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折登ひろしのGRAFFITI

日本人と英語と国際社会と、ちょっぴり料理について考える

自分の言葉を持たない日本人=菅総理大臣に欠ける言葉の発信力

2021年01月28日 | Weblog

太平洋に面した東の再果てのおじさん達の国からの発信です:              上から目線の「意思疎通」と「駄洒落と言葉のお遊び」は           人と人との意思の交流を司るコミュニケーションは不可能です

菅総理大臣の国会での答弁は国民に伝わらない、ともっぱらの評価です。別に驚くことはない、つまり「それ見たことか」というのが私の見解です。このブロッグで、機会あるごとに主張してきたことが現実になっただけの結果です。

 少なくとも「GoToトラベル」 を 「国内観光支援策」、「GoToイート」 を 「国内飲食店支援策」 と語りかけず、駄洒落の宣伝文句で済ませる官僚・政治家・マスコミ・一般日本人の言語感覚は、いずれ破綻するというより破綻しています。

 世界の現実は、言葉のお遊びで済ませることはできません。イソップ物語の嘘をつき続ける『狼少年』の話ではないが、日本人の言葉に対する軽々しい認識は、度が過ぎているのを通り越して自己失格に繋がっています。

 「ご飯」または「白飯」を「ライス」、フジテレビの昼の情報番組を「バイキング」「イット」など正気の沙汰とは思われません。

 かつての第二次世界大戦中における「大本営発表」などは真っ赤な嘘の塊で、建前を重んじる軽薄な言葉遣いが、日本人の言語感覚の体質になっているという体たらくです。

 コロナ禍のような世界を揺るがす感染疾患のような厳しい現実になっても、本稿で繰り返し述べてきた「GoToトラベル」 などという駄洒落言葉に、簡単に迎合する大人としての知性の喪失は、本当か嘘かの区別がつかない『狼少年』的結果をもたらしています。

 自分の言葉を醸成し自己主張する訓練をないがしろにする日本社会と教育の在り方は、英語教育のまやかしにも繋がっています。それを具現しているのが、日本を代表する菅内閣総理大臣の発言です。

 「自分の言葉を持たない日本人」また「自分の言葉を持てない日本人」というのが、落ちぶれ行く今の日本に対する私の精一杯の贈り言葉です。嗚呼情けない!

 

 


I say "good-bye" to obnoxious President Trump/不快なトランプ大統領よ「さようなら」

2021年01月22日 | Weblog

   太平洋に面した東の再果ての衰退が続く、活力を失い、            女性は男尊女卑に甘んじる、                        おじさんの国、離島ジパングからの報告です

Thank God, he is out! I'm so pleased that I don't have to see him nor hear him at least next four years.

I don't find Joe Biden and Kamala Harris pair is my favorable choice but far better than Donald Trump and Mike Pence pair.

数限りないほど、地球上に生息する人間のオス共の中でも、オスと白人の優位をひけらかす代表的人物の一人、アメリカのトランプ大統領が、大統領職を一期で終えることになりました。

 虚勢まみれのこの男を支える、いわゆる岩盤支持者の多くは、男性優位社会の恩恵を享受する、アメリカの共和党支持者の白人男性です。日本でもこの様な男性優位社会の恩恵を死守する人達が多数います。

崩れ行く二大政党制

J. バイデン/J. Biden大統領の就任前に、トランプ大統領支持者が、連邦議会議事堂とホワイトハウス周辺で、大統領選挙は違法だと気勢を上げ、破壊行為の末に議事堂内に侵入、狼藉の限りを尽くしました。

 少なくとも良識ある人達は、トランプ氏が退任して、ほっとしているでしょう。表題の obnoxious (不快な) は、昔々、留学先の食堂で学生同士のよもやま話の中によく出てきた、すぐ覚えた英単語です。

 民衆あるいは大衆に迎合する、あるいは扇動や煽ることが上手な指導者をポピュリスト/populist と言いますが、ドイツのヒットラー/A. Hitler が近代では代表的な人物でしょう。トランプ前大統領もその一人に数えられるかもしれません。

 日本が議会制民主主義の見本としてきた二大政党制も、IT/Information Technology の急激な発達や人口の増加、更には異人種・異文化の交流によって、世界の多様化がものすごい勢いで進み、二大政党制のお手本的なイギリスやアメリカは、その流れに抗しきれずも、表面上はその体制を辛うじて維持しています。

 しかし、内情は縄張り争い的な右派だとか左派だとか、果ては極右や極左や中道などと色分けしたりし、結果的には、面倒くさくない男女をひっくるめた大衆迎合のポピュリズム/populism になるようです。

 その多様化して行くアメリカの中で "America First!","Make America Great Again!" と、白人の男性を中心とする共和党の救世主として登場したのがトランプ氏でした。民主党の黒人の前オバマ大統領、更には女性のクリントン氏などとんでもないことなのでした。

This is all for today. I'll see you soon.

 


「GoTo トラベル」 は 「国内観光支援策」、「GoTo イート」 は 「国内飲食店支援策」

2020年12月20日 | Weblog

GoToトラベル」 は 「旅行」 の文字を前後にした            「行=Go」 「旅=トラベル」 の駄洒落とは……             新コロナ感染に苦しむ極東の小国ジパングの経済支援策に         政府が発案した標語の成果は……?

この駄洒落に引っ掛かるのは、引っ掛かった方が馬鹿……それとも引っ掛けた方が利口……どっちでしょう?私は見事に引っ掛かりました。

「GoTo …」 の標語はアクセルを踏むのでは…?

標準的な日本語では表題のようにGoTo トラベル」 は 「国内観光支援策」、「GoTo イート」 は 「国内飲食店支援策」 の様に、私は表示されるのが常識であると思うのですが、マスコミが飛びついたのは、英語のアルファベットと英語もどきのカタカナ語のちゃんぽん (語源には諸説あり) 標語でした。

 政府肝いりの経済支援策は、前回投稿したように、GoToトラベル/travel GoToトラブル/trouble (問題、面倒) に変身を遂げました。緊急を要する病原の拡散を抑止しながら、限定的ながら経済活動も維持する目論みでしたが、広域に渡る感染者の増加に歯止めが掛からなくなり、政府並びに自治体は、とうとう 「GoTo …」 の中止を余儀なくされました。

 近年、アクセルとブレーキを踏み間違えた自動車事故が後を絶ちません。しかし、自動車のアクセルとブレーキを同時に踏めば、前に進むことができないのは、小学生でも分かる自明の理ですが、日本政府は、片方で新コロナウイルス感染対策として集会の回避 (ブレーキ) を詠いながら、同時に低迷する経済対策として、国内観光支援と飲食店支援割引クーポン券を発行 (アクセル) の両者を実行しました。

 ご承知のように厄介なことには、新コロナウイルス感染を抑え込むと經濟活動も抑え込む、あちらを立てればこちらが立たずという、現在世界中の都市や国家が直面しているジレンマ/dilenmma (板挟み) に陥りました。

「Stay at…」 のブレーキは踏まないの…?

