つ能力がそれを妨げています。

 I'll see you soon, my friends!

 

 

 

 

 

 


「外国語が話せず怖かった」は「饅頭怖い」とは違うようです

2018年10月30日 | Weblog

   太平洋に面した東の果ての小さな離島からの報告です...

先日、東京の新宿御苑の職員が、一部外国人観光客に対し入園料を徴収していなかったことが会計検査院の調査で判明したという。未徴収の額は2年間で2500万円に上ることも関係者への取材で分かりました。職員は73歳の男性で、徴収しなかったのは「外国語が話せず怖かった」からだそうです。外国語とは、英語のことなのでしょうが、日本人の外国語恐怖症や外国人「ガイジン」に対し人見知りするとかは、当ブロッグでたびたび指摘してしてきたことで、別に目新しいことではありません。

  古典落語の一つに「饅頭怖い」という広く知られた噺があります。かいつまんで話すと、仲間の集まりで、それぞれ「嫌いなもの」「怖いもの」を言い合う中で、一人、怖いものなんかないとうそぶく者がいて、他の者から問い詰められたすえ、本当は「饅頭が怖い」と仲間をだまして饅頭をせしめる噺です。

 職員が「怖かった」のは「ガイジン」で、落語の「怖かった」のは「饅頭」という、怖いものにも二通りあることが分かります。「ガイジン」は本当に怖く、「饅頭」は本当は好物であるという、「ガイジン」は笑えない話ですが、「饅頭」は笑える話という、何とも皮肉な怖~い話の紹介です。

 73歳の男性には、英語=ガイジンという戦後の時代に育った方であることが分かります。アメリカ兵=ガイジン=英語という図式が戦後出来上がりましたが、残念なことに、その図式がいまだに息づいているのが、英検」・「TOEIC」・「カタカナ語であるのがお分かりでしょうか?

 分かるかな~、分からないだろうな~。

 

 

  


「リニューアルオープン」はナウくて、「新装開店」はダサいのでしょうか?

2018年10月25日 | Weblog

「リニューアル」のようなカタカナ語をさんざん批判してきたのがこれまででした。そして「『リニューアルオープン』か『新装開店』か?」(2008年12月13日参照)を投稿してから何と10年の年月が過ぎましたが、驚くことに、当ブロッグで、閲覧数がほとんど変わらず順位の最上位を維持しているのが前記の投稿記事です。それほど注目されているはずなのに、「リニューアル」のカタカナ語は「新装」「改修」などの日本語を蹴とばして「アルバイト」のように日常語化してしまいました。

 昨日、日本橋三越が新装なったとかで、案の定「リニューアルオープン」の出番となりました。つまり「新装開店」ではなく「リニューアルオープン」されたと報道されたのです。

 そんなに「リニューアル」を使いたいのですから、どうでしょう?いっそのこと日本とか自民党とかNHKを「リニューアル」したらどうでしょうか。そこで、ここに「要リニューアル」を最重要度順に列記したいと思いますからご笑覧ください。

  1. 日本国。(「積年の謎がやっと解けました」〈2018年4月10日〉参照)これまで多くの日本の総理大臣を見てきましたが、最終的にきちんと仕事をした総理は、田中角栄氏と中曽根康弘氏の二人でしょう。田中首相は日本を改造し、中曽根首相は国鉄を分割民営化したことです。田中首相は度胸の人。中曽根首相は頭脳明晰の人です。
  2. NHK。(「NHKは『公共放送』と『民間放送』とに分割すべき」〈2017年7月7日〉参照)NHKは国鉄のように分割すべきです。度胸のある政治家の出現が待たれます。
  3. 民放テレビの紙芝居と一斉整列。(「帰国子女の実情と悩みから見える日本文化の画一化」〈2018年10月11日〉参照)
  4. 卑猥なフジ産経グループのロゴマーク。(同上)
  5. 大学医学部入試不正。
  6. 最高裁判所の裁判官。
  7. 家畜化された日本の男性。

 もっとありますが、本日はここまでにしておきましょう。そうそう表題を書き換えました。表向きをカタカナ語にしてもダサいのは日本ですよ!分からないのかな~。家に引きこもってばかりいるからね~。

 

 


