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折登ひろしのGRAFFITI

日本人と英語と国際社会と、ちょっぴり料理について考える

カタカナ語に乾杯ならぬ完敗です!

2020年04月30日 | Weblog

太平洋に面した東の再果ての衰退が続く、袋小路に入り込んだジパングからの報告です

「なんで英語やるの」を表題に、このブロッグを手探りで始め、回顧すれば、13年半の月日が流れ生き長らえてきましたが、同様に生き長らえているのは「英語産業」と「カタカナ語」です。しかし、今日現在において、「コロナウイルス感染」の影響で、英語産業の旗頭=英会話学校の休校が相次いでいる様子ですが、ネット上の英会話授業が盛んになるので、やぶ蛇になる可能性から (「独学のすすめ」2007年10月15日〉参照) 、ここでは禁句です。

前回 "US's Democratic presidential bid"(アメリカの民主党次期大統領候補選出)について投稿すると予告しましたが、コロナウイルス感染が世界規模で拡散する報道を受け、しかも日本に限らず世界中の経済活動に影響を及ぼす状況になりつつあり、民主党候補者もバイデン元副大統領が抜け出したように見られることから、またの機会に譲ることにしました。

コロナウイルス感染予防用に、安倍総理が官僚発案(?)による無償配布の布製マスクが不評です。小さいとか、ごみとか、髪の毛が付着しているとかで、回収されることになりました。つまり不良品(日本の英語教育〕です 。

「カタカナ語」氾濫の元凶は英語必修教育

 残念ながら全くもって、勝利しての乾杯ならぬカタカナ語に完敗です。今は「敗軍の将は兵を語らず」の心境です。このコロナウイルス騒動の影響で、河野太郎防衛大臣を始め、現タレントのデヴィ夫人までが疑問を提したカタカナ語の濫用は、「水を得た魚」のように元気いっぱい日本中を泳ぎ回っています。多勢に無勢で「リニューアル」に対する異論など吹っ飛んでしまいました。ただ、どうしても私には受け入れがたい、かねてから日本語として通用していた語を、カタカナ化したごく一部を下に列記しました。胸に手を当てて参考にしてください。

  • エリア = area ( [名詞] 地域、面積、領域)
  • グッズ = goods( [名詞] 品物、製品)
  • ケージ= cage( [名詞] かご、檻)
  • サポート= support[名詞] 支え、支持、援助、扶養)
  • スキル = skill[名詞] 技量、技能、技術)
  •  ダメージ = damage([名詞] 損害、損傷、被害)
  • トラブル = trouble[名詞] 困難、面倒、紛争)
  • ニーズ = need(s)( [名詞] 必要性、必需品
  • リアルタイム = real-time( [形容詞] コンピューター用語=実時間の、即時の)、real time( [名詞] コンピューター用語=実時間、即時の応答)
  • リプライ = reply( [名詞] 返答、回答)

 そもそも上記英語の名詞 damage を、日本語訳では「損害・損傷」のように解釈されていますが、加えられた被害が damage で、失った被害は loss です。以下は名詞の用例:

  1. flood/fire damage = 洪水・火災による被害
  2. brain damage = 脳の損傷
  3. environmental damage = 環境破壊

 形容詞の用例:great/serious/severe/grave damage = 大きな損害

 人に対しては to damage ではなく「損害・損傷を与える」 (動詞):to injure/to hurt/to harm=「傷つける」を使いますが、用法はそれぞれ多種多様なのでここでは省略させていただきます。(Advanced Favorite English-Japanese Dictionary 〈初版、東京書籍株式会社、2007年〉参照)

 先日、常時視聴しているBSテレビ東京の夜の番組「プラス10」と「WBS」で、WBSのキャスター大江麻理子氏が、4月の番組再編についてでしょう「番組の ~ がリニューアルされました」と冒頭に言ったのには驚きました。「番組が一新された」とか「~が刷新された」とか言ってほしかったのですが…。ましてや、彼女は中国語・英語に堪能のようですから…。

 「ケージ」と「リプライ」は、あっという間に(私にとって)日本語に入り込みました。「フェーズ」同様その素早さは驚嘆に値します。日本人は何事にも決断することが「遅い」「のろい」という、世界に周知されている評価を覆す速さです。

 カタカナ語がここまで繁盛するのは、日本の必修科目なる英語教育に帰するのは間違いない事実でしょう。英語のコミュニケーション能力(耳と口)ではなく、教科書(目)による学習が主体となっているからです。第一、小学生のコミュニケーション能力は日本語でも、まだ不十分なのですから(「意思疎通コミュニケーションか?」〈2015年06月23日〉参照) 。