つまり、アクセルとブレーキを上手に使い分けなければいけないという事態となりました。車の運転に熟知した人なら、ブレーキとアクセルを上手に踏み分けて車を前進させるはずですが、"どっこい" ウイルス対策は車を運転するようにはいきません。

 遂にロックダウン/lockdown (封鎖) という、聞き慣れない言葉が飛び交うようになりました。欧米では、強制的に都市または地域の封鎖を実行しますが、「曖昧」 を好む日本民族には、「鎖国」 は好むが 「封鎖」 は嫌うという国民性から、アクセルとブレーキを同時に踏む玉虫色の選択をしました。

例えば 「鎖国」 には抜け道 (長崎の出島) はあるが、「封鎖」 は絶対的な状態です。これまでに述べた日本人の国民性に合わない 漢字文化が、国民性に合う平仮名と片仮名を作りました。特にカタカナ語 (片仮名) の欧米語または外来語に対する代替利用 (偶然の発見?) は、欧米語が出来なくても安直に文字の上では音声に関係なく味わい理解でき、欧米文化の香りも芬々 (ふんぷん) とする、ということから、カタカナ語の使用は歯止めが掛からなくなりました。

(「リニューアルオープン」はナウくて、「新装開店」はダサいのでしょうか?〈2018年10月25日〉参照)、(「リニューアルオープン」か「新装開店」か?〈2008年12月13日〉参照)

「融通が利く」 というのは、日本人が最も得意とする技術で、国技にしたら、と思うほどです。

この前就任したばかりの菅首相は、早速この特技を利用し、国民に、外出や大人数による会食の自粛を呼び掛けた舌の根も乾かぬうちに、自らその禁を破りました。前に述べた、三階か屋根裏に隠棲すべき二階氏の誘いを断れず、高級ステーキ店に八名からなる会合に出席したことがマスコミによって暴かれました。

 この項の締めくくりとして、今日 "YAHOO! JAPAN ニュース” で、日本在住 (永住権所有) のフランス人による興味深い投稿記事をネット上で読み、ここに端折って紹介します。「フランス人が日本に戻って心底感じた『自由』」 と題して…

ー前略ー 日本では、賛否両論があるものの、「GoTo」キャンペーンが実施され、多くの店がオープンし、人々は今までとほぼ同じように仕事をし、子どもたちは公園で遊び、サッカーの試合を観戦しています。日本に帰ってきて日本の「エネルギー」に大きな感銘を受けました。日本では「ワーケーション」のように、コロナ禍でも新しいアイデアを取り入れていることも素晴らしいと思います。

私がこうした点を称賛すると、日本人の友人たちは日本の習慣が感染拡大の抑制につながっていると話します。ー中略ー 何より日本人には自制心があるように見えます。警察にチェックされなくても、多くの飲食店は要請されれば、夜10時には閉店するのですから。

コロナ禍で女性の自殺が急増

上記フランス人の方は、間違いなく男性と思われます。しかし、これまで度々触れてきたように、日本に於ける女性の立場は弱く、それが主因となって、毎日のように悲惨な結果が報道されます。この事実は、西洋人 (白人) しかもフランス人の男性には、長年日本に滞在していても、残念ながら肌で感じることは、まず無いでしょう。

 I better close this article now. It has been taking too long, right?

 

 

 

 


「GoTo トラベル」は「旅行」の前後を逆にした「行=Go」「旅=トラベル」のだじゃれでした

2020年11月22日 | Weblog

   Go To キャンペーン⇒ Go To トラベル⇒ Go To イート⇒ Go To トラブル  Go To 何処へ

ペットフードのTVコマーシャル「犬・猫」用の ちゅーるちゅーる CIA ちゅーる♬、ちゅーるちゅーる Wan ちゅーる♬と似たような 「GoTo 節」 だよね~~。

「観光支援事業」 が 「Go To」 にへ~んしん!

"Go To" の英語表記は "Go out to~"です。漢字表記でも 「旅行」= 旅 (たび) 行 (いく) とあるのに、アルファベット表記に変換し、日本人好みのカタカナ語を加え「Go To トラベル」とは……何とも憎いね……。しかし「Go To トラベル」の宣伝効果と注目度は抜群でした。

 GoToトラベル」を発案した張本人は、以前書いた広報を担う安倍内閣官房の担当者で、「Go も to も travel も、大半の日本人が知っている英単語。伝わりやすさを重視した結果です。多くの国民に旅行しようという気持ちを共有していただき、機運を盛り上げたい。そういう思いが込められています」 と説明しています。小ざかしい官僚にまんまと乗せられた我々です。

 しかし、毎日のように「GoToキャンペーン」「GoToトラベル」を、マスコミ・一般市民・商店主が、官製の標語を斉唱する様に、戦中の 「八紘一宇」「大東亜共栄圏」「欲しがりません勝つまでは」「鬼畜米英」 等を夢想するのは、私の考えすぎでしょうか。時代を現代に移せば、習中国共産党主席が標榜する 「一帯一路」とか、トランプ大統領の 「アメリカ第一主義/America First」 でしょう。

GoToキャンペーンは流行語

フジテレビの 「ネプリーグ」 というテレビ番組を見ていたら、「GoToキャンペーン」 は「アベノマスク」同様、流行語の一つに挙げられていました。お役人に一杯食わされた私は「なるほどね!」というのがせめてもの感想です。

 英語もどきカタカナ語製造者、小池都知事のカタカナ語発言が最近ぴたりと止まりました。コロナウイルス感染拡大を抑止できない国家的一大事に、言葉遊び等やっていられないからと思いきや、彼女のコロナ対策の 「三密」 の標語は、年間流行語大賞に輝きました。カタカナ語でなく漢字でも簡潔・効果的な表現が可能だという好例です。「めでたしめでたし!」。

 現在の 「コロナウイルス汚染・拡散」 状況は、皮肉なことに、日本人が得意とする 「ソーシヤル・ディスタンス/social distance(ing)=社会的距離」・「フィジカル・ディスタンス/physical distance(ing)=身体的距離」 を奨励する社会現象になっています。

世界ではコロナ感染予防に、ソーシヤル・ディスタンスならびにフィジカル・ディスタンスを奨励していますが、WHO (世界保健機関) は、ソーシヤルよりもより具体的で物理的な距離を表すフィジカル・ディスタンシング/physical distancing の称号と実行を推奨しています。

欧米人が習慣とする握手による挨拶や抱擁する愛情表現が、全く抑止される事態となり、しかも身に着けたこともないマスクを強要されるに至っては、反発するのは必然で、ロックダウン/lockdown(閉鎖・封鎖)の対策に抗議の暴動まで起きています。気の毒ですが、日本人には慣れ親しんだ習慣で、コロナウイルスの汚染と拡散が想定外の社会現象を生むことになりました。

念願であった"Café the Gallery"開業し、日本人・外国人に限らない、成人男女同士の社交の推進を主眼としていたのも、今となっては逆効果で、はかない夢と化してしまいました。

微動だにしない鎖国志向で内向きな日本社会

英語に始まる日本人の「なぜ?」に焦点を当て、このブロッグを始めましたが、漢字もアルファベット表記も外国から導入したと言え、内向きな日本人の精神構造に客観的な視点は望めないのがよく分かりました。

 繰り返し述べてきたことですが、日本の男性は内弁慶で嫉妬深いです。鎖国志向は歴史的事実から理解できるとしても、コロナウイルス感染の世界的規模の拡散で、内向き志向が逆に有利に働く結果を招いているというのも、皮肉なことです。

 しかし、このウイルス感染による世界的混乱は、永遠に続く災害ではありません。ワクチン開発などによるウイルス感染の抑止後には、自然災害で被った被害同様、甚大な經濟的損失を取り戻さなければならないことは自明の理です。世襲どっぷりで「地盤・看板・かばん」維持に汲々とする日本の政治家達に、効果的かつ有効な対策を望むべくもないのは、常套化している事実です。

弱者としての女性に薄情な現実

更に、以前述べた女性の失業に伴う自殺者の急増は、なぜか先進国と見なされている日本に対し、世界では問題視されています。女性に多い非正規雇用の実態は、日本の根強い社会的差別の温存による、男性優位・女性差別・蔑視に起因しています。

 その一方で、先日、ネットで目にしたある調査によると、世界で一番移住したい国の二位に入ったのは日本です。一位はカナダです。確かに日本は風光明媚、四季折々で、北の北海道から南の沖縄まで多様な気候を体験できます。地震と台風の自然災害に目をつぶれば、生活しやすい列島なのでしょう。現実には、盗難や女性に対する犯罪が増えていますが、諸外国に比べて少なく思えることが調査結果に表れた…、それとも「隣の芝生は青く見える」からでしょうか。

 12月に入り、クリスマス・年末年始を控え、コロナウイルス感染の危険を抱えながら、世界はオス共の縄張り争いが引き起こす、世界大戦による災害同様の試練に向き合っています。

"The grass is always greener on the other side of fence."