帰国子女の実情と悩みから見える日本文化の画一化

2018年10月11日 | Weblog

日常の作業の一環としてインターネットで Yaphoo!JAPAN 記事を閲覧していたら、帰国子女の憂鬱...楽な人生?とんでもない!漢字に青春、悩み尽きず(withnews/2018年9月21日=withnews:朝日新聞電子版/4月からは「#withyou(#あなたとともに)」と題して生きづらさを抱える10代への企画を始める)という題名の記事を見たので、どいうことかと読ませてもらいました。 内容は、2010年から2011年にかけて投稿された記事を(かなりの数なので)拾い読みさせていただきました。

 withnews が、意外と知られていない「帰国子女」の実情を主題に、朝日新聞記者二名が取材し、まとめたものが、以下に表記される副題となったようです。「日本の『帰国子女』、ステレオタイプ先行でモヤモヤする」

みんな一緒が良い

 面白いことにと言うより残念なことに、当ブロッグで唱えてきた内容を集約したと同様の日本社会の閉鎖性です。例えば、アメリカから帰国した男性の語っていることが、端的にそれを表現しているでしょう。要約すると日本では、みんな一緒が良いとされる(中約)アメリカはいろんな民族や国の人がいるので(中約)『違いがいいね』というのと『違いがよくないね』という真逆の文化なのですもちろん、アメリカが文化的に世界の標準とは言えませんし、第一世界標準の文化など存在しないでしょう。その一方で、中国の習近平主席は「一帯一路」という私から見ると幼稚で古臭い構想を推し進めようとしています (「ばかオスどもが地球上を引っ搔き回している!!」〈2018年06月07日〉参照) 。

テレビカメラの前で全員整列し、礼をする奇妙さ

 ただ、日本には横並びが良いとされ、統一が尊重されるという習慣よりも、私には、もっと強力な習性になっている節があります。その最も端的な例は、テレビ局というテレビ局が、開始ならびに終了時に、カメラの前で、アナウンサーや出席者が一列に勢揃いして礼をするという、個人として教育も経験もある人達が、十把一絡げに一斉に電波=空間の向こうの視聴者に向かって礼をするのは、卑屈を通り越して異常かつ異様な光景としか見えないのですが、いかがでしょう?また、一斉に整列するのは軍隊の行進や教練(北朝鮮、中国、ロシア軍、昔日の日本軍に見られる)を思い浮かべてしまう...のが私です。もちろん、軍隊に限らず、警察、消防など体制を組み統制を必要とする組織では整列をすることは必要でしょうが、何で各テレビ局のアナウンサー達が整列するのでしょう?なんでやねん!あほか!(関西弁は〈標準語と異なり〉心に思っていることをどぎつい言葉にならず直截的に表現できる方言で、日本語の原点ではないでしょうか?)

以前は、座っている席の前のテーブルにひれ伏していました。ひれ伏すと、一人一人の髪の薄さとか髪の染め具合とか、頭のてっぺんがテレビの画面に丸見えになり見苦しいので、最近は、立ち姿勢で礼をするようになったのかもしれません。(頭さえ下げれば良しとするのは日本社会の悪しくも悲しい習慣です)しかし、どちらにしても各局が画一の対応をするのはどういうことなのでしょう?横並びにするというテレビ局同士の決まりでもあるかのように見受けられると言うより、一斉に横並びにしないと視聴者から反発を招くからなのでしょうか?それとも視聴率が下がる?ひれ伏すは、日本の時代劇(ご覧になったことあります?水戸黄門の「この紋所が目に入らぬか」というあの番組が一例です)で、正座した下の者が正面の高座に坐するお殿様あるいは黄門様に向かって平伏する場面しか思い浮かびません。私からすれば卑屈ならびに屈服と同意語です。今は封建時代ではないのですから、もっと独自性を持って欲しいし、情けないですよ (「家畜化された日本人」〈2018年05月27日〉参照)!

