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雨の国の王者

探偵小説好事家本人のためのノート

その134新これが愉しい・謎とき篇(2025/4/20)

2025-04-20 12:48:35 | 思考機械(旧題・探偵小説のこと)
 一週間のご無沙汰でした。ブログ管理人でございます。雨の国の王者がお送りする「思考機械」その133新これが愉しい・発端篇(2025/4/13)の、いよいよ謎とき篇が始まります。
 それでは、いざ。

1.小島政二郎『美貌 びろうどの眼』大日本雄弁会講談社 (傑作長篇小説全集<第10>)
2.連城三紀彦『どこまでも殺されて』双葉社
3.牧野吉晴『愛の珊瑚礁』東京文芸社
4.陳舜臣『方壺園』中央公論社
5.覆面冠者『八角関係』論創社(論創ノベルス)
6.白井喬二 『東遊記』島津書房
7.小沼丹『春風コンビお手柄帳』幻戯書房
8.矢作俊彦『真夜中へもう一歩』光文社
9. 島守俊夫『地獄の風来剣』浪速書房
10.笠井潔『薔薇の女』角川書店
11.麗羅『桜子は帰ってきたか』文藝春秋
12.東郷隆『明治通り沿い奇譚』集英社
13.平石貴樹『フィリップ・マーロウより孤独』講談社
14.小鷹信光『刑事コロンボ<殺人依頼>』二見書房
15.佐藤正午『身の上話』光文社
16.平岩弓枝『黒い扇』東京文芸社

 云い忘れてましたが、このうち、5.6.7.の三冊は、新刊で購入したのではないかと存じます。
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その133新これが愉しい・発端篇(2025/4/13)

2025-04-13 18:36:42 | 思考機械(旧題・探偵小説のこと)
 つい調子に乗ってしまうのが、わたくしの良いところで、今日も、好きな競馬中継も観ずに、グラシン紙での書籍の包装作業を続けます。

1.美貌 びろうどの眼
2.どこまでも殺されて
3.愛の珊瑚礁
4.方壺園
5.八角関係
6.東遊記
7.春風コンビお手柄帳
8.真夜中へもう一歩
9.地獄の風来剣
10.薔薇の女
11.桜子は帰ってきたか
12.明治通り沿い奇譚
13.フィリップ・マーロウより孤独
14.刑事コロンボ<殺人依頼>
15.身の上話
16.黒い扇
 
 見えを切ったものの、いささか面倒になってきたので、以上、16冊です。今回も、著者名と出版社(叢書名)を当ててみてください。お判りでしょうか?
 本日は冊数が少ないので、それぞれ、ヒントを差し上げましょう。

1.後者(『びろうどの眼』)は、第4回(1951年度)探偵作家クラブ賞長編部門候補作です。
2.新潮文庫でも出版されているみたいですね。
3.作者後期の作。作者は美術評論家でもありました。
4.作者の短篇集のなかでも名高い一冊です。
5.出ました。これが、あの「愛慾変態長篇探偵小説」です。
6.作者は、大衆文学の父と呼ばれているようです。
7.作者の探偵小説では、<ニシ・アズマ>先生のシリーズが高名です。
8.これは、角川文庫からも出版されているようです。
9.これも、題名からもお判りのように、時代小説です。
10.名探偵<矢吹駆 >登場です。
11.第1回サントリーミステリー大賞読者賞受賞作です。
12.これまた、新潮文庫でも出版されているみたいです。
13.作者は『だれもがポオを愛していた』の知名度が高いように思います。
14.翻訳書ではありません。翻訳者で著名な作家による贋作<刑事コロンボ>です。
15.作者は、てっきり芥川龍之介賞を受賞するものだとばかり思っていました。
16.作者は、旅籠「かわせみ」を舞台にした人情捕物帖が有名です。
 
 以上、ペーパーバックはありますが、すべて単行本です。新書判や文庫版はございません。 


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その132続これが愉しい・解決篇(2025/4/7)

2025-04-07 21:23:01 | 思考機械(旧題・探偵小説のこと)
 さて、前回の<132続これが愉しい・挑戦篇(2025/4/6)>に対しての、あなたの謎とき具合は、いかがだったでしょうか。以下、その解答と、余談です。

