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折登ひろしのGRAFFITI

日本人と英語と国際社会と、ちょっぴり料理について考える

How to Write English Vol. 2

2007年12月03日 | Weblog

上のタイトルは、ある本の英語の書名なのですが、日本語の正式書名は、「書く英語・実用編」 です。この本は、1963年に初版が英友社から出版され、1978年に第1次の改訂版が、2005年には、第2次改訂版が出版されました。
  「How to Write English Vol. 1」 は、「書く英語・基礎編」 として、1962年に初版、1978年に第1次改訂版、2001年に第2次改訂版が出版されました。この 「書く英語・基礎編」 は、中学3年生修了程度の英語の知識があれば、正しい英文が一通り書けるようになるまで指導する上、設問が日常語なので、英会話書としても使えるので大変評判がよく、ご存知の方もおられるかもしれません。
 

  さて今日は、「How to Write English Vol. 2」 こと 「書く英語・実用編」 に焦点を当てます。
  「書く英語・基礎編」 は、第2次改訂に2年半掛かりましたが、「書く英語・実用編」 は、第2次改訂に何と4年近く掛かりました。「基礎編」 も 「実用編」 も私が改訂ならびに編集責任者でしたが、この 「実用編」 は、ビジネスマンとして一年の半分を海外で活躍しておられた方から全面的協力を得ていながら、これだけの月日が掛かりました。
  「実用編」 は、原著者である松本亨先生に言わせると、英語を正しく書くために必要な基本的な規則と、英語で言う style を中心にしています。style とは、文章を書くときに守るべき決まりみたいなものです。日本語で言えば、用字用語の基準と言えるでしょう。
 

  私のアメリカ生活が長くなるにつれ、仕事でも私生活でも、日常的に英文を書くことが当然のこととなりました。職業としてのアート・ディレクターの仕事は、広告コピーを視覚的に訴えるグラフィック処理が主体ですから、コピーライターのように常に文章を書くことはありませんでした。しかし私的には、手紙や社交文を書く必要に迫られるようになりました。私は、大学院に留学はしても、油絵が専攻で、通常のアメリカの学校教育を経験していませんから、長文の英文を書くのには、かなり苦労しました。このことから、文章を上手に正しく書くための参考書を、アメリカでいろいろ買い求めました。
 

  「書く英語・実用編」(第2次改訂版)は、松本先生が約40年前に書かれた原著を土台に、今の時代にふさわしい内容に改訂作業を進めることにしましたが、私がかつて英文を書くのに苦労した経験も加味しました。
  それは何かと言うと、先ほど述べた style です。英文の style は、大学生や院生がレポートや論文を書くとき、さらには、編集者やコピーライターや作家が文章を書いたり校正したりするときに必要な知識なのです。
  「そんなの私には関係な~い」 などと言わないでください。英語が上達し、私的にも仕事上でも文章を書く機会が増えるにつれ、まず、ほとんどの人が多かれ少なかれ style を意識せざるを得なくなります。例えば、大文字で書く場合は?句読点の使い方は?などなど、専門家でも苦労します。
 

  アメリカでは、The Chicago Manual of Style (University of Chicago Press)、The Gregg Reference Manual  (McGraw-Hill/Irwin) が、最も有名な参考書でしょう。しかし、前者は、基本的には専門家向けと言えます。
  そこで、私は、日本の一般の英語学習者が必要としている範囲で、style に関しては、松本先生の原著以上に、できるだけ詳細に解説を施すことにしました。そうすることによって、大いに本書を活用していただけるものと期待したからです。
  さて、第2次改訂版を出版して以来、すでに2年の歳月がたちましたが、私にとって大変残念なことは、読者からの反応が一つもないことです。「基礎編」 は、うれしいほどたくさんの読者からご感想やご意見をいただき、大いに参考になりましたが、「実用編」 は、皆無なのです。
  このブロッグを読んでいただいている方で、本書をお持ちの方は、良くも悪くも、ぜひご感想、ご意見をお聞かせください。もしお持ちでない方は、書店やAmazon の中身検索をご覧になって、ご意見をお寄せください。ぜひ、お願いします。

 

                

                「書く英語・実用編」カバー装丁写真


金もうけに利用される英語。な~ぜ日本で?