フジ産経グループの卑猥なロゴマーク

 ついでですが、この場を借りて、以前から「驚きと言うより驚愕」したことは、フジ産経グループのロゴマークです。あまりにも生々しくて信じられませんでした。なんとも卑猥なマークで、確認のためにいろいろな人(男性)に聞きましたら、皆さんが同様の反応を示しました。今はインターネットで調べることができるので、調べたら、そのものずばりの回答がありました。ここでそれを言葉で言えないほど卑猥(女性の局所)です。かつてトイレや電柱に子供が書きなぐった落書きに類似し、デザインには程遠い図です。フジ産経グループの役員の方々が、その事実を認識していなかったとすれば、世間知らずも甚だしい。一般公募も目先の有名デザイナーもいいが、先進国家のマスメディアの一角を代表する企業としてしっかりしてください。フジテレビの視聴率が落ちているというこの機会に、卑猥なロゴマークを刷新したらどうでしょう?

 来たるオリンピックのロゴマークで大失敗した前例もあることですから。私もアートディレクターならびにデザイナーを職業としてきたので、納得できる世界に誇れるデザインを採用してください。目を象徴にしたデザインに惹かれて採用したようですが、「目」を象徴にしたデザインでは、ずっと以前に、アメリカのCBSテレビ局がロゴマークとして採用しています。フジ産経グループの役員の方々ご存知ですか?ロゴマークをデザインするのは非常に難しい仕事です。私もこれまで、米・伊・日で何件も依頼されましたが私自身の転職などで、残念ながら商業用に採用されたのは一件もありません。

ぼったくりNHKは公共放送と民間放送とに分割すべき!

 日本のテレビ番組や放送には、首をかしげることが多いいですが、その諸悪の根源はNHKです (NHKは公共放送」と「民間放送とに分割すべき〈2017年07月07日〉参照) 。別に世界のテレビ番組を(今はインターネットを通してできます)見て比較したわけではありませんが、かつてオーストラリアへ旅行した時に、シドニーのホテルで見たテレビ番組は魅力いっぱいで、現在は分かりませんが、感心したことを覚えています。オーストラリアも移民国ですから、いろいろな文化圏を意識した番組構成(どの局かは覚えていない)で、なかなか興味深い内容に惹きつけられ、正月であったこともあり、一日中ホテルに籠ってテレビ放送を視聴しました。外国へ行き生活しなければ、こういったことを経験をすることはできません。いわゆる「百聞は一見に如かず」です。エンタメと料理番組どっぷりの日本のテレビ番組の異常さに気が付きません

 大切なことは、ある事とある事を比較できるか否かです。閉鎖社会では、比較する対象となる元がありませんから、結局横並びになってしまいます。アメリカの「CNN24時間放送」の発想など、日本の放送関係者には逆立ちしてもできません(私の知る限り日テレとTBSが限定的ながら今は実施)。紙芝居もどきの報道の仕方もあまりにも幼稚で、ともかく信じられません。いちいち紙を張り付け、続く話題に、それをもっともらしく剥がす様は時代錯誤も甚だしい。現在はテレビに限らず画面処理は、タッチパネルで処理が可能(文字を書くのも可能)にもかかわらず、一度しか使用しない印刷した紙を下の記事の上に張り、はがした上の紙はごみとして処分されるのです。私が常時視聴する、ケーブルテレビの CNN、CNBC、テレビ東京の BS経済番組「プラス10」はやっていません、とここまで書いてきたら、何と今月(10月)から民放が申し合わせたように、一斉にモニター画面を大型化し、紙芝居を一部刷新したようです。やっと大人の対応を始めたようですが、のろいですね!上述したように、こんなことまで業界の合意が必要なのですか?まさに横並びに毒された悲しい民族です。

帰国子女は貴重な人材

 滞在した国によって、帰国子女の方々が身に着けた異文化、異言語を、日本での画一化した価値観にめげず、今後もぜひ生かしてほしいと思うのは、私の切なる願いです。(「私の英語は13歳」〈2008年07月21日〉参照)、(「アメリカ在住ノーベル賞受賞者の日本語力」〈2009年01月14日〉参照)。表題にあるように、私自身が帰国子女ならぬ帰国成人(?)として多かれ少なかれ蔓延する日本人の固定概念の被害者ですから、そのような方々を受け止め、外国経験者同士、更に外国人・男女間との交流・交際を深めていただくための場(日本にはそういった国際的な社交場がありません)を提供するのが Café "the Gallery" です。外国経験のない方、TOEIC(富士通が TOEIC 800点まで可能にしたソフトを開発したそうです)や英検のような検定英語の資格よりも、コミュニケーションや社交や交際の道具としての英語を身に着けたい方々は、Café "the Gallery" にて実体験してください。不慣れな人はELSが手助けするのです。

