太平洋に面した東の果ての小さな離島からの報告です...
Hi friends. How are you? It has been pretty cold, hasn't it? Do you like cold weather? I don't.
前回は、茂木健一郎氏の「日刊スポーツ」誌のツイッターに投稿された文の一部を引用させていただいて終わりましたが、この記事(一月7日掲載)には続きがあるので後半を掲載させていただきます。
「NHKニュ-ス7、今夜も救いようがない。国際性なし、批評性なし、編集ぬるい、ジャーナリストとしてのスタンスゼロ。特に昔に比べて劣化しているというわけではなくて、こちらの眼が、さまざまな諸国のニュースを見ることで肥えてしまっているから。NHKニュースだけ時間が石器時代で止まっている」「海外でどう報道されているかということよりも、地球の各地で起こっている重要な事象をNHKニュースの中で取り上げず、国内のどうでもいいネタをやる傾向が目に余ります。結果として、地上波テレビしか見ない方々のリテラシーが圧倒的に幼稚、ドメスティックになり、大きく国益を損なっています」
ジャーナリスト (journalist)、スタンス (stance)、リテラシー (literacy)、ドメスティック (domestic) ... ここに列記した単語は、上記の記事に茂木健一郎氏が使用したカタカナ語の元になる英語です。"I presume you understand the meaning of these words. However, I wonder if you can pronunce these words correctly?" 欧米語をカタカナ語を使って表示するのは、今や避けられない現実ですが、問題は英語の発音です。これだけは相容れません。
茂木氏は、そういうことをお分かりになってカタカナ語を使われているのでしょうか。お尋ねします?
現在使われている英語の発祥の地は England (ここでは大英帝国=Great Britain=Scotland, Wales) ですが、元はインド・ヨーロッパ語に行き着くようです。日本語を母国語とする国は、日本一か国しかありませんが、それ故か、日本人が認識していないのは English を母国語とする国は世界で何か国もあるということです。English を公用語とする国になるともっとあります。ここでは、主だった国だけを記載しますが、以下、イギリスの隣国アイルランド、北アイルランド、アメリカ、カナダ(英語圏の方が圧倒的に多いがフランス語も公用語)、オーストラリア、ニュージーランドなどですが、発音は国によってかなり違います。それどころか国内でもかなり違います。日本も同じですが、つまり方言です。日本は戦後の影響で発音はアメリカ英語が主流です。戦前はキングス・イングリッシュ (King's English) でした。今はクイーンズ・イングリッシュ (Queen's English) と言うようですが。エリザベス女王の英語の発音はきれいですね!聞いたことあります?
日本では上記のように、基本的にアメリカ英語の発音が標準になっていますが、アメリカ英語にも方言がありますから、安心できません。一例として「ダイバーシティ=diversity」です。私は「ディヴァ―シティ」のように発音していましたから、初めはカタカナ語の意味が分かりませんでした。以前、アメリカ語発音で「デイ=day」 をオーストラリアでは「ダイ」と発音することが分かり、びっくりしたことがありました。これはアメリカ英語では「A,a」を「エイ」と発音するのが標準だからです。しかし、イギリスも地方によっては「A,a」をオーストラリアのように「アイ」と発音します。アメリカの大都市 Chicago を私を含め、日本人は中学校でシカゴと発音するように習いました。しかし、アメリカ人の中にはチカゴと発音する人たちがかなりいます。
英語のアルファベットを日本式ではなく英語発音で「O,o」を言ってください。あなたの発音はカタカナに置き換えると「オ」ですか「オー」ですか?テレビを見ていると、OPEC(Organization of Petroleum Exporting Countries= 石油輸出国機構)を、私が聞く限り日本の皆さんは「オペック」と言いますが、外国人は「オーペック」と発音します。「ブロッグ」も同様で、日本では「ブログ」のように表されます。「blog」を英語の発音で言ってみてください。「ブログ」でしょうか「ブロッグ」でしょうか?日本人は天真らんまんに英語をカタカナ語にしていますが、中国から輸入した漢字を日本人の感性に合わせて、ひらがなやカタカナに変えたようにはいきません。アルファベットの文化と漢字の文化とはまるで違います。言葉は音声が原点ですよ!文字から始まったのではありません。日本人はそこのところを往々にして認識していないようです。日本語の音声構成は(専門家には異論があるでしょうが)あくまでも私見ですが、単調・単純なので、複雑な音声を持つ外国語の習得は苦手です。
先日、私の古いポンコツPC (デスクトップ) を買い替える必要に迫られ秋葉原に行きました。ネットでしっかり調べた末に、推薦されていた店に行きました。対応してくれた店員さんにPC使用の目的と内容を説明し、その中に「ブロッグ」があることを言いましたら通じないので、はっと気が付いて「ブログ」と言い直したら通じました。図らずも上記に書いたことが証明されました。"Can you pronunce alphabet in English? Will you try it?" (Either in American or British English is OK.)