2007年11月29日 | Weblog

最近破綻した、語学学校NOVA の例を引き合いに出すまでもなく、日本では、需要が有る無しにかかわらず、全国いたる所に英語学校英語塾が展開しています。もうかるからでしょう
  それだけに限らず、英語の資格試験や検定試験が、数々の法人や組織によって運営され、そして、その資格を取得するための受験生や受講生が多数生み出され、書店の棚には、TOEICやTOEFLや英検に代表される参考書やCDの数々、または、英会話書やCDが購買をそそっています。つまり日本では、これまでも述べてきたように、世界でもまれな巨大な英語産業市場を形作っています。やはり、もうかるからでしょう
  さらに、英語という一外国語のために、小学校から大学まで、カリキュラムも不備なのに、必修科目として、国の機関が介入することも理解に苦しむことです。これも、もうかるからでしょうか
  船田教授と私との共著 英語と日本人 なぜ英語ができない」 では、英語を選択科目でなく必修科目にすることに疑問を投げかけました。特に、小学校で英語を教えるのは賛同できないことを書きましたが、現場から懐疑的な意見があるにもかかわらず、導入されることになったようです。
  しかし、なぜこれほどまでに、文部科学省が英語の必修化に熱心なのか、長い間不思議に思っていました。その謎がやっと解けました。やはり、もうけが絡んでいるようです。またの言葉で言えば利権というやつでしょうか。
  来年度には、CD付き 「英語ノート」 が小学生に配布されるのだそうです。必修ですから、公立小学校生すべてに与えられるということになるのでしょうから、膨大な数になります。選択だとそうはいきません。
  さて、この「英語ノート」は、だれが製作するのでしょうか?どこかの教材製作会社でしょうか?そして、その内容の監修責任者は?
  いずれにしても、発注者は文部科学省で、受注者は、だ~れか?何かきな臭い話になってきました。しかも、CD付き 「英語ノート」 の制作費は、だれが負担するのでしょうか?まさか税金ではないでしょうね!
  今、世間をにぎわしている、防衛省と受注者の関係と同じようなことにならないよう祈ります。
  この件は、もっと追跡していく必要があるでしょう。内情を知っておられる方がいらっしゃったら、このブロッグまたは英友社の掲示板に、情報をお寄せください。
  もうそろそろ、一外国語でしかない英語が、英語を真面目に学ぶものにとって一利もない、もうけや利権の手段のために利用されるのを阻止しなければならない時期に来ています。

     
 

 


言語によって違う「 R 」 の発音

2007年11月23日 | Weblog

ニューヨークにいた時、昼は、アート・ディレクターとして広告代理店に勤務、夜は、私が設立した空手の道場で教えるという、二足のわらじをはいていました。「芸は身を助く」と言いますが、中学生からやっていた空手が、裸一貫で移住したニューヨークでの生活を築く一助になったことは確かです。
  私がイタリアのミラノ市に移り住んだのも、空手が縁で、昼は広告代理店、夜は空手というニューヨーク同様の生活をすることになりました。当初、イタリア語を一言も話せなかったので、広告代理店で仕事をするにも、空手を教えるのも大変でした。そのうちに少しずつイタリア語を覚えて何とかこなすようになりましたが、ズボンのポケットに入る超小型の「英・伊辞典」を、しばらくは手放せませんでした。
  前置きが長くなりましたが、空手は、冬季オリンピックで知られるようになったトリノ市を中心とした、北イタリアのピエモンテ地区一帯で教えました。
  ある時、ミラノ市とトリノ市の間に在る、古都の道場で指導を終えたら、道場の年配の責任者が生徒にからかわれていました。理由を問うと、彼は、イタリア語のRの発音ができないからと言うのです。この方は建築家でしたが、道場の運営を任されていました。その教養のあるイタリア人が、イタリア語のRの発音ができないというのはどういうことなのかと思って、彼の話すのを注意深く聞いていると、Rの発音は、フランス語の舌の後方を振動させるRなのです。
  この地域は、かつてフランス領だったこともあり、フランス語を話す人がいても、別に珍しいことではありません。そのようなことから、彼は、幼少のころフランス語の影響を受けたのでしょう。しかし、たかが、Rの発音でからかわれるのは、私には意外でした。
  私も、かつてヨーロッパの言葉を学び始めたとき、フランス語式Rの発音を習い、それが正統だと思っていました。それに慣れてしまったために、今でも、イタリア語、スペイン語式の舌の先を振動させるRの発音は、かなり意識しないとできません。