 日本人は外国人に対して人見知りをします。女性と比較し日本の男性はそれが甚だしい。男性優位社会にどっぷり浸っていて、国際的に見て世間知らずですから (「家畜化された日本人」〈2018年05月27日〉参照) 、ELSをぜひ有効に活用してほしいです。

 

 

 


広島東洋カープ、リーグ3連覇、優勝おめでとう

2018年10月02日 | Weblog

「藤井聡太六段、最速七段おめでとう!」(2018年5月19日)に次いで、私のブロッグの表題と似つかわしくない話題を持ってきたのは、かつて私は広島東洋カープのファンだったからです。

 帰国後、日米合弁会社の広告代理店に就職して間もなく、男性の同僚の一人が、「折登さんはどの野球チームのファンですか」と聞かれました。渡米前は、古い古い話で申し訳ありませんが、小学生のころ「金星スターズ」というチームがありましたが、私はそのチームのファンでした。

 アメリカに渡ってからは、当然のことですが、アメリカンフットボールファンになりました。当時(今も?)のアメリカでは、プロスポーツは、三大スポーツと言われる、バスケットボール、野球、アメリカンフットボールが主流でした。これに付け加えるのはアイスホッケーですが、人気は北米とカナダの寒い地域でした。野球は、上記三大プロスポーツのうちで人気は日本と違い三番目で、もともとそれほど野球ファンではなかった私は、ニューヨークに居住していても、ニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees・Bronx区が本拠地)のファンにはなりませんでした。ニューヨーク市には、他に、ニューヨーク・メッツ(New York Mets=1962年創設、Queens区が本拠地)が在籍しています。

注1:かつて、ニューヨーク市には、ニューヨーク・ジャイアンツ(New York Giants=1958年サンフランシスコ市へ移転)、ブルックリン・ドジャース(Brooklyn Dodgers=1958年ロスアンジェルス市へ移転)が在籍していました。                            注2:カタカナ語だらけの日本で、卓球と並んで野球をベースボールと言わないのはなぜでしょう?卓球は英語で "ping-pong" または "table tennis" ですが、ある時、私がピンポンと言ったら「折登さんそれ卓球と言いますよ」と訂正されました。バスケットボールはバスケ、バレーボールはバレー、アメリカンフットボールはアメフトのように便宜上省略できますが、"ballet"(フランス語)は、バレーボールのバレーとどう区別するのかと思ったら、バレエのようです。バレーボールは英語で "volleyball" で "volley" は「球技で球が地につかないうちに打ちまたは蹴り返す」という意味だそうですが、カタカナ語で浸透しないのは、"v" の発音表記です。たまに「ヴィ」のように表記されますが、まれです。"ballet" の最後の "t" はフランス語では発音されないので日本語の発音では「バレ」が「バレエ」より近いのですが、外国語に関しては、ご都合主義がまん延している国ですから、"ballet" が「バレ」"volley" が「ヴォレー」のように表記されることは永久にあり得ないでしょう。

 私がアメリカンフットボールの魅力に取りつかれたのは、攻守それぞれ専門の選手に別れ、機動力を競うアメリカ的合理性です。もう一つに、当時も今も Green Bay Packers(Wisconsin州、Green Bay市が本拠地)という人気チームがありますが、このチームが私をとりこにしてしまいました。それは、このチームが前記 Green Bay市(人口約10万人の小都市)を拠点に活動し、しかも、一般市民が株を100%所有するアメリカのプロスポーツ中唯一の公有企業であることです。当時、私が聞いていたのは、小都市で創設されたチームが住民の支援で活動しているということと、パッカーズの愛称が創始者が勤めていたGreen Bay市で操業していた缶詰工場(packer)に由来していることです。