言語の原点は音声=聴覚、文字=視覚ではない

 日本語ならびに日本文化の特性・特質から来る、「耳=聴覚」ではなく「目=視覚」による英語学習の知識が、カタカナ語の乱発につながっていると思われます。その一部をここに挙げますから、確認してください。

  1. ライス = rice [名](米)、lice [名](シラミ)
  2. フリー =free [名](自由)、 flea [名] (ノミ)、(to) flee [動](逃げる)
  3. シット = (to) sit [動](座る)、shit [名](くそ、糞)

前回指摘した yell [jél] についてですが、カタカナではエールと表記され同じですが ale [éil] (イギリス産のビールの一種。苦いことから、通常 bitter と称されている ) があります。英語の発音は明らかに異なりますが、聴覚による発音を苦手とする日本人は、両者とも(視覚の読み)エールで済ませてしまい、これがカタカナ語の乱発を助長しています。

 [L ] [R] の発音の違いや名詞、動詞のへったくりもありません。しかも文節ではなく、単語だけポンポン飛び出す、スパゲッティナポリタン並みのごちゃごちゃです。知性が疑われても致し方ありませんよね。何を言われているのか分かります?

 日本の英語学習は、何度も繰り返しますが、必修科目ではなく絶対に選択科目にすべきです。アベノマスク同様、利権と忖度まみれの官製(文部科学省)では、日本は後進国並みに足をそろえるのです。お分かりかな~~分からないだろうな~~。和製英語ならぬカタカナ語に乾杯・完敗!欠陥英語教育もアベノマスク同様、回収すべきです

Do you understand what I have been saying for thirteen and a half years!?

Café the Gallery の開業は、今回のコロナウイル感染騒動で見直しです。もし開業していれば、とんでもないことになっているでしょう。ぞっとします。災いを転じて福となるように気持ちを新たに再挑戦できるよう再考しています。

 


「チョイス」と「カオス」と「エール」って何?

2020年03月09日 | Weblog

太平洋に面した東の再果ての袋小路に入り込んだジパングからの報告です

知性と教養を問える人々の住む地、さらに人種差別・性差別・子女虐待・暴力のない地へ移住したいです!そして、さらに、さらに「英語もどき」のない国へ行きた~~い!

 表題の「チョイス」「カオス」「エール」それぞれの意味は、当ブロッグの賢明な読者の方々には、当然お分かりのこととお察し申し上げますが、実は、私は「カオス」の意味と語源を最近まで知りませんでした。「カオス」の意味は、言葉の前後関係から想像はつきましたが、まさか英語の chaos [keia:s] とは知りませんでした。カタカナ発音のカオスと英語の chaos は、子音が主体の英語の発音とではまるで異なります(前記の発音記号参照) 。ただ、語源はギリシャ語なので調べてみると、ギリシャ語のスペリングは khaos とあるので、日本の先人はギリシャ語の発音を導入していたのではないかと勝手に理解しています。

khaos宇宙が形成される以前の秩序のない状態、混沌(明鏡国語辞典)

 一方で「エール」ですが、帰国した当時意味が不明で、色々調べた結果、インターネット検索がない時代だったので、緑の国アイルランドの名称「エール」以外不明で、そのまま放っておきました。ある時、どうも英語の yell (名詞=叫び、スポーツ応援の声援。動詞=大声で鋭く叫ぶ) ではないか、と気が付き調べたらそうでした。英語では、応援するを「エールを送る」というような表現をしないので「リニューアルオープン」や「スパゲッティナポリタン」の世界をさまよいました。

スポーツでは to exchange yells のように相手側と「応援合戦する、応援の交換」のように言います。一般には、to yell in anger とか to yell with delight とか to yell out for help のように使います(いずれも動詞用法)。

 チョイス」choice =〔自らの〕選択、選択権、the choice =より抜きの物・人等々) は、放送界の諸悪の根源 NHK が、かねてから誇らしげに使用しているカタカナ語です。この前、茂木外務大臣が使用したフェーズphase=出現、外観、局面、段階、状況、位相)について話しましたが、氏はアメリカに留学し、かなり英語力があるようですが、それをひけらかしたいからなのでしょうか。困ったものです。マニフェストmanifesto= 政権公約、政党宣言)の再来は勘弁してください。最近あまり聞きませんよね?やれやれです。

 コロナウイルス感染で困っているのは、私の場合はマスクよりトイレットペーパーの消滅です。オイルショックに次ぐひどい現状です。日本人がこれほどデマに踊らされるのであればと、一計を案じました。

 「カタカナ語を使いすぎると認知症になるよ!」というのです。どうです妙案でしょう。それとも阿呆な案でしょうか。

 I'll see you again guys! Next I'd like to talk about current US's Democratic presidential bid.

 

 

 

 

 


Help Wanted! Café the Galleryで仕事をしませんか!!