「英語バカ」にならないようにしましょう

2007年11月17日 | Weblog

普通、「何とかバカ」と言うと、例えば、「野球バカ」と言えば、「野球はできるが世間的なことにはまるで疎い人」、つまり 「 一つのこと(野球)しかできない人」 の ことを意味すると私は理解しています。
  しかし、「英語バカ」 という表現があるかどうか知りませんが、「英語しかできない人」 ではなく、「英語に何となくあこがれて、英語塾とか英会話学校に通うとか、ちまたにあふれる教材を買いあさるとか、英語検定試験に入れ揚げる」 といった、別の言葉で表現すれば、「英語の追っかけ族」 のような人ではないか、と私は分析しています。
  通常の 「追っかけ族」 は、芸能人やタレントや皇族や(今は)何とか王子や韓国スターを追っかけ、写真やビデオに撮ってプリントし、関連記事の切り抜きと一緒にアルバムに貼り付け、一人悦に入って楽しむという、至って罪のない趣味にはまっている人たちではないでしょうか。
  ところが、いろいろある外国語の中でも、「英語」に追っかけが集中しているとなると、何かおかしいとしか言いようがありません。
  この前、大手英語学校 NOVA が経営破たんしました。そこで、NOVA で学ぶ場を失った受講生たちの一部が、NOVA 同好会のようなものを立ち上げるという記事を読みました。それが現実化したかどうかは別にして、NOVA の搾取の対象になった人たちが、互いの親睦を確認し合うような会を結成するような行動があったということは驚きです。また、NOVA を失職した元外国人講師が、生活費を稼ぐために、公園で青空英会話教室を始めたというニュースも入っています。
  何でこれほどまでにして、日本人はお金を使って、英語を追っかけ、学ばなければならないのでしょうか?今は、ご承知のように、テキスト、テレビ、ラジオ、CD、DVDなど、あらゆる教材があふれていて、英語を学ぶ環境は十分整っています。独学するのに何も不自由しません。
  英語は、幸か不幸か世界中に広まっています。特にコンピューターの普及に伴って、いや応なしに英語と向き合わなくてはならないことは事実です。しかし、中学英語をしっかり学んでいれば、対応できないことはありません。また、ある調査によると、英語塾や英会話学校に行く理由は、独学はしんどいから、というのが全体の40%近くを占めていることを知りました。
  英語の検定試験を受けて資格を取れば就職に有利という側面もあるのでしょうが、日常使う必要のない英語に理由もなくあこがれ、お金を使って「英語バカ」になるのは、それこそ、ばかげたことです
 
 
 
 


舌を動かす訓練のすすめ

2007年11月16日 | Weblog

ここのところ、発音についての話が続いていますが、まあ、日本人にとって、アルファベット表示の言語を話す欧米語を学ぶ以上、避けて通れない問題なので、もう少し我慢して聞いてください。
  舌を動かす訓練とは何事か?と思われるでしょうが、英語では、アルファベットの [ l ] [ r ] 以外で、舌を使って発音するのは [ th ] です。まるで、ディープキスをするかのように、日本人にはちょっと気恥ずかしいぐらい舌先を歯と歯の間から突き出して発音するのですから、結構戸惑っている人も多いのではないでしょうか。
  私は言語学者や音声学者ではないので、[ th ] の発音をする言語が、英語以外にも存在するのかどうか知りません。もし、ご存知の方がいらっしゃったら教えてください。例えば、英語もドイツ語も、「劇場」 は theater と書きますが、スペルは同じでも、ドイツ語の [ th ] は、[ t ] の発音になります。
   [ l ] の発音は、舌先を上歯の後ろに付け、舌の両側から息を吐くのが欧米語に共通する発音法のようです。しかし、[ r ] は、前項の 「(続) [ l ] と [ r ] の発音」 で述べたように、おおむね、フランス語以外は、舌の先端を振動させ、フランス語は、舌の後部を振動させると前項で述べました。英語は、舌の真中を持ち上げて口蓋と舌の間から息を吐いて発音します。私は、前述したように音声学の専門家ではありませんから、もし、以上の点で間違いがあったらご教示ください。
  前提が長くなりましたが、英語の [ l ] [ r ] [ th ] の音声は、舌の異なった使い方によって音を出すわけです。しかも頻繁にです。ところが日本語は、「ら行」 以外はほとんど舌を使わずに発音しますから、日本人は舌を動かして音声を出すことに不慣れです。そこで私は、舌を自由自在に動かす訓練を提唱したいのです。いかがでしょうか?
 