 

 


世界に誇る:「GoToトラベル」 は「GoToトラブル」になったようです(予告の変更です)

2020年11月21日 | Weblog

太平洋に面した東の再果ての衰退が続く、活力を失い、                       女性は男尊女卑・蔑視に甘んじる、                                          幼稚園化した離島ジパングからの報告で~す

Go To トラベル(travel) ➡ Go To イート(eat) ➡ Go To トラブル(trouble)、ちゃちなインチキ英語と和製英語の官製造語は、結局、トラべル/travelからトラブル/troubleに変化したようです。また Go To イート(eat) は、英語で go out to eat ... と言うんだよ~。へっへっへ~。

新型コロナウイルスの影響による旅行需要の落ち込みの救済措置としてトラべル(旅行)を推奨する国による観光支援策も、煩雑な事務作業とウイルス感染が抑止できないために立ち往生しているようです。トラベル(travel) とイート(eat)をコラボ/collaborate した「おじさん政権」のアベノマスクに似た発案の結果でしょう。

コラボ (名詞・動詞共用?) =若者やマスコミの大好きなカタカナ語=インチキ英語。下記を参照:

to collaborate=(動詞)(文芸・科学の分野で) 共同作業をする           collaboration =(名詞)共同制作・共同制作品

・Go to を使った英語の表現:

Go to hell ! =日本語に直訳すると「地獄に落ちろ!」。慣用的表現では「くたばれ!、失せろ!」

"You better go to hell!"「さっさと失せろ!」              "Goddamn you. Go to hell!"「この野郎、死ね!」

Go To トラベル (インチキ語) 新型コロナ対策国家支援活動 (日本語)

やはり、見てくれは「インチキ語」の方が、硬質な中国由来の漢字「日本語」より軟質です。しかも何かナウいーな感じがするではないですか…。しかし、文字を持たなかった日本民族が、口述だけによる文化の継承の限界から、必要に迫られて文化の進んだ中国から、文字(漢字)を導入しました。ただし、漢字と一体になった音声つまり発音は見送りまたは断念したようです。前々回投稿の「世界に誇る: 日本語の漢字=表語文字と『アルファベット=表音文字の軋轢を放置する目出度い民族」(2020/11/01) の項を参照してください。

日本語表現(私案例):

  • お得な旅に出掛けよう
  • そうだ、クーポン券付き旅に出よう!(「そうだ、京都行こう」の標語を参考
  • お得な割引券付き食事に行こう!

 なぜ、日本人は官民挙げて和製英語とインチキ英語に魂を奪われるのでしょうか。自前の文字を持たなかった民族が陥った落とし穴でしょう。これは自前の憲法も持てない、見せかけの独立で満足しているのに似ています。自立できない日本人の体質=習性=甘え=ご都合主義。12歳から抜け出すのは大変なんですよね~…~…。

速報!新カタカナ語=エビデンス / evidence=証拠 (名詞)

コロナウイルスに感染したかどうかを発表した席で、偉い学者先生がテレビ取材の席で使っていました。情けないよ~ト~。

 

 


Mr.Bond 逝く。"The name is Bond, James Bond"

2020年11月08日 | Weblog

                  ユーラシア大陸を挟み、東の最果ての日本から見る、西の最果ての島 スコットランドに生を受けた俳優 Sir Sean Connery が亡くなりました

数々の映画に出演した Sean Connery 氏ですが、やはり一番記憶に残る彼の出演作品は、Ian Fleming 作のスパイ小説が映画化された "James Bond" であることは衆人が認めることでしょう。彼はそのことに触れられることを極端に嫌ったようですが、気持ちはよく分かります。

かつて、"Superman" に主演した George Reeves がスパーマンの印象が強すぎて後に役が付かなくなり自殺したとされます。

 『鬼滅の刃』が人気の今の時代、そして少し前は『Star Wars』という具合に、移り変わりが激しいのが世の常ですが、それは別として、Sean Connery の俳優としての才能は、Bond 以降もいかんなく発揮されたと思います。しかし James Bond としての印象は強烈でした。

 初めて見たのは ”Dr. No” です。話題にはなってはいましたが、素っ気ない題名から関心を呼ばなかったのですが、ニューヨーク市の最初の就職先であった広告代理店 の上司が、面白いから見てみろと言うので見に行きました。

William Douglas McAdams=専門医を対象とした広報宣伝を扱う代理店で、広告主は大手製薬会社、スイスの Roche、アメリカの Pfaizer等です。ここの出版部でAssistant Art Directorとして4年ほど勤務しましたが、皮肉なことに、ここでの経験が後の英友社の書籍の編集・出版に役立つことになってしまいました。

 観劇後の感想は予備知識が何もなかったので、まずスパイ映画であったことが驚きでした。Ian Fleming なんて聞いたこともない作家の原作で、筋書きが対ロシアのスパイ作戦であったのも更なる驚きでした。イギリスの諜報機関のことは聞いたことはありましたが、架空の人物しかも Bond のエージェント・コード/agent code (情報員・暗号) が "007" なんて格好よすぎます。

 それ以上に惹かれたのは、ニューヨークで広告業界の道に入るきっかけを掴んだときですから、映画の出だしの opening scene の映像処理に引き付けられました。出だしの音楽 theme music も魅力たっぷりで、後の "Mission: Imposible" (スパイ大作戦) の theme music 同様、すぐにそれと分かる効果と印象に残る出来栄えは、ニュ-ヨーク市で駆け出しの designer にとって衝撃的でした。

 第二作の"From Russia with Love"も期待に違わない出来栄えで、映画以上に Sean Connery の魅力に取りつかれました。いわゆる handsome な顔立ちではない野性味のある、日本では三船敏郎氏的な魅力のある男優でした。

 その後の作品では"Goldfinger" よりも、日本を舞台にした第四作目の"You Only Live Twice" が私好みの作品になりました。

 歴代の handsome あるいは魅力的な男優と言えば、世界・ハリウッド (アメリカ)・日本とで好みや評価が分かれ、映画愛好者の中でも、男性と女性では更に異なるようですから、ここでは省略するのが利口でしょう。

 "The name is Bond, James Bond"

次回は、昨日から今日にかけて入ってきたアメリカの新大統領 Joe Biden氏と時代錯誤的な大統領選挙についてです。

 

 

 


世界に誇る:日本語の「漢字=表語文字」と「アルファベット=表音文字」の軋轢を放置する目出度い民族

2020年11月01日 | Weblog

太平洋に面した東の再果てのおじさん達の国:                                 ジパングに新政権が始動:二階幹事長は三階に上るか地下室で隠棲:                                                                                                                          麻生副総理は勇退、高校教師として派閥の力学を講義:                        バックトゥザフューチャー (Back to the Future) の話です...