2020年03月03日 | Weblog

    太平洋に面した東の再果ての夢も希望も失ったしぼみ続ける離島ジパングからの報告です...

長い間の挑戦でしたが、取りあえずELSの開所に向けて皆さんの協力お願いするところまでにたどり着きました。2年前に東京の神田駅の近くにELSが経営する"Cafe the Gallery" を開業するところまで準備を進めましたが、土壇場になって、当てにしていた日本政策金融公庫の理解と支援が得られず悔し涙をのむことになりました。(「ELS が立ち上げる国際感覚の Café "the Gallery" を紹介します」〈2018年9月1日〉参照)、(「TOEIC・英検が量産する英語難民を救出するELSの挑戦」〈20188月20日〉参照)下に紹介する図は開店を予定していた Cafe the Gallery の平面図です。

駅前留学の破綻

 英語難民を救うというのは、外国や外国語に疎い日本人を食い物にし、金もうけに利用している巨大な英語産業から皆さんを救出するということで、本当に悲しいことですが、それが日本の現実です。これまで度々指摘してきたことですが、就職を有利にする資格を取らせるために、多額のお金をを吸い上げ、現在も吸い上げているのが日本の英語産業です(「英語は日本で金の生(な)る木:時節や時期に関係なく金が生(な)るのです!〈2019年07月15日〉参照)、(「(続)英語は日本で金の生(な)る木:英語は日本で金を生む魔法の杖です!〈2019年07月26日〉参照) 。少し古い話になりますが、NOVAという英語学校がありました。外国に無知 (?) な日本人を対象に 「駅前留学」という、うたい文句で、毎日のようにテレビ広告を打ち勧誘していました。結局、無理な拡張経営がたたり倒産 (現在は別会社) してしまいました。

注:うたい文句としては秀逸ですが、留学は海外が本来の意味です。(留学=よその土地、特に外国に在留して勉強すること=広辞苑。英語では going abroad=海外に出掛ける、study abroad=留学)。今や Tokyo Global Gateway という、何十億という費用を掛けた東京都肝いりの英語体験施設まであります。これは 「駅前留学」 ならぬ 「東京留学」でしょうね。かつて「地方の人は東京へ出ることが憧れだったけれど、東京の住民はどこへ行くのが憧れなのか分かる?」 「...」 「東京の人間は海外に行くのが憧れなのさ」 と、弟の折登岑夫は私に問い掛け、私同様アメリカに留学、ニューヨークで形成外科専門医となりましたが、残念ながら故人となってしまいました。

落日が続く日本に万感の思いが募る

 今、肺炎を誘発するウイルス (virus) の蔓延で、発症の地、中国を始め日本、いや世界で大騒動です。ウイルスの汚染は、コンピュータープログラムの感染だけでも厄介な問題なのに、私がこれまで事あるごとに指摘してきた人間のオスが創り出す諸問題には「自粛」という言葉も行動も封印されてしまいます。しかし、どんなに人間のオスが縄張り争いの成果を勝ち誇っても、今回のように微生物のウイルスに打ち勝つことはできません。地球上に生を受けている限り、微生物との戦いは終わることはありません。第一、酸素以前に水が無くなったら地上の全生物・ウイルスも死滅します。考えたことありますか?

 話題を変えて、生臭い人間の世界に目を向け、日本という離島の現実に向き合ってみることにしますが、40~50年前に、なまじっか当時の日本の国民総生産 (GNP) (今は国内総生産=GDP) が世界第二位、経済大国「Japan as Number One」と、アメリカの学者にもてはやされ慢心したのか、思い上がってしまったのか、過去30年間にわたって国力の低下、デフレから脱却ができません。経済音痴だがはったりをかますのが得意な彼の人が...

自民党をぶっ壊す

と言って日本をぶっ壊した元小泉首相を

純ちゃーん」と呼び、

その息子が、国連で環境問題を

セクシーに取り組む

と発言し、次期総理大臣候補の一角に名を連ねているのには呆れたというより、それを支える愚かな大衆に恐れを感じます。父親がやったように、日本がまたぶっ壊される前兆にならないように願うばかりですが...