 さて、広島東洋カープに話を戻すと、14年も日本を留守にしていると、特定の野球球団など望郷のかなたでしたから、同僚の彼に「一番弱い球団はどれ?」と聞くと「広島東洋カープです」と言い、しかも「お荷物です」と付け加えてくれました。「じゃ、そのチームにするよ」と私は言ってそれ以来応援することにしました。その後、カープが親会社を持たない市民球団であることも知り、前述の Green Bay Packers と状況が似ている点で、すっかり気に入ってしまい、応援することに決めました。

 すると、数年後(1975年)何とリーグ優勝したのです。それからは、間違いなく広島東洋カープのファンになってしまいました。その後、衣笠祥雄氏や山本浩二氏など人気選手を輩出し、我が意を得たりと、本当にわくわくしてカープを応援することになりました。

 そして、ついに今回の快挙です。ここ数年は、ELSの立ち上げに精力を傾注しているため、カープファンとは疎遠になってしまいましたが、それにしてもリーグ3連覇はすごいことです。ぜひ日本一になってください。おめでとうございます!

 

 

 

 


「塾」と「熟」

2018年09月21日 | Weblog

先日、「飲食店創業支援セミナー」と題し、カシオ計算機(株)と国民政策金融公庫が、都内各地で共催した会合の一つに出席しました。この手の会合というかセミナーには、ELSを立ち上げる準備の一つとして、これまで幾つも出席してきました。基本的には、どの会合も似たり寄ったりで、ある程度は参考になりましたが、結局のところ問題は資金の有無と開業者の才覚です。

 私のように、ニューヨーク市で空手の道場を無一文で立ち上げ(現在も存続活動)、サンディエゴ市でメキシカンレストランのコック兼店長を勤め、東京では出版社とマンションの経営を経験した者には、ビジネスあるいは商売の基本は十分すぎるほど十分に経験しているはずですが、日本ではそういった経験は通用しません。

 日本で通用する圧倒的なものは、万国共通の「金」、「コネ」(英語のconnectionの略)または「縁故」です。もちろん、アメリカや海外でも、金とコネは、言っても言い過ぎないほど重要です。しかし、日本の場合は、これまで当ブロッグでたびたび指摘した事ですが、日本は閉鎖社会であるだけに新しい物事に対し、非常に「慎重」と言うより「臆病」です。帰国後、会う人会う人家畜化されて冒険を恐れるばかりで、自己保身の権化です。

 日本で村八分になったら生きていけないですから、最近の流行り言葉の「忖度」が幅を利かせることになります。海外に出て行かないのも臆病風に吹かれているからです。ではなぜ、日本人は太平洋戦争中に、世界中に語り継がれほど、あんなに勇敢だったのでしょうか。あくまで私論ですが、「建て前が満たされれば猪突猛進する」というものです。理性の判断によるのではなく「情緒による」、かつてよく言われた「浪花節的」感情に走ることからです。

 さて、前置きが長くなり過ぎてしまいましたが、本題は、実は表題の「」と「」です。セミナーの後に、置かれているアンケート用紙に記入するという事ですが、そこに、セミナー出席会社の社名と業種を書き込むことなっていました。そこに、あることか、私は業種の所に「カフェ式英語塾」と書くのに「英語熟」と書いてしまったのです。何かおかしいなと思ったのですが、そのまま席を離れました。全く恥ずかしい間違いを犯してしまいました。

  出版社を経営していたので、いわゆる誤植とかミスプリントには神経をとがらせる業種ですが、ついやってしまいました。かつて英友社では、確か『書く英語・基礎編』であったと記憶していますが、読者から厳しく怒られた事があります。それは、オーストラリアの首都 Canberra を Camberra としてしまったのです。その後にも校正ミスが多く見つかり、結局、最終的に何百部も廃棄処分するという苦い苦い経験があったにもかかわらずです。印刷物の間違いは、一度印刷してしまうと訂正が利かないため、現物を回収するか廃棄するしかないという大変神経を使う仕事です。

 前回、クリームチーズの項で、Lox というサンドイッチについて述べましたが、Lox は、食品では加工した鮭のことを言うそうで、ベーグル(最近では日本でもいろいろ加工したものが販売されている)は、元は東欧系ユダヤ人の食で、ニューヨークではポーランド系ユダヤ人移民から広まったとされています。ニューヨークの何も加工していない当時のベーグルが私は好きです。この項を借りて捕捉します。