今回は、どうしても予告の変更をしなければならない思いに駆られ、急遽(?)表題についての話に切り替えましたのでご容赦ください。新型コロナウイルスの拡散で、皆が苦しんでいる最中に「そんなのんきなことを言っている場合じゃないだろう」とおしかりを受けるかもしれませんが、私の思いもお察しください。

ブロッグを始めたきっかけは、2007年に出版した『英語と日本人 なぜ英語ができない』(共著) の巷での反応があまりにも期待外れというか、正直のところ惨敗に終わったことからです。以前述べたことですが、日本人の自国語に対する意識や認識に、いかに私が無知であったか、自身の愚鈍さに今でも反省しきりです。

あれから13年

談家・綾小路きみまろ氏の名言「あれから40年」をなぞらえるわけではありませんが、「あれから13年」経ってもカタカナ語同様(「カタカナ語に乾杯ならぬ完敗です」〈2020年4月30日〉参照)、(「日本では小学校で英語を教えているの知ってる?...それにしても日本人は英語が話せないね!」〈2020年8月9日〉参照)日本人の英語や外国語に対する反応が疎い、つまり外国は「異国=alien」、外国語はあくまで「異国語=alien language」であることに、再度、本当に改めて反芻 (はんすう) させられました。要人が「海外に出掛ける」ことを、今もって「外遊」と言います。ブランド/brand 商品と異なり外国語は近寄りがたい異質の文化なのです。

昔、外国人をガイジンと言わず異人さんと言いました。だが上述したように、未だに外国は異国/alien country であり、さらに地球外の/extraterrestrial 的存在であるように思われます。

 学校で日本語の授業を国語の授業と言うでしょう。英語発祥の地のイギリス/England/United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland (正式名称) では、英語はあくまで "English""National Language" ではありません。

「国語」は和製漢語だそうで、世界でも自国語を国語と表記するのは稀なようです。ただ、国によって複数の言語が使用されているスイス/Switzerland の場合、公用語は4つあります。ドイツ語/German・フランス語/French・イタリア語/Italian・ロマンシュ語/Romanshで、ドイツ語圏は人口の半数を超えますが、このドイツ語も一般にスイスドイツ語/Swiss German と言われ、標準ドイツ語またはオーストリア/Austria のドイツ語とやや異なりますが、詳細はここでは割愛させていただきます。

おじさんの国からの脱出と女性の経済的自立

こかで述べたと思いますが、先妻はいわゆるヨーロッパ人/Europeanつまりドイツ/Germany の ミュンヘン/Munchen 近郊生まれですが、父親の国籍がスイス・イタリアン/Swiss-Italian なので、彼女もスイスとイタリアの二重国籍の所有者でした ( 江戸時代の意識から抜け出せない閉鎖社会の日本人には理解し難いでしょう) 。私どもの結婚はイタリア/Italia・ミラノ/Milano 市在住のときに、親族のいるスイスのサン・ガレン /St. Gallen 市 で挙げました。現在の妻は日本人ですが、彼女のホームステイ/homestay 先の一族とイギリスのコヴェントリー/Coventry 市で披露宴をしました。つまり三回結婚しましたが、そこは真似しなくても、意識が鎖国志向になる日本人、特に女性は、日本で家畜化されないためにも自立する努力をして欲しいと思います。

注:ドイツは Deutschland の発音をカタカナ語化しています。現在の正式名称は Bundespublik Deutschland(ドイツ連邦共和国)ドイツをかつては下記に述べる当て字「独逸」のようにも表記していました。イギリスは「英吉利」アメリカは「亜米利加」のようにです。

おじさんの国から意識も行動も脱出すべきでしょう。世界中の男尊女卑・女性蔑視・男女差別から心身ともに脱出するには経済的に自立するしか道がありませんが、日本では男の私でもぶっ潰されました ( 「『10年一昔』『20年は二昔』以上でした〈201913年12月20日〉参照) 。女性に限らず、平和な世界を継続させるには  愚かなプーチントランプ(キム) が幅を利かしている間は、無理難題でしょうけれど。

 COVID-19(新型コロナウイルス)の拡散が、前回取り上げた "Nature doesn't need people. People need nature" をいくらかでも認識させ、現世界を変える可能性を愚かに夢見ても、単なる理想主義として終わるのでは悲しいことです。

女性の自立でも、日本では、政治家 (朱に交われば赤くなるで、三流の政治には関わらない) や銀座のバーのママや旅館の女将では駄目で、やはり女性同士が真剣に連携して、物作りにこだわらない独自の事業を立ち上げ、男性優位社会そのものから抜け出すしかないでしょう。世界の一部:北欧、ニュージーランド/New Zealand、オーストラリア/Australia など、女性の進出が目覚ましい国々の女性たちと友好を深め、連携する努力をしてください。

外国には、コミュニケーション/communication 能力に優れた女性たちが多士済済です。あなた自身の能力を高めるためにも海外に主張を発信、同じ問題を共有する海外の女性達と交流、男性優位社会を変革することを目指すのです。日本の「おじさん」たちは外圧に弱いですから、圧力を外から掛ける策を考えてください。

今、男性を含む多くの日本人女性が外国で、ジャーナリスト/journalist 等の職業に従事しているようですが、殆どの方は職業や収入の拠点が、現地または本国の日本企業に依存しているようで、私からすれば現地社会に食い込んで欲しい…。つまり、当該国の企業で当該国の言語で実力を発揮して欲しいのです。現コロナ禍の中で困難は察しますが、日本人相手の通訳や旅行業でない職業を目指してください。

 日本の政治は上述のように残念ながら三流です。しかし、理解ある男性の協力は不可避です。つまり男女の協同作業に於いて、この国の悪弊を一掃するのです。維新だの靖国だの、保守やリベラル/liberal や右翼や左翼や中道など、人間のオス同士の勢力争いまたは縄張り争い (「人間のオス=暴力=破壊」〈2018年1月29日〉参照 ) が創り上げた見栄や建前に惑わされないことを心に決めるのです。

意外に思われるでしょうが、日本の男性は嫉妬深いですから、要注意です。よく「出る杭は打たれる」とか「足を引っ張る」という表現が日本で用いられますが、能力のある人に対する嫉妬心から出る行動を比喩したのです。私の経験から前にも述べましたが、日本には能力や実力のある人を認める文化や社会の土壌が非常に希薄です。

長い鎖国の間に醸し出されたのでしょうか、卑しむべき習性です。またの言葉で「島国根性」とも言われます。だが、元々日本人は大らかな民族であったと思います。古くは『源氏物語』『枕草子』、近代ににおいては、「俳句」や「川柳」などの作風や表現ににその片鱗が見られます。何時の頃から日本人はせこくなったのでしょうか。私には分かりません。

トランプ大統領はアメリカ人/American には珍しい、非常に嫉妬深い人物だと思われます。show business 以外は、元々自慢できるような才能がないからでしょう。競争相手をなじり、誹謗中傷するのにはうんざりです。もうすぐ大統領選挙戦の結果が出ますが、指導者として好ましくない人物です。日本同様アメリカ/America も落ちぶれたものです。最近の日本の政治家やその取り巻きも人間的に偏狭な人が増えました。

 石原慎太郎元都知事も小泉純一郎元首相も、大衆つまり衆愚 (読んで字の通り愚かな) を引き付けるには、劇的な効果を演じるのが一番手っ取り早い手法ですから、臆面もなく実行し功を奏しました。トランプ大統領は、人気ロックバンドに熱狂する若者 (かつてのビートルズを彷彿させる) を陥れる常套手段を使っているだけです。そう言えば前任者のオバマ大統領は「Yes We Can!」の連呼で大統領の地位を獲得した (?) のに類似しています。

 日本人の英語に限らず外国語並びに外国に対して (「家に引きこもっていないで、外の空気を吸いに外出したら」〈2018年4月27日〉参照)及び腰な事はこれまで度々述べてきたことで、食傷されていることでしょうから、ここでは触れませんのでご休心ください。

言語の発音を学ぶことは基本中の基本

い前置きもここで終えて、今回の予告変更の主旨は、2007年11月16日に当ブロッグ/blog に投稿した「舌を動かす訓練のすすめ」に対し、アクセス/access が意外と多いことを知り、追加する事項の必要を感じ、ここに記させていただくことにしました。