 「いや、いや、とっくにぶっ壊れれているよ」と主張するのが私です。

注:Japan as NUmber One: Lessons for America 社会学者・元ハーバード大学教授エズラ・ヴォ―ゲル(Ezra Vogel)著。日本語訳はベストセラーとなる。

 米国のルーズベルト大統領にそそのかされて、当時の日本の指導部は無謀な戦争に突入し、国民は、貧困・餓え・破壊に翻弄され、やっと戦後に築いた復興を活かすことなく、「失われた30年」 を演出し「お上」 「上級国民」「特権階級」 を増殖させ、NHK」 という古色蒼然とした番組を毎日垂れ流す放送局を温存し、維新」 などという忍者まがいの目くらましを政治に利用したり、東京一極集中を回避する 「遷都」 も、利権と既得権益の渦に巻き込まれ消滅させてしまいました。

 この前、米アカデミー賞で、日本出身の Kazu・Hiroほか2名が、映画 Bombshell (日本語題:スキャンダル) メーキャップ・ヘアスタイリング (Makeup and Hairstyling) で受賞しました。氏は (元日本名=辻一弘) 現在は米国籍を取得しています。理由は、

「(日本の)文化がいやになってしまったし、(日本で)夢をかなえるのが難しいからだ…

 いやーよくぞ言ってくれました! 私が60年前にアメリカに行った理由は、まさしくそれだったのです!それ故に、満を持したわけではないがイタリアに渡ったのも、自分の才能を信じ、勝負を懸けてのことです。それが、運命と言うか日本のしがらみと言うか、祖国に引き戻されました。そこの葛藤は (「積年の謎がやっと解けました〈2018年04月10日〉参照)で一部詳述しました。文末に「明治時代にタイムスリップしているという件」は次回へと約束しましたが、その後も、次から次へと明治時代はおろか江戸時代に回帰していく日本の日常に、今のところ次を語る言葉を失っているのが実情です。

 今、私に言わせると 「日本は坂道を転げ落ちている」 状況です。「ノー天気」で 「とろい」 この国 の多くの住民はそれが何か理解できていないようです。過日、友人が私のブロッグを見たというので感想を聞いたら 「いつも怒っている」 という返事。また、かつて当ブロッグで述べているようなことをほかの友人に話し始めたら 「折登さんの悪口が始まった」 と言われました。「意見や批判」 ではないのです。

 ということで 「Café the Galleryで仕事をしませんか?」。自由に自身の意見・社会批判・主張を交換できる場を始めるのです。NPO法人として開業します。クラウドファンディングの CAMPFIRE は、募集期間が先月末で終了してしまったので、近日中に改めて開示しますのでよろしくお願いします。

 


ゴーンさんたまげた、驚いた、逃げた!怖~い日本社会の現実

2020年01月25日 | Weblog

太平洋に面した東の果ての衰退し続ける窮屈な離島からの報告です...

元日産自動車の会長だったカルロス・ゴーン(Carlos Ghosn)氏がスパイ小説もどきの方法で日本を脱出し大騒ぎです。しかし残念ながら、氏の金銭に係わる違法とされる行為は別として、私は彼の行動を理解できます。日本は伏魔殿みたいな国で、本ブロッグでたびたび指摘してきましたが、鎖国志向の弊害が噴出しています。ゴーン氏は日本脱出後、外国報道陣に対する記者会見で、「私は日本人も日本も大好き」だ、と述べていましたが、ゴーン氏行きつけの居酒屋や街で出会う日本人と、組織の中の日本人とは異なるのですよ!

お上に弱い日本人

 日本で逮捕されるということは「お縄を頂戴する」と、かつて言われました。「しょっ引かれる」とも言われました。男性優位社会において、男は「偉い」のです。その男が取り仕切る「政府」や「検察」は、日本では「お上」なのです。「お上」は、明治以降は天皇であったが、戦後は俗に役所・政府機関・官僚などを指すようになったと言えます。

 麻生太郎財務大臣・副総理などは、男尊女卑社会を会社組織と見なせば、代表取締役社長のような人物です。六本木の会員制クラブに交際費(政治資金収支報告書では650万円)として年700万円もつぎ込む御仁ですから。先日も地元の「成人式」の祝辞(?)での発言を訂正・撤回する事態を招きました。安倍総理は、彼を役職から外す勇気も度胸も持ち合わせていません。この前、好奇心から安倍総理の系譜をインターネットで検索して見たら、家系は周知の事実ですが長州藩(現山口県)が地盤です。

殿と虫けら

 かつて、『いま女性が主役を演じるとき』(1994年 池木清著) と私が採点する日本の英語 (English: A National Disaster)』(1974年 Donald Harrington著) の取材で文部省(現文部科学省)を何度も訪れた時に目にし経験したことは、日本の上下関係の厳しい格差です。キャリア官僚と一般職員との差は「殿様」と「足軽」または「虫けら」に等しいものでした。省庁の中で格下に見られる文部省ですらこのようですから、大蔵省(現財務省)ではもっと酷いのではないかとぞっ~としました。アメリカ社会を経験したものにとっては、信じられない状況でした。