一方で、英語を母国語とする人たちは、日本語を含む、イタリア語やスペイン語のように母音の多い言葉の発音が苦手です。卑近な例では、イタリア語に多く見られ:Milano=Milan、Roma=Rome、Venezia=Venice 、firenze=florence などのようにスペリングを変えています。そもそも子音の多い英語の発音を、子音の無い日本語のカタカナ語で表記するのは無理なのです。アメリカ人に「カラオケ」を発音させてごらんなさい。日本にかなりの年数滞在している人でも上手に発音できる人は少ないと思います。
NHKに対する茂木氏のご意見には、まったく異論がありません。「ニュースだけ時間が石器時代で止まっている」というのは、誇張のし過ぎと思いますが、それほど時代遅れも甚だしいということを強調されたかったのでしょう。NHKの政治番組で「日曜討論」というのがありますが、まったくもって噴飯ものです。ここに内容を指摘するのも「あほらしい」ほど愚劣です。
こんな馴れ合い番組を報道し、視聴を拒否しているにも拘わらず、受信機を設置しただけで高額な受信料をふんだくる放送局は、民主主義国家ではありえないことを、長官をはじめ最高裁判所の判事諸氏は肝に銘じるべきです。また、最高裁は世界の報道事情を封印し不勉強も甚だしい。自らの不明を恥ずべきです。NHKを擁護する判決には開いた口が塞がりません。
ここまで書いてきて、またもや悲惨というか、痛々しい悲しい事件が報じられましたので、NHKに対する抗議内容を中断します。またもやと言うのは、昨年2月の報道で、当時5歳になる少女が両親に虐待され死亡した件があるからです(「どげんかせないかん」〈2018年7月03日〉参照) 。今回は10歳になる少女が父親によって幼い命を奪われたのです。この件はテレビ各局で連日詳細が報道されたので、内容は割愛させていただきますが、母親も共犯者?として逮捕されているので、本当にやりきれない思いです。前の件も母親がかかわっていましたが、その理由は父親の暴力です。
両事件とも、夫=配偶者(オス)による暴力いわゆるDV (domestic violence) が原因で、その恐怖から夫に加担し、自身が生んだ子を殺害してしまうという痛ましい事件です。このような事件が発生しているにもかかわらず、脳みそに苔がむしている麻生財務大臣は「少子化は生まない女性に責任がある」といった暴言を吐いています。オスの暴力は、アメリカを含む世界中の男性優位社会で繰り返される悲劇です。自身は否定していますが、トランプ大統領の差別主義者の再選を阻止しようと、やっと、アメリカでは次期大統領選に向け (2020年)、 女性の立候補予定者が目白押しですが遅きにすぎます。
私が、なぜこういった事件に敏感に反応するかというのは、日中戦争に始まる太平洋戦争を経験したからです。家庭や社会での暴力と戦争というもっと大きな暴力の応酬とでは差があり過ぎると思われる方もおられるでしょうが、戦争は、人間同士が傷つく暴力と破壊の連鎖でしかありません(「人間のオス=暴力=破壊」〈2018年01月29日〉参照) 。人間に限らず動物も暴力を受けると心身ともに傷つきます。しかし、こういった事件に対し日本の報道関係者の反応に私は驚きを隠し得ません。なぜかと言うと、両事件とも、暴力をふるった男親の過去について触れません。
だが、私がネット上で購読する PRESIDENT Online (2月8日版)で、「娘を虐待する父親はどんな人生だったのか」という表題で記事が掲載されました。この記事の一部に「娘を死に至らしめる虐待を続けるような父親が、なぜ存在するのか」とあります。昨年東京都目黒区での事件は、再婚相手の夫が首謀者のようですが、いずれにしても幼い女児または男児を虐待死させるというのは、尋常な精神ならびに心理状態ではありません。かつて、アメリカで同様の事件が起きた時に、ある専門家の解説に、虐待をする人物は自身が幼少のころ虐待を受けていた可能性がある、というようなことを読んだことがあります。虐待を繰り返す親の心の闇を社会的問題として真剣に取り組むことが必要とされています。
PRESIDENT Onlineでは、さらに「専門家や有識者で新しい第三者機関を立ち上げる必要がある」「これまでの虐待事件の原因や背景を詳細に分析して共通点を洗い出し、その結果をもとに解決策を探るべきである」のように提言しています。ぜひともそうして欲しいと思います。
残念ながら、CNNとNHKの項は中断してしまいましたが、この件は次回も続けます。NHKの解体を国民的な運動にしなければいけません。それには茂木氏のような有識者の意見をもっと集約し、日本の放送事業を改革しなければいけません。トランプ大統領が、自身に不利な報道をフェイクニュース=嘘っぱちニュース(Fake News)と言って片付けられないようにするためにもです。
日本にはとんでもない前科がありますから(終戦と敗戦?進駐軍と占領軍どっちでしょう?それとも Fake Newsでしょうか?〈2018年08月18日〉参照)。この件は、「英検・TOEIC」のような検定英語で、世間知らずの日本人がやられているように「まやかされないようにするため」にもです。
「CAMPFIRE」による「クラウドファンディング」の開設は、上述したように私の PC がまともに機能しなくなったために遅れています。いま少しお待ちください。