  

 


(続) [ l ] と [ r ] の発音

2007年11月14日 | Weblog

日本人は英語よりスペイン語を学ぶべきだ、というのは、スペイン語の方がつぶしが利くからです。例えば、英語を身につけたからといって、英語の親戚であるほかのヨーロッパ語を学ぶのに有利に働くかというと、そうはいきません。
  このことは、やはり、「英語と日本人...」 で述べましたが、スペイン語を身につけると、アメリカの西部、南部、東部の一部に居住するヒスパニック系と交流できること。それ以上に、ヨーロッパのスペインを始めとして、メキシコ、中米、ブラジルを除く南米で通じるからです。
  さらに、スペイン語は、インド・ヨーロッパ語族のラテン語系なので、イタリア語、フランス語、ポルトガル語、ルーマニア語も、ちょっと努力すれば、理解できるようになります。ただ、偉そうなことを言っていますが、私は、イタリア語はミラノに一年ほど滞在したときに覚えただけで、スペイン語は挨拶程度しかできません。
  では、上記のヨーロッパの言語では、[ r ] を どのように発音するかというと、英語は舌の真中を持ち上げて発音するだけですが、舌の先を振動させるのと、舌の後ろの方を振動させる、二通りあり、英語より強く発音します。一般に、私の限られた知識では、フランス語は後者で、ドイツ語を含むヨーロッパ語のほとんどは、前者のようです。
  そこで、何を言いたいのかというと、スペイン語を学べば、 [ r ] の発音の原点を学べるということです。英語式の軽い発音の [ r ] で苦労するより、私の経験から、スペイン語やイタリア語の [ r ] を学んだ方が手っ取り早いということです。英語の [ r ] の発音に慣れてしまうと、ヨーロッパ語を学ぶときに、 [ r ] の発音を学び直すことになるからです。NHKテレビの教育番組には、ヨーロッパ語の講座がいろいろありますが、一度、のぞいてみることをお奨めします。
  


[ l ] と [ r ] の発音

2007年11月10日 | Weblog

日本人を悩ます英語の発音には、アルファベットの [ l ] [ r ] 以外では、[ c ] [ f ] [ th ] [  ] の発音でしょうか。 [ f ] [ th ] [  ] はまだしも、何で [ c ] なの、と思われる人がいるかもしれません?でも、日本人は、よく [ c ] を [ s ] のように発音します。
  例えば、 city を shity のようにです。shity の発音は、shit (卑語の「くそ」の意味) の形容詞  shitty (くそだらけ、くだらない、ばかげた、といった意味) の発音とほぼ同じですから、誤解されないよう、[ c ] を正しく発音するように心掛けてください。
  さて、[ l ] と [ r ] の発音ですが、 [ r ] より [ l ] の方が比較的学びやすい発音でしょう。よく、lice (しらみ) と rice (米) の発音の違いを練習させられますが、日本人にとって、問題は、 [ r ] でしょう。
  私は、比較的苦労せずに、英語の発音を習得しましたが、それには、古い話になりますが、戦中戦後、小学生のとき、青森と福岡に疎開し、津軽弁と九州弁を短期間で覚えなければいけなかった経験が活きたようです。東京弁を使うといじめられましたから。
  この特技のお陰で、外国語の発音を習得するのに苦労した経験はありません。ただ、中国語の四声(四つの上げたり、下げたり、伸ばしたりするアクセント)だけはてこずりました。つい、英語のイントネーションと混同してしまって、英語式に上げたり下げたりして、中国人の先生によく怒られました。
  ところで、[ r ] の発音ですが、英語の [ r ] は、ヨーロッパ語のそれより軽く発音されることを、ドイツ語を勉強しているときに知りました。私に言わせれば、日本人は、英語よりもスペイン語を先に学ぶべきだ、と思っています。この事は、「英語と日本人...」でも述べました。
  ちょっと長くなりそうなので、この続きは次回にします。

 


   


料理が出来れば、英語も出来る?