 結局、世界は実権を握る暴力的な男に左右されるのです。twitter の投稿も日本では、ほとんど男性ばかりで、日本の女性はもっと社会に参画しなければ...。この前、イギリスの BREXIT に関する取材を CNN で見ていたら、マイクを差し出された中年の女性が「私は政治のことは何も分からないが、今回は保守党に投票したのよ」と言っているのを見てびっくり。前回(沈下し続ける日本...どうしたの日本女性?」参照)、テレサ・メイ (Theresa May) 前首相が女性ゆえに差別を受けたようだと述べましたが、恐らく有史以来続く(「男性優位社会が生む人類の悲劇:(その1)人類の繁殖と侵略」〈2019年05月12日〉参照)男性または「ばかオス」に牛耳られている世界は、私から言うと全くおかしいと言うより異常です。

均衡と不均衡と暴力

 地球上では、均衡(英語で balance)が取れなければ生存できないはずが、人間社会では不均衡(英語で imbalance)が横行しています。そのためか「環境汚染」「温暖化」「富の不均衡」「人口増加」等々とどまりません。この不均衡は地球上をぶっ壊します。人間の男女関係も均衡が取れなければ破綻します。

 以前投稿した10歳になる少女が父親の虐待によって死亡した事件 (「CNN と NHK この差って何ですか?-前回の続きです」〈2019年02月17日〉参照)があまりにもむごいので、ずーっと気になっていましたが、昨日(1月24日)は事件から1年になるそうで、幼い女児・栗原心愛さんの命を救えなかった彼女の居住地:千葉県野田市の全市職員が黙とうを捧げたという悲しい記事があり、改めて彼女の苦しくも辛かった毎日が我がことのように思われ、しかも餓死状態であった、ということで、残酷かつ恐ろしいことです。

 

号外、号外 !!CAMPFIRE にてプロジェクトが公開されました。下記にアクセスをしてご支援をお願い致します。

 英語難民を救う Café the Gallery は国際感覚の社交場を目指します

https://camp-fire.jp/projects/view/183797

 


沈下し続ける日本...どうしたの日本女性?

2020年01月08日 | Weblog

   太平洋に面した東の果ての限りなく沈みゆく離島からの報告です...

先日、どこかで読んだのですが、私にとって大いに気になる記事がありました。それは、日本では大スターの元プロ野球選手鈴木一朗氏についてです。最近、鈴木氏が官邸を訪問したときの話でしょう。鈴木氏に同伴した弓子夫人について「三歩下がって夫の後を歩いていたので奥ゆかしい」というような一文です。私にはこの時代になってこのように表現する記者がいるということに驚きというより開いた口が塞がりません。

この表現は「三歩下がって師の影を踏まず」という「ことわざ」から引用したと思われますが、正しくは「三歩」ではなく「三尺」です。意味は「弟子は師を尊んで敬い、常に礼儀を失わないようにしなければならない」という戒めで、また「三尺」は「七尺」とも言うそうです。実のところ私も「三歩」と理解していましたので、この記事のおかげで利口になりました。しかし、夫は師ではないのに、なぜ三歩下がって歩くのでしょう。確か、かつて外出時には「妻は夫の後を三歩下がって歩くべし」というような戒めの言葉を聞かされていたような気がして、インターネットで調べてみたら、有りました有りました!興味のある方はGoogle ででも検索してください。大体において男女差別に関わることは、江戸から明治時代にかけて生じています。                             

追記:ついでに、これまで投稿した記事を見返していたら、情けないことに恥ずかしいミスを犯しているのを見つけました。「『よろしくお願いします』を英語で何と言う?」(2018年11月19日) の投稿で、英単語の "daughter" を "doughter" のように表記していました。(「塾」と「熟」 (2018年09月21日)でも述べましたがミスプリントは怖いですね!

 これまでも述べてきたことですが「男尊女卑」の慣習がはびこる日本ですから(「今こそ『女性よ大志を抱け!』」〈2019年09月16日〉参照)上記の 「 奥ゆかしい」 という表現が当たり前のように使われるのでしょうが、年ごとに劣化する日本と日本女性の地位を象徴する言葉と言えます。

 そこで、ここに12月17日に投稿された二つの記事(ネットニュース)の一部を要約・紹介します。

男女格差には約100年かかる?日本は121位にランクダウン」世界経済フォーラム「2020年グローバル・ジェンダー・ギャップレポート」の調査結果が発表された。それによると、世界男女格差の解消には、99.5年後になると予想されことが分かった。(ビジネスオンライン ITmedia)

男女平等ランキング、日本は過去最低に、中国・韓国・UAEより下」世界経済フォーラム (WEF =World Economic Forum=本部/スイス/ジュネーブ) は各国の男女平等の度合いを調査した2019年の「ジェンダー・ギャップ指数」を発表した。日本は153カ国中121位。前年の110位からランクを落とした。06年の指数算出開始以来、過去最低の順位となった。先進主要国首脳会議参加国(G7)でも最低だ。(日経ビジネス)

