これが、一等むずかしいのだが、とりあえず、石原慎太郎の長篇探偵小説のリストだ。
①夜を探がせ(長編推理小説) 光文社 1959(週刊読売/1958年7月22日号~1959年2月15日号)→1660光文社カッパ・ノベルス→1978角川文庫
②汚れた夜 新潮社 1961(毎日新聞-夕刊-/1960年10月~1961年5月)→光文社(カッパ・ノベルス)1963→講談社(ロマン・ブックス)1968→集英社(集英社文庫)1978→文春ネスコ2003
③断崖 新潮社 1962(週刊読売/1961年3月~11月)→光文社(カッパ・ノベルス)1964
④銀色の牙 講談社 1964(小説現代/1963年2月号~12月号)→銀色の牙 講談社(ロマン・ブックス) 1966→角川書店(角川文庫)1979
⑤青い殺人者 集英社 1966(週刊明星/1965年6月~1966年7月)→集英社(コンパクト・ブックス)1966→集英社(集英社文庫)1979
⑥黒い環 河出書房新社 1967(平凡パンチ/1966年1月~11月)→講談社1971
というように、たぶん、わずか6作品。
たぶん、と形容したのは、実は石原の長篇探偵小説が、いくつあるか、わたしもほんとうはよく知らないのだ。
たとえば単行本『男の掟』(角川書店)1959(別冊文藝春秋65号/1958年8月発表)なんぞは、他の小説末の自社刊行物目録による紹介では、ど真ん中の探偵小説である。そして、このたびはじめて読んだが、りっぱな探偵小説であったのだけれども、残念ながら「男の掟」は短篇小説であった。単行本『男の掟』は、短篇集であったのだね。わたしはてっきり、別冊文藝春秋に発表した作品を長篇化したものとばっかり思い込んでいたのだ。
だから、単行本『傷のある羽根』も、その類(長篇探偵小説ではない)ではないかと類推するのだが。
もうひとつ、気になるのは『雲に向かって起つ』だ。
これは長篇小説には間違いないが、いかに新聞記者が主人公で、小説中殺人事件が取り上げられているといっても、それがすなわち探偵小説とは短絡てきにはいえないだろう。どちらかというとミステリ味のある現代小説という位置づけが正しいのかもしれない。
まあ、これは読んでからの話だね。
とりあえずここでは、石原の長篇探偵小説は6作ということにしておこうではないか。
①夜を探がせ(長編推理小説) 光文社 1959(週刊読売/1958年7月22日号~1959年2月15日号)→1660光文社カッパ・ノベルス→1978角川文庫
②汚れた夜 新潮社 1961(毎日新聞-夕刊-/1960年10月~1961年5月)→光文社(カッパ・ノベルス)1963→講談社(ロマン・ブックス)1968→集英社(集英社文庫)1978→文春ネスコ2003
③断崖 新潮社 1962(週刊読売/1961年3月~11月)→光文社(カッパ・ノベルス)1964
④銀色の牙 講談社 1964(小説現代/1963年2月号~12月号)→銀色の牙 講談社(ロマン・ブックス) 1966→角川書店(角川文庫)1979
⑤青い殺人者 集英社 1966(週刊明星/1965年6月~1966年7月)→集英社(コンパクト・ブックス)1966→集英社(集英社文庫)1979
⑥黒い環 河出書房新社 1967(平凡パンチ/1966年1月~11月)→講談社1971
というように、たぶん、わずか6作品。
たぶん、と形容したのは、実は石原の長篇探偵小説が、いくつあるか、わたしもほんとうはよく知らないのだ。
たとえば単行本『男の掟』(角川書店)1959(別冊文藝春秋65号/1958年8月発表)なんぞは、他の小説末の自社刊行物目録による紹介では、ど真ん中の探偵小説である。そして、このたびはじめて読んだが、りっぱな探偵小説であったのだけれども、残念ながら「男の掟」は短篇小説であった。単行本『男の掟』は、短篇集であったのだね。わたしはてっきり、別冊文藝春秋に発表した作品を長篇化したものとばっかり思い込んでいたのだ。
だから、単行本『傷のある羽根』も、その類(長篇探偵小説ではない)ではないかと類推するのだが。
もうひとつ、気になるのは『雲に向かって起つ』だ。
これは長篇小説には間違いないが、いかに新聞記者が主人公で、小説中殺人事件が取り上げられているといっても、それがすなわち探偵小説とは短絡てきにはいえないだろう。どちらかというとミステリ味のある現代小説という位置づけが正しいのかもしれない。
まあ、これは読んでからの話だね。
とりあえずここでは、石原の長篇探偵小説は6作ということにしておこうではないか。