インターネット古書店で、深見杏子『朱い挑戦者』の書影を見かけて、そういえば、以前、これは、掘り出しものの探偵小説かもしれないと期待して読むも、読後、なんとも表現のしがたい奇妙な味の、記憶にものこらないような小説だったなと感じたことを、いまさらながら回顧する。それにしても、深見杏子は、いったい誰ぞや? わたくしは、聴かぬ名前だ。
気になって、インターネットを検索してみたら、あったぞ、あった。(「カオスの本棚」http://homepage2.nifty.com/bookbox/)
なんと、
深見杏子=胡桃沢耕史
だったのだ!
ううむ。胡桃沢耕史と相性のわるいわたくしだから、深見杏子『朱い挑戦者』をつまらなく感じたのか。
それにしても、胡桃沢耕史は、多羅尾伴内の顔負けの活躍ぶりだなあ。
なお、『朱い挑戦者』未読の方に、老婆心ながら、「(略)・・・摘発の憂き目にあいました。・・・(略)」と、上記サイトの管理人氏の刺激てきなことばがあるけれども、くどいようだが、わたくしは、探偵小説として興味を覚えなかったと、繰りかえしておく。
※上記(略)は、引用者による。