それは上記の題にあるように、表音文字であるアルファベット/alphabet の発音を再度実行・確認していただきたいということです。それは、気づかれたことでしょうが、舌と同時に口も最大限に動かす訓練をするということです。顔の表情に手の動きも加えるともっと実感が出るでしょう。どうやって?映画などの動画を見て真似をするのです。子供を見てください。喜怒哀楽を人種・性別に関係なく表現します。言語の原点です。もう一つ大変重要なことは、音楽を聴くように耳を澄まして発音をしっかり聴き取り、自ら聞き取った発音をその通りに発声することです。当然、カタカナ語ではありません。

 ここで言うアルファベットは、英語のアルファベットであることを先ずお断りしておきます。アルファベットは、調べてみると、西ヨーロッパ/Western Europeで話されている言語の基礎となっていることが分かります。もう忘れかけていますが、私は、ドイツ語/German・フランス語/French・スペイン語/Spanish・イタリア語/Italian(学んだ順)のアルファベットを一応発音できます (フランス語は大学在学中に間違って受講した講義の対策にちょっとかじりました) 。言語の発音を学ぶことは基本中の基本ですが、日本の英語教育では軽んじられている、というより極端な表現では認知されていないに近く、驚きです。

 と言いながら、ブロッグでは音声を出せないので、ここで実演も手本も示すことができませんから矛盾していますが、いたしかたありません。

なぜ「スルー」や「レア」に飛びつく

置きの目的は、自国の文化の有り様を認識していただくことでもあったのです。つまり、外国語を学ぶことは、自国を知ることにつながるのです。そうでなければ、カタカナ語が「インチキ英語/fake English」または「いかさま英語」なのか知的な判断ができません。カタカナ語が、なぜインチキ英語かと言うと、音声 (発音) と文字が一致しないからです ( 「カタカナ語に乾杯ならぬ完敗です!〈2020年4月30日〉参照 ) 。

 注:発音=言語音。音声=人間が意図的に意思表示のために発する音。

 日本語では「当て字」の慣習が、かねてから広く行われています。例えば、「ビール= beer」 を 「麦酒」、「コーヒー=coffee」 を 「珈琲」 のように視覚による表示が一般化されてきました。しかし言語の元は音声です。人間同士のコミュニケーションは、音声によるのが原点です。もっとも卑近な例では、幼い子供は文字は読めなくても日常生活に不自由しないだけの会話ができます。日本の小・中・高の英語の必修科目を10年にわたって修習したのよりずっと会話力があります。

 そんな単純なことにもほおかぶりを決め込むのは、利に聡い (さとい) 文部科学省のお役人が ( 「金もうけに利用される英語。な~ぜ日本で〈2007年11月29日〉参照 、巨大な日本の英語産業に加担する理由が、そこにあるからなのでしょう。その延長は、当ブロッグで言いつくした、官・民の癒着による英語検定制度です。

 活字または筆談にによるコミュニケーションが可能になったのは、文字が考案されてからです。文字を持たず、中国から漢字/文字だけを輸入した民族の悲哀でしょう。

 「エリア/area (名)=地域」、「スルー/through/thru (名)=看過」、「レア/rare (形) =稀な」 、「ヒアリング/hearing (名)=聴取」 のように、しっかり和訳されているにもかかわらず、わざわざ日本語発音のカタカナ語を使うのには、情けないとしか言いようがありません。それとも、これらの言葉の使用者は聴覚が衰え補聴器が必要なのでしょうか。上記のレア=rare などは、形容詞ですが、日本語の「稀な」という表現に、名詞用法のステーキ/steak などの「レア=生焼き」と、文中に使用している官製「GoToトラベル」に等しいお馬鹿さんをどう受け止めたらいいのでしょう。

 上記、エリア/area もヒアリング/hearingも、英語の発音は、カタカナ語と月と鼈 (スッポン) ほど違うのですが、日常的にテレビ上で聞きます。私としてはそのちぐはぐな音声を聞くのは堪え難いことなのですが、話す本人は涼しい顔をして、まるで数世紀前から日本語として定着している言葉のように使います。戦後アメリカ兵が七輪/しちりん (知ってますか?知らなければ辞書を引くかネットで調べてください) を発音できなかったのでしょう。火鉢/ひばち (これも調べてください) と言って本国に持ち帰りました。 

 今、アメリカでは一日のコロナ感染者が全米で6・7万人を超えていますが、CNN のニュースなどの報道で、アメリカ人がマスク/mask をしないのは、アメリカは自由な国でアメリカ人であるからマスクの着用は強制されない、というお馬鹿さんとバカ加減は同等なのでしょうか?

かつて若く元気な頃、ロンドン/London を起点に、美術館と空手道場巡りを企て、ヨーロッパ/Europe 10カ国を周遊したときに、知己の空手の生徒の招きもあり、一週間ほどギリシャ/Greece のアテネ/Athensで、英語で(皆、高等教育を受けて英語ができる)指導しました。最終日の稽古後に生徒とお別れの会食中、商店の看板のギリシャ文字/Greek Alphabet が読めないこともあって "I think, I'll try to study Greek." とか何とか言ったら、即座に "No, you better not." とか数人に言われました。ギリシャ語は英語とは違うから止めた方がいいと言われたのです。

今の日本の英語教育では、英語を学ぶのは止めた方がいいと言うに等しいのです。「マイナンバーカード」「マイカー」「ワンマン」「ゲートウエイ」等々、新型コロナウイルスの拡散のように終焉( えん) が見えません。実際、英語音声と一致しない和製英語を増殖させるだけでは止めるべきです。

英語で "It sounds Greek to me." と言えば「あなたが何を言ってるのか(あるいはその言葉の意味は)さっぱり分からないね」と、返答するときに使いますが、ギリシャ語/Greek は英語話者にとって、それほど理解しがたい言語であるということから来ているのでしょうか。

 大方の日本人にとって、これまで "a" "c" "d" "h" "o" "t" の発音耳にした経験から ("f","l", "r", "th","v" は除外) 、上記のアルファベット文字の発音を苦手とするようです。そう思われない方もいらっしゃるかもしれませんが、"a" ē:i]または[α:i]=イギリスやオーストラリヤ。日本人はエイと発音しますがエーイまたアーイが近い。"c" はシーではなく[si:]です。

 本ブロッグというかワード (Word) で発音記号を入力するのは、私の手に余るので、以下、私なりに説明します。 "d" を最近は、デーと発音する方は殆どおられないでしょうが[di:]です。"h" はエッチではなくて[eich]。"o" は、以前に述べたようにオではなくて[o:]です。"t"  [ti:]でテーではありません。

中国から導入した漢字の音読みと訓読み

後に学んだ中国語についての実体験と効用は、なんで英語やるの」 (2007年10月10日) と上記冒頭に述べた、英語と日本人 なぜ英語ができない』の最終部に詳述してあります。

まぁ、中国文化の導入以降、鎖国をこじ開けられた後は、圧倒的な欧米の文化を吸収した我々ですが、習主席の下、今やますます存在感を示す中国ですから、欧米語以外の言葉を修得するのも有用でしょう。

「文字を持たず、中国から漢字/文字だけを輸入した民族の悲哀」であると上述しました。多分、中国語の四声や7声の導入は、母音のみで、しかも上げるか下げるだけの抑揚しかない単純な音声に慣れた日本人には、到底無理だと判断されたのではないのでしょうか。

 そこで編み出したのが、音読みと訓読みと称するものです。音読みとは、中国語の発音に近い読み方です。これはあくまで日本語式読み方であって実際の音声は中国語を学んだ方には、私が英語のカタカナ語を聴くときと同様似ても似つかない発音です。でもカタカナで表すと、「中」 は 「チュウ」、「西」 は 「セイ/サイ」 のような読み方です。訓読みとは、漢字の持つ意味を日本語に訳して生まれた読み方です。上記の「中」 を 「なか」、「西」 を 「にし」のようにです。

 日本の苗字でも、西川、吉川、茂木、羽生、渋谷を、左からそれぞれ、さいかわ、きっかわ、もてぎ、はぶ、しぶたに、とも読むのには混乱します。あなたはどの様に読みますか?はっはっは~ !!