 また、前回述べた世界の移民の問題は深刻で、人間が地球上にあふれていることと、世界中の特定地域の貧困が主因で、ばかオスどもの拡散と共に憂うことを通り過ぎて、全世界が真剣に考えねばならない事態です。

 

 


DELICATESSENで味わった異国の食材

2018年09月11日 | Weblog

Delicatessen というのは、長たらしいのでアメリカでは通常 Deli と省略すると前回言いました。私がニューヨーク市に住んでいた当時、マンハッタンには、それこそ街角という街角に、Deli がありましたが、何と20年ぶり、いや30年ぶりのマンハッタンには、驚いたことに、私の歩いた地域に限っては一軒も見当たりませんでした。その代り Starbucks がそこら中に在りました。シアトル市内では Starbucks だらけだったのは発祥の地であるので当然としても、まさかマンハッタンにまでそれが及んでいるとは思いませんでした。

 Delicatessen の語源はドイツ語で、Delikatessen と書きます。Deli には、ハム、ソーセージ、チーズ、パン、オリーブ、コールスロー等のサラダ類、ビール、ソーダ等の飲料、その他瓶詰や缶詰等の食材であふれていました。Delikatessenは、ラテン語の delicatus (喜びを与えるもの)を語源に→イタリア語 (delicatezza) →フランス語 (délicatesse) →ドイツ語の複数形となるようです。

  クリームチーズ (Cream Cheese): 今や、日本でもスーパーに行くと何種類ものクリームチーズが棚に並んでいていて、別に珍しくはありませんが、私がクリームチーズをクリームチーズとして認識したのは、ニューヨーク市でした。ロス (LA) やクレンブルック (Cranbrook) では、その存在すら知りませんでした。クレンブルックの校内パーティで、人参、セロリー、キュウリなど棒状に切ったものをディップ(dip) に付けて食べるそのディップの元がクリームチーズであったように覚えていますが、それよりも 「アメリカ人も生野菜をかじるのだ!」 とびっくりした事の方が記憶に残っています。当時、粉末状になったスープの素をクリームチーズに混ぜ込んで作っていたような記憶があります。一般的だったのはオニオンスープの素を使ったディップで、しかし今や、ディップは洋風・和風それこそ無数と言ってもいいほど創作され、また、クリームチーズだけがもとになっているわけでありません。

 ミシガン州・デトロイト近郊のクレンブルックからニューヨーク市へピカピカの新車を運転し、ニュージャージー州からハドソン川を隔てて、対岸のマンハッタン島に林立する摩天楼が目の前に広がる、戦後、雑誌の写真で何度も見たあの景色を望んだ時、一抹の感慨を覚えたことは確かです (「やっと復帰しました」〈2013年07月23日〉参照)。                               

注:なぜピカピカの新車かというと、デトロイトは当時、ご承知のように車の生産拠点でしたから、全米に新車を配送していました。そこで、通常の運送費を節減するためにデトロイトから全米(?)の新車購入者の地域まで運転して届けるというものです。運転手は約束の日時まで新車を配送地まで届ける代わりに、ガソリン代は自前でも旅費を節約できます。この方法によって、購入者はいくら節約できたかは不明 (多分数百ドル) ですが、私の場合は、デトロイト市からニューヨーク市までガソリン代以外は旅費を節約できました。デトロイト市からニューヨーク市まで何時間 (16時間くらい?) かかったか覚えていませんが、睡魔と闘いながら徹夜で運転して届けました。車種は購入者の買い物ですから千差万別です。

 何とかマンハッタン西側の上部 (uptown=West 74th St.) のアパートの一室に (アメリカでは敷金や保証人など必要ではありませんから) 住居を確保、ニューヨーク市での生活に一歩を踏み出しました。1958年ですから、現在と大違いで、日本から来た日本人は数えれるほどしかいない時代です。その中には私と同様、若きころのあの有名なクラシック音楽の指揮者小澤征爾氏が入っています。

