閉店の心配をしていた古書店を数週間ぶりに覘くと、やあ、ちょっとは綺麗になって開店しているではないか。まずは一安心。わたくしは、いつもどおり、入口左に坐った店主に礼儀正しく一礼をして入店する。
以前と異なると感じるのは、小説類では、ストレイトノヴェルの割合が増えているぐらいだろうか。もっとも他の多くを占める音楽や映像関係のそれらについてはさっぱり判らぬが。
わたくしが購入した書籍については、別途記すけれども、ぶつぶつ独り言を呟きながら手にとったひとつは、
『推理ストーリー九月号(第八巻第十一号通巻第八十九号)』
店内には同誌が、他にも何冊か無造作に乱雑に重ねてあったが、それらを無視して、なぜ、これ一冊のみに惹かれたかというと、他には、名前を確認できなかった<山下諭一>という作者名を、この上記九月号には、発見したからで、もちろん、うはうは云いながら買い求める。
それまでは、良かったのだが、運よく坐ることができた帰り(行き)の電車のなかで、待ちきれず、読み始めようと、いそいそと、頁を開いて、びっくり仰天することに。
あなた、同誌をお手持ちであれば、ちなみに129頁を開いてご覧あれ。
“曽我拓也無法ノート(第5話)”港の灯
と眼に入るだろう。
あれれ?
とは思いつつ、ここまでだったら、ははあん誤植だな、と思って本文に眼をやると・・・。
参った。
降参だ。
“曾根達也”ではないのだ。
あなた、“曽我拓也”なのだよ。
ううむ。
どうしてくれよう。
わたくしはてっきり、“曾根達也”が活躍する“曾根達也無法ノート”だとばかり勘違いしていた。
嗚呼、誰か助けておくれではないか。
“曽我拓也”とはいったい何者なのだ。
“曾根達也”の変装か。
それとも、ただ、出版社に遠慮しただけの変名なのか。
また、(嬉しい)悩みが増えたではないか。
以前と異なると感じるのは、小説類では、ストレイトノヴェルの割合が増えているぐらいだろうか。もっとも他の多くを占める音楽や映像関係のそれらについてはさっぱり判らぬが。
わたくしが購入した書籍については、別途記すけれども、ぶつぶつ独り言を呟きながら手にとったひとつは、
『推理ストーリー九月号(第八巻第十一号通巻第八十九号)』
店内には同誌が、他にも何冊か無造作に乱雑に重ねてあったが、それらを無視して、なぜ、これ一冊のみに惹かれたかというと、他には、名前を確認できなかった<山下諭一>という作者名を、この上記九月号には、発見したからで、もちろん、うはうは云いながら買い求める。
それまでは、良かったのだが、運よく坐ることができた帰り(行き)の電車のなかで、待ちきれず、読み始めようと、いそいそと、頁を開いて、びっくり仰天することに。
あなた、同誌をお手持ちであれば、ちなみに129頁を開いてご覧あれ。
“曽我拓也無法ノート(第5話)”港の灯
と眼に入るだろう。
あれれ?
とは思いつつ、ここまでだったら、ははあん誤植だな、と思って本文に眼をやると・・・。
参った。
降参だ。
“曾根達也”ではないのだ。
あなた、“曽我拓也”なのだよ。
ううむ。
どうしてくれよう。
わたくしはてっきり、“曾根達也”が活躍する“曾根達也無法ノート”だとばかり勘違いしていた。
嗚呼、誰か助けておくれではないか。
“曽我拓也”とはいったい何者なのだ。
“曾根達也”の変装か。
それとも、ただ、出版社に遠慮しただけの変名なのか。
また、(嬉しい)悩みが増えたではないか。