 ここまで書いてきたら、「伊藤詩織氏勝訴!海外も注目していた裁判、海外メディアはどう報じたか(HARBOR BUSINESS Online)、伊藤詩織さん涙『長かった』性暴力民事裁判で勝訴(日刊スポーツ)という見出しのニュースが入ってきました。

 いまだに止まらない日本いや世界の「男女格差」です。上記の単純に「男女格差」に直目した総合ランキングでは、アイスランドが1位、ノルウエーが2位、3位フィンランドなど北欧の国が上位を占めています。ちなみに、G7ではドイツが 10位、アメリカが 53となっています(指数が低いほど男女平等の度合いが高い)。

 今、アメリカではトランプ大統領の弾劾裁判と民主党の次期大統領候補の選出で揺れていますが、ここに2016年の大統領選挙前 (?) にトランプ氏の女性についての赤裸々な発言が録音されていたのを紹介します。

“I did try and fuck her. She was married… I moved on her like a bitch, but I couldn’t get there. And she was married.Then all of a sudden I see her. She’s not got big phony tits and everything… I’ve got to use some Tic Tacs, just in case I start kissing her. It’s like a magnet. You know I’m automatically attracted beautiful. I just start kiss. I don’t even wait. And when you’re a star, they let you do anything. Grab them by the pussy. You can do anything. You can do anything.”

 この発言の意味が分かりますか?非常に卑猥なつまり猥談ですが、全文を理解できたら、かなりアメリカ生活を経験された方です。TOEICの試験には出てこない内容です。大統領選挙前にこのような発言が公にされても、大統領に選出されるのですから、アメリカの男尊女卑の程度がお分かりになると思います。

 フィンランドでは、34歳の女性、サンナ・マリン (Sanna Marin) 首相がつい先日誕生しました。うらやましいですね!イギリスでは、女性のメイ (Theresa May) 氏がキャメロン (David Cameron) 首相の後継者として選出されましたが、散々な目に遭い辞任しました。エリザベス女王やサッチャー元首相とか、イギリスでは女性に対する差別意識が低いのかと思いきやそうではないようです。代わりにロンドン市長を踏み台に首相の座を射止めた野心家のボリス・ジョンソン (Boris Johnson) 氏という男性を選びました。

 さて、懸案の Café the Gallery ですが、一両日に CAMPFIRE からの認可を得られると思います。ただ、なぜここでもたもたしているのかというと、まさしくここに書いている件が引っかかるからです。つまり、どこまで女性の協力を得ることができるかということです。日本で一般的な、男性が集うスポーツバーまたはクラブ、スナックと勘違いしていただきたくないからです。女性の協賛をお願いします。英語塾も同様です。

注:上記大統領選挙で、2016年を1960年と誤記していました。訂正しておわびします (たびたびの事で我ながら情けないです) 。

 


日本の憂鬱、世界の憂鬱。どうしてはびこる男尊女卑

2020年01月07日 | Weblog

   太平洋に面した東方の果てのさびれゆく離島からの報告です...

12月31日大晦日に全く久しぶりにテレビ朝日の「朝まで生テレビ」の後半を視聴しました。バブルがはじけ、日本の沈下が止まらなくなった当時、挽回の方策を探る気鋭あふれる意見を期待し視聴していましたが、全くもって無為また無駄でした。今回は、私と同期の田原総一郎氏の上から目線的な相も変わらぬ司会ぶりを懐かしみ (?) ながら...。

 ただし、ここからが問題です。出席者の顔ぶれを見て、かつてと同様、しっかり数えませんでしたが出席者の過半数(20名ぐらい)は男性です。女性は確か4名だったと思います。ただ、全体に男性出席者はかなり若返っていました。国会議員も何人か出席していました。

 後半の飛び入りでしたので、論題は「男性の育児参加」とか「IR=総合型リゾート」だったように記憶しています。IRの導入に対し、ある若い男性国会議員は、鬼の首を取ったように誇らしげに「私は反対です!」と宣言していました。以前 (「林横浜市長に願う総合型リゾートの実現と提言‼」〈2019年10月02日〉参照)(「横浜市長、林文子氏を一生懸命応援します」〈2019年09月28日〉参照)述べましたが、明らかに外国を知らないご仁です。モナコ公国という国名も知らないでしょう。

子供たちには性差別が無い

 女性の出席者には、個人差はあるものの現実を認識している、と感じました。男性の育児休暇も論題に上がっていたように覚えていますが、男性と比較し(「International Wemen's Day」〈2018年03月22日〉参照)全うです。