 ニューヨーク市にたどり着いた記念というわけはありませんが、Times Square の近くの Deli に入って、懐具合は寂しいが、奮発して少しまともな食事をしようと (Deli には、大抵、レストランも併合されている) スタンドの席に座り、メニューを開くと、Loxという聞き慣れないサンドイッチがありました。内容は、ベーグルにクリームチーズと燻製のサーモン (smoked salmon) にレタスを挟んだものと分かり、少々値段は張るが無理して注文することにしました。

 さて、一口かぶりついた瞬間、あわや吐き出すところでした。海のないアメリカ中西部で生活していると (今もさほど変わらないと思いますが) 、日本人は魚に飢えます。中西部では sea-food (魚介類・海産物) と言えば、shurimp (えびー小) または prawn (えびー中)、scallop (貝柱)、lobster  (ロブスター) などで、いわゆる魚 (尾ひれのついた) にはなかなかありつけません。そこで、燻製サーモンに惹かれて注文したのです。まあ、クリームチーズのあのネットリした食感と燻製サーモンのくせが、見事に相反して、何とも言えない味と舌触りが瞬間的に感じられ喉を通るどころではありませんでした。完食したかどうか覚えていませんが、それこそもったいないので、無理して別々にして食べたような記憶もあります。この一件が、記憶に残るクリームチーズとの出会いでした。

 サワークリーム (Sour Cream): チーズではありませんが、アメリカではごく一般的に食され、ディップのもとにもなり、チーズに似ているので取り上げました。皮付きのジャガイモを丸焼きにし、熱々のうちに縦と横に切り込みを入れて押し広げ、その間にサワークリームを溶かし込んだところに、刻んだ西洋青ねぎ (chives) をふりかけて食べますが、クリームの酸味 (sour) とジャガイモの取り合わせが絶品です!日本では、少量のヨーグルトが入ったものと同じ大きさの容器で売られています。

  コテージチーズ (cottage cheese):日本のスーパーでは、ほんの申しわけ程度の分量がカップに入ったものが手に入りますが、残念ながら私から言えば高価です。しかも濾したものがあるのには驚きました。濾したものをさらに圧縮して水分を抜いたものをパニールと言うそうで、インド、パキスタン、アフガニスタンなどで常食されるようで、これはこの記事を書くことで初めて知りました。コテージチーズは私の大好物なので、自家製も可能なところから、たまに作ったこともありますが、とてもアメリカで食したような出来上がりにならず、今は諦めています。牛乳の成分というか脂肪分の含有量がアメリカのそれと異なるのか、これだけはどなたかにお教えを請いたいです。

 アメリカのコテージチーズは、凝固した粒が大きく、またすごくクリーミーで、ダイエット効果もあるとかで、女性はサラダと一緒によく食べていました。好物のコテージチーズを食べるのを楽しみにしていたので、この前、アメリカへ行ったとき (1990年代の映画などに見られる、いわゆる"diner"〈ダイナー〉と称される典型的なアメリカ的軽食レストランも、"Deli"と共に姿が消えてしまったので) ビュフェ式のカフェに入って、コテージチーズの有無を尋ねたら、置いてないというのです。なぜ?と聞いたら、注文する人がいないので置いてないそうです。

世界は様変わりしている

 このことから、アメリカいや世界の変貌を実感することになりました。シアトルでも、レストランと共に食料事情が様変わりなのです。初めて訪れたシアトルですが、ニューヨークで改めてその変貌を現実のものとして受け止めざるを得なくなりました。白人連中 (共和党支持者) が Donald Trump を大統領に選んだ理由がこのことからも分かるような気がします。ともかくヒスパニック系の影響が想像を絶するほど顕著なのです。トランプ大統領がメキシコとアメリカの国境に巨大な壁を設置するというのもこういうことが原因となっているのでしょう。

 21世紀の世界の変貌は、気候の変貌と共に速度を速めています。それだけに、東の果ての離島に籠ってないで、日本人はもっと海外に出て、目で見て肌で感じなければなりません。その現実を実感していただくためにも、海外に出ていく準備の一助にも、ELSは the Galleryと共にその場を提供し支援できると確信しています。

 Blue Cheese、その他のチーズ等の話は、世界の移民問題とアメリカの問題をからめて次回に先延ばしです。

 訂正のお詫び:上記下線部は47th St.から74th St.に訂正。