世界に何を誇る?フジヤマ、芸者ガール?

題に「世界に誇る」を入れたのは、テレビの CM などで日常的に耳にする言葉だからです。日本人は非常に「劣等意識」を持っている民族であると私は兼ねてから感じています。その劣等感の原点は、主として欧米や欧米人 (白人) に対してです。まず体格が違います。私も戦後はそう感じていました。でもアメリカに移住してからは、その意識から解放されました。なぜか?欧米に行くと、大柄な人も小柄な人も混じり合って普通に生活しているのがすぐ分かります。

 特に欧米社会の現地企業で仕事をすると、違いは体格の違いではなく能力のある無しであることをすぐに実感させられます。地位も給料の違いも能力のある無しです。新型コロナウイルスの感染騒動が発生する以前に投稿した 「Help Wanted! Café the Galleryで仕事をしませんか!!」 (2020年3月3日) で紹介した Kazu Hiro氏 (日本名/辻一弘/メーキャップ・ヘアスタイリングの分野で米アカデミー賞を受賞) のように能力のある人は、上にどんどん上がり、または先にどんどん進みます。

 しかし、日本では上述したように状況が違います。ご承知のように、当ブロッグで繰り返し述べてきたことが、多かれ少なかれあなたの人生を決定付けます。ここで改めて述べる必要はありませんけれど。全くもって悲しいことです。

 敗戦直後、アメリカ兵の日本の印象を代表するのは、「フジヤマと芸者ガール」というのが認識でした。その後、世界に伍する製品の数々を送り出すだけでなく、企業も世界的な規模に成長し、日本は一時、世界第二位の経済大国になったことは誇らしいことです。しかし、物作りには優れましたが、私が度々指摘している男女関係などに見られる社会構造や精神構造や政治構造には飛躍が見られません。むしろ後退しています。

 間違って帰国して五十年経ち、現在の心境は、やはり地球上の問題です。新型コロナウイルスの拡散は、地球をまるで所有するかのように我が物顔に振る舞ってきた人間のオス共に、何らかの自粛行動を教示して欲しいのですが...伝わらないでしょう。

はもう賞味期限切れ

後に、オリンピックは賞味期限切れです。中止になってよかったと思っています。以前、オリンピックの招致を残念とする投稿 ( [オリンピック東京招致落選は暴走の報い!]〈2009年10月09日〉参照 ) をしましたが、当時の石原都知事に対する反発意識からの投稿で反省しています。

 来年の開催は可能かどうかまだ分かりませんが、私見としては、とてつもなく肥大化し利権化したオリンピックや世界規模の運動競技大会並びに組織を解体し、新たな競技大会を模索すべきです。ドーピングの問題などを排除できるような大会にすべきです。金・銀・銅の報奨制度も見直すのにもよい機会です。

 選ばれた選手の皆さんには気の毒ですが、鳥のオウムの様に、異口同音に「金メダルを取れるように頑張ります」という常套句化した言葉を聞かなくて済むためにもです。

太平洋戦争での疎開、空襲被災 (自宅・家財道具消失)・戦中戦後の食糧難体験、米国留学・NYCでの生活勤務歴、画家・Graphic Designer・Art Director・Photographerの職歴、空手道場経営 (New York Karate Club) と指導、西部海岸にてDenny'sとMexican restaurantのcook、イタリアでの就職・生活・空手指導、出版社 (英友社) 社主・編集者・翻訳者・著者、不動産賃貸業 (東京・神奈川) 経営歴、13年間の Jazz Dance 歴、三度の結婚歴のある古だぬきの私ですから、それだけ世界情勢の移り変わり、世の中の動向についてはかなり察知できるようになったようです。

 COVID-19 の流行と拡散は、世界に新しい組み換えを要求していると思います。従来の常識・慣行はもう通用しないくらいに思考や価値観を転換しなければならない、と考えるべきです。例えば、共産主義とか資本主義とかですよね.......お分かりになるかな......。二階氏や麻生氏の時代ではないのと同じです、菅さんも入るかも......。習・プーチン・金の時代でもないのですけれどね......。

 長~い長~いこの投稿を、ここまで付き合っていただいた方が、もしおられたなら心から感謝申し上げます。また私の真意をご理解いただけたなら更なる喜びです。

目を覚ますかな?皆さん?女性達は?おじさんの国から脱皮して変えなければね!

 

 

 

 

 

 


人間のオスはあたかも地球の宗主であるかのようにこれまで振る舞ってきました。冗談じゃないですよね!

2020年10月03日 | Weblog

      太平洋に面した東の再果ての衰退が続く、活力を失い、                                                                               女性は男尊女卑・蔑視に甘んじる、                              幼稚園化した離島ジパングからの再報告です

男性優位社会が生む人類の悲劇:(その1)人類の繁殖と侵略(2019年05月12日)で述べたように、地球上の覇権と縄張り争いで獲得した地域を勝手に線引きし、その線引いた内部を国家と称したのです。

動物の犬に例えると、おしっこを引っかけた所を人間は国家と称するのです。笑っちゃえますよね!アフリカ大陸の地図を見てください。真っ直ぐな国境線だらけです。植民地支配した欧州の列強が、侵略の取り分に応じて、地勢や地形や原住民の分布に関係なく国境を線引きした好例です。線引きされた民族にとっては、今も続くとんでもない悲劇ですけれど…。

目的のためには手段を選ばず方式の誕生

ところが、ロシアのプーチン大統領や中国の習近平国家主席は、自身のたかが百年前後の寿命に抗するかのように、憲法や法律を変えてでも権力の座に居座ろうとしています。しかも大真面目で、あたかも地球を所有しているかのように、縄張り内への侵略者には犬のように吠えま

 規模こそ違え、花見や花火大会の場所取りしているのと変わりありません。幼稚ですね!しかし、この場所取りを支えるのが取り巻きで、お承知のように人間の社会にはいっぱいいます。日本では社畜化された社員です。

 一人では無理でも多勢に無勢で、数が多ければ多いほど陣取りする面積も権力も大体比例します。それ故に、権力志向の人間は、最大の努力を払って数の獲得のためにあらゆる策を講じます。日本では、故田中角栄首相が「数は力なり」と言ったそうですが、全く有史以来、現在も変わりありません。

 犬の場合は、縄張りを荒らされた場合は、吠えたり噛みつくだけで済みますが、人間の場合小規模な例では、マフィアやヤクザや暴力団は、映画で見るように銃器や爆発物の使用で抗争に決着をつけようとします。しかし国家間の場合、ご承知のように、第一次・第二次世界大戦のように世界を巻き込んだ大規模な抗争に発展します。必要とあれば、人類の破滅につながる核兵器を使うことも厭いません。

 民主主義国家以外で国内を治めるには、反乱を阻止するための軍部の掌握です。国外に対しては金の掛かる軍備です。私が「新型コロナウイルスより怖い横暴な人間の〈オス〉…」の表題で、この前投稿した真意の最も重要な事は、世界中の諸国家が防衛または攻撃の名目のために費やす巨額な軍事費です。

 新型コロナウイルスの対策に掛かる費用は、これまで、また今後も掛かる巨額な軍事費に比べれば、人命は別として、けし粒のようなものです。景気対策・ウイルス感染に対するワクチンの開発費や保証等は、税金によって維持される膨大な軍事費を振り向ければよいのです。

 ちなみに、信じられないでしょうが、戦闘機一機の購入価格は、軍事素人の私が調べた限り、100億円超~400億円超です。つまり、人間のオスどもの縄張り維持による抗争に、どれだけ不必要な出費つまり税金が使われているかということです。同時に「死の商人」と言われる武器・弾薬の製造・仲介・供給し儲けるオス達の存在も無視できません。