2007年11月04日 | Weblog

先日、英語と料理の話ををしましたが、あのテレビ番組には続きがあります。アメリカ人シェフ(フランス料理?)が日本にやってきて、英語で教える料理教室を開いているのを取材していたのです。シェフいわく、「英語は楽しみながら学ぶべき」 というのが英語で教える理由です。
  確かに、英語に限らず勉強は、いやいやながらするより、楽しみながらやるに越したことはありません。その方が身につきますからね。しかし、料理教室には、日常生活のすべてが在る環境にはないので、英語を学ぶには限界があることも確かでしょう。
  でも、日常使われる知っておくべき言葉は結構あります。
  例えば、 poultry, game, shellfish といった単語を知っていますか?知っていればかなり英語を勉強した人です。 
  poultry は、食用になる家禽鳥類の肉。game は、競技や遊戯のゲームではなく、狩猟の対象の食用になる鳥獣の肉。shellfish は、えび、かに、貝などの甲殻類。
  日本人が食用にする海産物の種類と料理は、世界でも右に出るものはないでしょうが、事、鳥獣の肉料理となると欧米と比べ、料理の数は非常に少ないのも事実です。最近はかなりよくなっていますが、なかなか諸外国の本物の肉料理に出会えません。当然と言えば当然ですが...
  諸外国で経験を積んだ一流シェフと言われる方たちが、肉料理をよくテレビ番組などで紹介していますが、往々にして、日本人好みに調理され、肉料理本来の野性味が失われて、私には不満です。
  私がアメリカに住んでいたときの大好物の肉料理は、値段は張りますが、牛肉の roasted prime ribs と broiled lamb chop でした。
  roastbroil など料理法の違いや肉の部分の呼称などは、欧米で生活するのに、最低限知っておいた方がいいと思われる程度のことを、アメリカでコックをやっていた経験を生かし、折に触れ書きます。 


 


英語教育か私利私欲か?

2007年11月01日 | Weblog

また、連日マスコミで話題になっている語学学校最大手NOVAの話になりますが、豪華な社長室がテレビの画面に公開されて、驚いたりあきれたり、というのが一般の反応のようです。
  社長の年収も億を超えていたようですが、しかし、それを可能にしたのは誰あろう、NOVAの会員です。
  「英語と日本人...」で、日本人は 扇動されやすく、また乗せられやすい国民であると指摘しました。大々的な宣伝に乗せられて入会し、高い授業料を払わされて、英語教育という名の下で私利私欲をむさぼるのに貢献したのです。
  薄っぺらな英会話熱に乗せられて、英会話学校に週一、二回くらい通って英語が本当にできるようになるのでしょうか?NOVAの一件はいい薬になったと思いますが、どうですか?もういいかげんに目を覚まして、お金の掛からない、英語が確実に身につく独学を始めたらどうでしょう?
 11月5日に発売になる12月号のビジネス雑誌 「リベラルタイム」「英語と日本人 なぜ英語ができない」 の書評が掲載されました。ぜひご覧になってください。実はこの雑誌は、9月発行の記事で、NOVAの商取引の実態を取り上げ、「特定商取引法違反」について、「気軽に入会を誘い、解約では大損させる錬金システム」、と厳しく批判しています。
  学校英語教育の不備につけ込む英語産業に乗せられないよう、要注意!要注意!


 
 


BOSTON vs COLORADO

2007年10月31日 | Weblog

上の表題が何を意味しているのか分かりますか?
  Boston Red Sox vs Colorado Rockies と書けば、あまり野球に詳しくない人でもお分かりになるでしょう。アメリカでは、新聞やテレビなどでは表題のように、所属地域名や本拠地名でよく書かれ、表示されます。それだけ、球団が地域に密着していると言えます。イチローの所属する Mariners は Seattle市 を本拠地にしているので、(The) Seattle Mariners が正式名称です。
  特に、ラジオやテレビの放送では、アナウンサーは本拠地名で実況放送する事が多いようです。World Series での両者の対決は、結局、Boston の圧勝で終わってしまいましたけれど...
  私は、球団の愛称というかニックネームだけを呼称したり書いたりするより、テレビや新聞などでは、アメリカに限らず、できるだけ本拠地名だけか、または正式な本拠地名と愛称の両者を併記するのが好ましい、と思っています。なぜかと言うと、どの球団がどの都市や州や地域を本拠地にし、また支援を受けているか、ということが一目で分かるからです。
  アメリカ全土に拠点を置く球団本拠地名を一覧すると(American League-14球団、National League-16球団)、改めて広大な国土を実感させられます。そのせいか球団本拠地名を優先表示するのが普通です。また私にとって、かつて居住していたアメリカ各地を思い出し、地域のチームを勝手に応援しています。
  日本では、野球は、広島東洋カープだけが、後援地名を前面に表示しているだけで、あとは、組織の違いで所属する企業名の表示になっているのが非常に残念です。それでも、一部の球団以外は、球団を企業名で呼ぶのはあまり一般的ではないようですね。
  こういった日本の慣行に終止符を打ったのが、プロ・サッカ-の出現でしょう。地域に密着した応援は新鮮です。いずれ、プロ野球もサッカーに見られる体制になって欲しい、と思うのは私だけでしょうか。