 幼少の頃、女子は男子との差を感じませんが、成人になる、つまり性に目覚めるにつれ、特に日本では男は尊大になります。その典型的な姿は、麻生太郎財務大臣・副総理が好例でしょう。男性は身体が成長しオスとしての生殖機能が活発になると、本能的または本能の故に縄張り争いが活発化します。女性は(「"MeToo"に見られる性的嫌がらせ」〈2018年02月26日〉参照)残念というか必然というか、身に備わった生殖・生理機能によって社会的に一時停滞を余儀なく (?) されます。それに乗じる (?) のが自然の摂理によるオスです。

オスの暴力化と性差別の認識

 子孫繁栄のためと縄張り争いに勝ち抜くため、オスは優秀な伴侶(メス)を求め始め暴力化します。その好例が、鹿などに見られる角 (武器) の発達 (人間の世界では軍拡競争) です。動物ではメスをめぐる争奪戦です。危険なため奈良では角を切って短くします (人間の世界では軍縮) 。以前テレビで見たのですが、モンゴルでは羊の放牧が盛んなのはご承知と思われますが、数人の女性が大きな鍋の前で何か食べていました。その時、一人の女性が日本人取材者に向かって「おいしいよ、食べてみる?」「...」「羊は発情期になると狂暴になり、オス同士でけんかを始めるので ~ を摘出してこのように煮るのさ」

 人間のオスに同様のことはできないので、野放し状態で世界中で暴力が蔓延しています (「人間のオス=暴力=破壊」〈2018年01月29日〉参照) 。かつては、戦争することによって、人間の男は淘汰され暴力行為もある程度抑制することができましたが、核など大量破壊兵器の発達で、大規模な戦争を行使することは不可能 (?) になりました。人類全体の破滅につながるからです。それをいいことに、三大バカオス (プーチン・習・トランプ) が衆愚を煽り世界を不安に陥れています。

女性の自覚と進出が切に望まれる

 これまで指摘したように、日本の女性の社会進出が欧米ならびに諸外国に比べて遅れている問題点は、日本社会の特殊性を切実に感じていないからと思われます。同時に以前投稿した 「『甘ちゃんな日本人』と世界の現実」(2019年08月25日参照)では「甘ちゃん」の対象は男性でしたが、これは女性にも当てはまるのではないでしょうか。意欲のある女性はいわゆる「男性に伍して活躍する」ことを目指しますが、私事ながら、波乱に満ちたこれまでの日本と外国での経験を振り返って見た結果、それは無理なようです。この続きは長くなるので次回に譲ります。元衆議院議員の「小沢ガールズ」と言われた三宅雪子氏が自殺 (?) というニュースが入ってきました。

 一方で、日産自動車元会長 Caros Ghosn氏の日本脱出のニュースで大騒ぎ。アメリカでは、多数の女性に対するセクシュアルハラスメントで起訴された元映画プロデューサー Harvey Weinstein氏の裁判が始まるというニュ-ス。そしてイランの司令官 (Qassem Solemani) の空爆による殺害等々...。

幼稚なエンタメ・芸能情報だらけの閉塞感に包まれた日本の日常。息が詰まるよ~。

Hi, friends! How were your new year? Hope you have enjoyed this festive season.

 


日本を滅ぼす諸悪の根源の筆頭は、やはり...

2019年11月22日 | Weblog

    太平洋に面した東の果ての限りなく内向きな離島からの報告です...

当ブロッグを総括すると、諸悪の根源の筆頭はやはりNHKです。以下、2位-英語検定試験。3位-カタカナ語。4位-男尊女卑社会となりますが、いかがでしょう。大方の人は、日本を滅ぼすなんて大げさな、と思われるかもしれませんが...いえいえそんなことはありません。

 世間に疎く世界に疎い日本国民は、もっと、もっと、も~っと視野を海外に向けて広げ「地球の各地を歩く」努力を惜しんではいけません。古くは、渋沢栄一、福沢諭吉、近くは、ソフトバンク、セブンイレブン、楽天などの創始者諸氏は海外、主にアメリカに学びまたは視察することによって刺激と新しい発想を持ち帰り帰国、新事業を日本に定着させました。そのためにも、NHKのように、旧態依然とした組織に固執して民間の大企業役員の天下り先の目玉と見なされ、善良な大衆を食い物にする企業を放置していては駄目です。NHKの解体を国民的運動にしなければいけません。NHKを、少なくとも国民が必要とする世界の情報を独自に常時提供できる公共放送と民間放送とに解体し、箱モノの建設費に貯めこんだ一兆円という途方もない金額を台風の被害に当てましょう。そもそも一兆円は、受信料という名目で視聴者つまり国民から吸い上げたお金です。今回のような非常時には、お返しする絶好の機会です。