 上記した最新戦闘機一機を一時間飛ばすのにかかる費用は、自衛隊の場合、概算で一ドル100円として、2,100,000円くらいです。アメリカの場合は、空軍や海軍(海兵隊)の所有機は目的別による機種が多種多様で、それぞれ費用が異なりますので、ここは省略します。

 話を戻すと、毛沢東の後継者を任ずる習氏の野望は、主席の任期を撤廃し終身の地位を確保した今、世界最強国のアメリカに伍すほどの社会主義国家を率い、始皇帝のように権勢を誇示することにあるようです。オスの DNA(デオキシリボ核酸)を最大限に発揮することに腐心しています。

 一方のプーチン氏の野望は、端的に言えば、解体されたソヴィエト連邦の復活つまり崩れた積木を再構築することにあるようです。自身の肉体をひけらかすマッチョ(macho)志向の氏には、目的のためには対抗する者に毒を盛ることも厭いません。

 両者に加わるオスの DNAを誇示するもう一人は、アメリカのトランプ大統領です(ついに新型コロナウイルスに感染) 。さらに始末に負えないオスは、ブラジルのボルソナーロ大統領(J. Bolsonaro)とか北朝鮮の鉄くずのような (錆びるとボロボロになる) 金正恩です。

 歴史が教えるのは、これらのオスの独裁者または独裁志望者は、見栄っ張りで虚飾にまみれています。しかし、それを可能にしているのは、その権力者にへつらい分け前にあずかろうとする取り巻き連中の存在です。

 私の日本社会での実体験から、男は餌に群がるハイエナのようにやってきます。しかし、餌が無いと分かると「ハイ、さようなら」です。イタリアに在住していた時、このような日本人の現金な態度に、ヨーロッパではすこぶる評判が悪かったのを思い出します。アメリカ社会では、能力のある者には惜しげもなく協力しようとします。成功イコ-ル自己の報酬につながるからです。

ベルリンフィル (Berliner Philharmoniker)、ウィンフィル (Wiener Philharmoniker) に女性団員が参加できるようになったのは最近のことです

ベルリンフィルは、1992年に初の女性の入団をめぐり男性団員の反対で大騒動となり、彼女は自ら入団を辞退しましたが、世界中から批判をを浴びたため、創立約100年にして翌年採用されることになりました。当時の芸術監督は「楽団の帝王」と呼ばれたカラヤン(Herbert v. Karajan)でした。もっと保守的なウインフィルは1997年に女性の入団が認められました。

 数多くある世界の交響楽団の中でも、上記の楽団は、クラシック愛好家にとって最も注目を集める交響楽団でしょうか。専門家の間では、地味ですがオランダのコンセルトヘボウ管弦楽団 (Royal Concertgebow Orchestra=英語表記) も、この二楽団に勝るとも劣らない評価を受けているようです。

  ここで明らかになることは、クラッシック音楽界で、クラシックファンならずとも、ヨーロッパの作曲家で、バッハ (Bach) 、モーツァルト (Mozart) 、ベートーベン (Beethoven) 、ブラームス (Brahms) 、シュトラウス (Strauss) 等々の名はお聞きなったことがあると思います。きら星のごとく輝く著名な人物は皆男性です。残念ながら美術の世界でも同様です。なぜでしょう?この答えは、女性蔑視の長い歴史をたどれば解明できるのでしょうか。女性の方々にお尋ねします。

 余談ですが、音楽愛好者の私の知る限り、アメリカやオーストラリアでは FM ラジオでクラシック音楽もポピュラー音楽も地域の専門局を選局し、好みの音楽を自由に聞くことができますが、日本ではできません。DVDでも外国発売の物は、region とかがあって対応した機種以外再生できません。理由については、電波法や国際規制に係わる内容のため門外漢の私は指をくわえるのみです。ただ分かっていることは、消費者の利益よりも、大企業の受益を優先する日本の行政の悪しき慣行です。

 地球上のほとんどの国は、程度の差こそあれ男性優位社会です。これまでの常識 (?) では別に驚くことでないのでしょうが、ご承知と思われますが世界はやっと変わりつつあります("MeToo"に見られる性的嫌がらせ〈2018年2月26日〉参照) 。性的差別 (gender disrimination, sexism など) は、現代の欧米社会ではかなり改善しつつあります。中でも目立つのは北欧の国々です。一方、平等であるべき存在を今もって否定する意識が、日本の男共の脳みそに寄生しています。一筋縄ではいかない先入観を打ち破ることは大難事ですが、日本の女性は、覆さなければなりませんよね。

地球が泣いています…人口増加…廃棄物の増加…森林火災...止まりません

地球温暖化が、世界で問題化されて久しいですが、これも男の強欲の影響で否定され続けてきました。経済優先・利潤追求という「錦の御旗」の下、アメリカはトランプ大統領(psychopath=精神病者・精神異常者、とまで臨床心理学医の姪の暴露本〈Too Much and Never Enouph〉で指摘された)の方針で、地球温暖化対策に対する国際的合意「パリ協定」から離脱しました。

 1987年にNGO(non-government organization=非政府組織)として設立された Conservation International という団体が、地球が長い年月をかけて育んできた自然遺産である生物の多様性を保全し、 "Nature doesn't need people. People need nature." を標語として活動する広報文または声明文を世界に向けて公表しました。日本では、一般社団法人コンサベーション・インターナショナル・ジャパンの名称で1990年に設立されています。

 この団体の八つの分野にわたる広報が、専門家によって映画化され、最初に放映された内容の語りが下記の英文です。時期は忘れましたが、確か一昨年あたりから CNN で見られるようになり、この手の環境保全の映像としては秀逸で、しかも映像に付随する語りが実力派の男女俳優によるもので、説得力のある見事な作品に仕上がっています。本作品「母なる自然」は、Julia Roberts による語りです。Harrison Ford による"The Ocean" の語りも転載したい作品の一つですが、ネット上で見付かりませんでした。

 Money, Money, Money~ It's the rich man's world

この表題は、1970年から1980年代にかけて、お承知の方もおられると思いますが、世界で爆発的な人気を集めたスエーデンの歌手グループ"ABBA"のヒット曲の一つです。「金、金、金 ~ それは金持ち男の世界」が拙訳ですが、曲の歌詞は把握していません。なぜかというと、表題だけで全てが語られているからです。

 男の世界での成功は、前回述べたように、大体は「金=かね」に尽きるでしょう。金は権力を生み、上述のようにやり方によっては、地球の宗主のように振る舞うことができます。しかし、「母なる自然」の方が人間のオスどもより、上記のように 22,500倍 先輩です。上に掲げた英文をじっくりとお読みください。なかなか薀蓄(うんちく)のある表現です。「Go To トラベル」の広報が、陳腐でインチキ英語である判断もできない今の日本人の言語感覚に毒されないためにもです。

Will continue to next.

 

 

 

 


なぜ日本の女性は世界に向けて発信も行動も起こさないのでしょうか?それともしたくない?このブログを借りてお尋ねします?

2020年09月22日 | Weblog

太平洋に面した東の再果ての衰退が続く、活力を失い、                          女性は男尊女卑・蔑視に甘んじる、                      幼稚園化した離島ジパングからの報告で~す

育ちだけがいいボンボンの安倍総理が前回予想したように辞任しました。三人の後継候補者が一応名乗りを上げてましたが、菅官房長官が下馬評通りに次期総裁となりました。その政権を担う閣僚の顔ぶれは相も変らぬおじさん達です 女性はいつものことですが蚊帳の外。

 このお決まりの閉塞した男社会を打破するには、二階幹事長というご仁には、三階かロフト(屋根裏)にて隠棲を願い、脳みそにカビや苔の生えている、お坊ちゃん麻生太郎副総理君は、国会議員を勇退し、高校で派閥政治の美学を講義してもらうのです。

少子化対策より社会進出を急がねば~

新型コロナウイルスの拡大と感染で世界が揺れる中、男の独占社会を見直させ、女性の役割を広げるには絶好の機会であると私は思います。ウイルスに対し高慢な男も無力であるということです。男は理解していないようですが、ウイルスに対し銃や刀も一片のマスクには勝てません。この様な例を引くまでもなく、もうお分かりと思いますが、私が最も不満に思っていることは、日本の女性の国内に限らず世界に向けての行動力と発信力が見えないことです。男性をハードウエアとすれば、女性はソフトウェアです。

 先日、あるテレビ局のニュース番組のオンラインで、女性解説者が経済的理由から女性の子育ての難しさを訴えていましたが、男性の子育て・家事等の参加や関心が限られている日本では当然のことです。男性の支配が圧倒的な社会において進出を企てるのは、並大抵ではありません。

日本のマスコミでも報道されていますが、アメリカの連邦最高裁判事を27年間務めたルース・ギンズバーグ(Ruth B. Ginsburg)氏が亡くなりました。長年にわたって性差別の撤廃を求めるなど、最高裁において女性の権利の主張とリベラル派の一角を担う貴重な存在でした。現トランプ大統領の就任で、リベラル派の席を維持するため、病を推して執務を続けました。日本の最高裁は全員男性ですが、アメリカでは、9人中女性は彼女を含めて3人です。彼女について詳細を知りたい方は、ウイキペディアを参照してください。

ウイキペディアはオンライン百科事典(ヌ―ペディア)を前身として、2001年英語で開始されました。詳細は、日本語版または英語版で確認してください。ウイキペディアは、非営利団体として寄付により運営され、私は頻繁に利用し恩恵を受けていることから少額ながらかつて寄付をしましたが、残念ながら現在経済的余裕が全くない故に続けることができません。団体は現在も寄付金の募集をしていますので、ご利用されている方は、団体に代わって僭越ながらお願いします。

 元テレビ東京のキャスターだった小谷真生子氏が、日本の政財界人が世界の舞台に出ると存在感に欠ける、と述べていたことを引用させていただきますが、私の日本での実体験から散々述べてきたように、大方の男性は腰抜け侍しかも家畜化または社畜化され、上下関係が甚だしく、忖度とへつらいとゴマすりに明け暮れ、弱者には規制と差別を虎の威を借りる狐のごとく行使し、政・官・民人の殆どは世界の民主主義国家で存在感に欠けるのは当然です (男性優位社会が生む人類の悲劇:(その3) コロナウイルスが変える?〈2020年03月10日〉)参照。

 男性優位社会においては、男も女も有能な男に群がります。資本主義社会では金持ちが圧倒的に有利であることは、ご承知のようにこれまで立証済みです。有史以来、男ども(決して女どもではありません)が世界の覇権・制覇を企て、地球上を荒らし回ってきました。なぜでしょうか。古い用語の遺伝子のせいでしょうか。

 前々から当ブロッグで述べてきたように、元々オスの多くは独善的で暴力的ですから、人間のオスが権力を握っている社会ではご承知のように、独裁体制が敷かれ独裁国家が誕生します。かつてはナチスドイツであり、現在は、ロシアや中国や北朝鮮が好例でしょう。

 男の専制体制が生み出す社会では、現在の日本のように殺人事件が頻発するようになります。実際、毎日のように女性に対する刃傷事件や殺傷事件が報道されています。加害者は100%までとはいかないが、その殆どは男性によるものです。もし日本がアメリカのように銃規制が緩かったら、と思うとぞっとしませんか。「怖いですねえ、恐ろしいですねえ~」という『日曜洋画劇場』の名解説者であった淀川長治氏の名セリフを思い出させます。これもご存じ?

 果てしない天体の中の太陽系惑星の一つであるこの地球上で、生を受けた動物の雌雄の世界も人間の男女の社会も究極は生存ですから、生き延びるために熾烈な争いを繰り返してきました。(男性優位社会が生む人類の悲劇:その2オスの縄張り争いと女性の隷属 〈2019年06月28日〉参照 )、(男性優位社会が生む人類の悲劇:その1人類の繁殖と侵略 〈2019年05月12日〉参照)。日本は、四方を海に囲まれている利点から鎖国することによって、世界のオスの縄張り争いから 200年以上にわたって逃れることができました。

「汝、夫を主人と呼ぶべからず」

夫が言い出したことに妻が従うという意味の「夫唱婦随」という中国由来の四字熟語が有りますが、日本の憲法では「男女同権」ではなく「男女平等」とあるようです。ですから「汝、夫を主人と呼ぶべからず」「夫にあなたをお前と言わせない」です。今の若い人はそれほどでもないのでしょうが、「お~いお茶」の社会で育ったこれまでの多くの日本男性、例えば、相も変らぬ古めかしい今回の閣僚の顔見せ写真をご覧いただければ納得されるでしょう。

 帰国した当時、一般には、女性は会社や役所の事務員として雇用され、来客にお茶を出す「お茶くみ」と言われていたのは、そんなに昔ではありません。「OL」という言葉が流行りました。デパートでは、エレベーターガールどころかエスカレーターガールまで存在したのをご存じですか?

 コロナウイルスの影響で経済がひっ迫している影響からか、女性の自殺が急増しているとの情報があり、韓国でも同様の深刻な状況となっていることから日本の自殺対策機関が韓国の機関に連絡、意見交換した模様ですが現実は悲惨です。

 次回もこの続きです。

 


夏目漱石も嘆くであろう「Go To トラベル キャンペーン」の迷名は、今日も元気いっぱいテレビ画面を賑わしています

2020年08月27日 | Weblog

太平洋に面した東の再果ての衰退が続く、活力を失い、          女性は男尊女卑に甘んじる、                     幼稚園化した離島ジパングからの報告です……

新型コロナウイルスが終息しない中ですが、幼稚園化した日本社会と毎日向き合わなければならない大人の嘆き節をお聞きください。

 ええっ!もう慣れっこですか?まあ、そう言わずに改めて我慢して嘆き節を聞いてください。

 前回述べた噴飯物の「Go To トラベル キャンペーン」は、今日もテレビ上で大活躍です。日本人は本当に馬鹿になりましたね!前回述べたように情けなさより悲しさしが先立ちます。奈落の底まで落ちぶれ行く国の行く先が見えます。

 「本当に馬鹿になったよね !!」その原因は、この離島にこもって外部と接触しようとしないからです。外国との切磋琢磨を忌避しているからです。一部の人を除いて、意気地ない、創造力も度胸も勇気も持ち合わせない輩が江戸時代の鎖国状態に回帰したがっているからです。それを演出する一例に、かつて述べた「松下政経塾」があります。

 今月始め、日経ビジネス電子版に、ファーストリテイリングならびにユニクロの会長兼社長・柳井正氏に日経ビジネス編集長の東氏が面談・取材しているのが掲載されました。この記事の表題となっているのは「柳井氏の焦燥『変わらねば日本は潰れる』」 です。

 内容の詳細はここでは省くとして、私は今の日本の有り様では潰れた方がいいと思います。今の日本では変わりようがありません。狭い国土と人間関係と利権で動きが取れない現日本は、ぶっ壊し、やり直すのが最善の方法です「地盤、看板、カバン」(2009年3月29日参照) 。古いのが取り柄の日本社会のしがらみを取り除くために、敗戦後の日本のように再出発させるのです。少なくとも戦後のように「戦後始まった『ラジオ英語会話放送』の黎明期」(2014年11月3日参照) 新しい息吹をアメリカ頼みではなく自己責任で再生させるのですよ!分かるかな?自主性が乏しい日本人の性向・価値観・意識を変えなければなりませんよね!

 これも分かるのかな?

I'll see you soon, OK?