 N国党の立花氏だけに任せないで、NHKの解体を国民的運動にして諸悪の根源の一角を排除しましょう。NHKの分割によって民放化された局には、日本人の大好きな「紅白歌合戦」のような芸能・娯楽番組に吉本興業の芸人諸氏などを遠慮せずに登場させ、芸能人の結婚・離婚・出産等いわゆるタブロイド判的芸能ニュースや「文春砲」に狙い撃ちされるようなニュースを放送することができます。一方、公共放送を運営する財源は、実際に視聴する視聴者(スクランブル化)による月額4~5百円程度の料金と公共を対象にしたテレビ広告からの収入を充てることが考えられます。このことに関しては、古い「日本の放送法」の改訂を視野に入れて検討する必要があるでしょう。

 さて、いよいよELSが目指す "Café the Gallery" の開所に向けて始動します。かねてから予告していた、クラウドファンディング CAMPFIRE を通してご支援をお願いすることになります。まだ事業内容の審査を CAMPFIRE 側から受けている最中で、審査が通り次第 CAMPFIRE の掲載サイトにアクセスしていただき、併せて当ブロッグでも詳しい事業内容をご確認ください。

Hello friends. I hope I can inform you the favourable news in regard to "Café the Gallery", soon!

 

 

 


NHKが貯め込んだ一兆円を9月の災害援助に振り向けよう!

2019年11月15日 | Weblog

  太平洋に面した東の果ての世界から引き籠もる孤島からの報告です...

前回、前々回共に訴えてきたことですが、安倍総理ならびに自民党・野党・マスコミ・国民は「桜を見る会」(私物化)のごたごたと天皇の即位に係わる行事で、台風19号に関連する甚大な被害と災害者に関する問題から、意識が少なからず拡散してしまったような気がします。

 各テレビ局などで支援金を募っているようですが、全被害に対しどれだけ足しになるのでしう。ここ数年来地震など全国にわたるに自然災害による被害で、恒例と言えるほど被る日本列島の問題に、政治・行政はどれだけ真剣に対策を行ってきたのでしょうか。

 政府・日銀の発想と想像力と決断に欠ける政策で、じり貧とデフレと財政難にあえぐ世界の孤島に甘んじる日本で、箱モノを作るために貯め込んだNHKの一兆円を、現在の喫緊の事態に流用することは、最高の策であると思いますが、皆さんいかがでしょう。

 Hey guys! What do you think? It's about time to say something, don't you think!  

 


 


安倍総理に重ねての提言です!

2019年11月13日 | Weblog

  太平洋に面した東の果ての限りなく内向きな離島からの報告です...

安倍総理の決断を今一度お願いする提言です。消費税を上げるまでして財政困難(?)な日本の台所事情を踏まえ、前回述べたように、テレビ受信機を設置しただけで、受信料と称して国民から料金をふんだくる前時代的制度に守られているNHKが、放送センターの建て替え費用として貯めこんだ資金1兆円を、今回の台風19号による被害に対する喫緊な問題に充てる決断を即刻下すべきです。

 今回の台風による被害は、東日本大震災に匹敵する規模で、被災者の絶望感がテレビ画面から(間違ってもNHKではありません)ひしひしと伝わってきます。私一家は、米軍の空襲により東京の大塚で丸焼けになり一切合財を失いましたから、古い話でも被災者の気持ちは手に取るように分かります。

 今、アメリカのカリフォルニア州南部、オーストラリアの東南部で森林火災が多発し、自然災害による被害が拡大しています。戦争中と異なるも傍観できません。生活の基盤を失い嘆く被災者の声を聴くのは何とも辛いことです。

 今日も一連の被害や死者の発見が報道されています。安倍総理決断してください!現在国会で春の「桜を見る会」の件で野党の反発を受けていますが、気持ちを切り替えて9月の甚大な被害の救済に取り組んでください。高額な受信料をNHK放送センターの改築費として貯めこんだ一兆円は、今回のような災害時には国民に返し、有効に使うべきでしょう。

 

  

 


安倍首相!「鶴の一声」お願い致します。

2019年11月08日 | Weblog

   太平洋に面した東の果ての既得権益いっぱいの離島からの報告で太平す...

 今回の台風による災害の復旧にかかる費用の一部に、NHKがため込んだ一兆円を鶴の一声」で放出・充てることを提言します。

 NHKは現放送センターの建て替えと新機材・設備の購入費用と称し、2015年末既に一兆円に上る資産を蓄えています。

 箱ものに多大な費用を掛けるのは日本の常ですが、批判いっぱいの受信料をぼったくり、国民の生活を犠牲にしているNHKという「既得権益いっぱい」の公共事業の施設改築のために貯めこんだ金を、国民にしかも被災にあえぐ被災地に返すべきでしょう。

 安倍首相!ぜひ超法規でNHKの資産を被災地に放出してください。同時に私がかねてから提言しているNHKを「公共放送」と「民間放送」に分割してください。

 歴史に残る英断として後々まで語り継がれることでしょう。