1.ボワロ&ナルスジャック『女魔術師』創元推理文庫
2.フレドリック・ブラウン『交換殺人』創元推理文庫
3.佐野洋『重い札束』春陽文庫
4.高木彬光『能面殺人事件』春陽文庫
5.藤原審爾『新宿警察』報知新聞社
6.藤原審爾『悪魔からの勲章』双葉新書
7.藤原審爾『マリファナ殺人事件』ジョイ・ノベルス
8.藤原審爾『真夜中の狩人』ジョイ・ノベルス
9.藤原審爾『新宿警察』双葉社
10.藤原審爾『新宿警察』双葉社
11.藤原審爾『赤い殺意・女の性の精』双葉社
12.泡坂妻夫『朱房の鷹』文藝春秋
13.安達征一郎『怨の儀式』逝水選書
14.高村暢児『屈辱の太陽』青樹社
15.上田廣『駅猫』大正出版
16.中薗英助『名誉白人』新潮社
17.加納一朗『歪んだ夜』光風社
18.山野浩一『花と機械とゲシタルト』NW-SFシリーズ
19.長沼弘毅『シャーロック・ホームズの世界』文藝春秋
20.長沼弘毅『シャーロック・ホームズの紫烟』文藝春秋
21.長沼弘毅『シャーロック・ホームズ健在なり』番町書房
22.泡坂妻夫『亜智一郎の恐慌』双葉社
23.都筑道夫『ロボットDとぼくの冒険』桃源社
24.泡坂妻夫『春のとなり』南雲堂
25.泡坂妻夫『家紋の話』新潮選書
26.多岐川恭『黒い木の葉』河出書房新社
 
 以前並べた書籍同様、これまた、どれも古書店で買い求めた品のようです。新刊書店で買ったのは、22.ぐらいでしょう。2.12.あたりも、あるいは、そうかもしれません。実店舗の古書店での購入は、確実なのは、3.7.8.17.19.20.21.とやはり少ないですね。
 では、これらの書籍について、簡単に、わたくしの懐古がてら、順に説明しましょう。

 1.二週間前に読了しました。日下弘氏のカヴァデザインも愉しい。
 2.読了済のはずですが、読んだ記憶が一切ありません。
 3.十七年前に再読しています(当ブログ<机上殺人現場>参照)。
 4.五年前に再読しています(当ブログ<机上殺人現場>参照)。愚作と思います。
 5.~11.藤原審爾オンパレードですね。とりたてていうことはありませんが、5.と、9.10.は、収録作が異なります。また、9.と10.はどちらも初版ですが、装丁が異なります。6.は『拳銃の詩』と改題して角川文庫から発行されています。
 11.は「赤い殺意」の題名で一目瞭然だったでしょう。これが「女の性と精」だけだとファン以外は意外に難問かもしれませんね。後者は、わたくしの贔屓の<根来>くんが登場する<新宿警察>番外篇です。
 13.小説好きなひとは、作者名を当てるのは、とても簡単かもしれませんが、叢書名はいかがでしょう。わたくしは、知りませんでした。
 14.さて、高村暢児です。矢でも鉄砲でも持ってこいです。文句があるなら、『悪女が走るとき』ともども読了してからにしてください。
 15.短篇集です。数篇は読んでいるかもしれません。あるいは全篇? 記憶にありません。
 16.作者後期の傑作らしいので、老後?の愉しみにとってあります。
 17.加納一朗のベストです。以前、わたくしは、忖度して作者のベストとして『シャット・アウト』を推しましたが、反省して、云い換えます。加納一朗の探偵小説の最高傑作は、本書と、ここに断言します。
 18.ここだけの話ですが、わたくしは、山野浩一は短篇の方が良いと思います。
 19.~21.文庫で手軽に読むことができるべきです。良書です。
 22.24.25.この作者についてのお話は、また次回にいたしましょう。
 23.天才は天才ですね。
 26.驚くべきは、この大人ぶりです。
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その131続これが愉しい・挑戦篇(2025/4/6)

2025-04-06 16:38:53 | 思考機械(旧題・探偵小説のこと)
 グラシン紙での書籍の包装作業が、わたくしの密かな愉しみであることは、以前触れましたが、身体もだいぶ楽になってきたこともあって、本日、再開です。

1.女魔術師
2.交換殺人
3.重い札束
4.能面殺人事件
5.新宿警察
6.悪魔からの勲章
7.マリファナ殺人事件
8.真夜中の狩人
9.新宿警察
10.新宿警察
11.赤い殺意・女の性の精
12.朱房の鷹
13.怨の儀式
14.屈辱の太陽
15.駅猫
16.名誉白人
17.歪んだ夜
18.花と機械とゲシタルト
19.シャーロック・ホームズの世界
20.シャーロック・ホームズの紫烟
21.シャーロック・ホームズ健在なり
22.亜智一郎の恐慌
23.ロボットDとぼくの冒険
24.春のとなり
25.家紋の話
26.黒い木の葉
 
 以上、単行本を中心に、26冊を包んでみました。今回も、著者名と出版社(叢書名)を当ててみてください。お判りでしょうか?
 おせっかいながら、1.~4.までは、文庫本です。
 


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その130これが愉しい・解決篇(2025/3/22)

2025-03-22 13:34:07 | 思考機械(旧題・探偵小説のこと)
 さて、前回の<その129これが愉しい(2025/3/20)>に対して、あなたは、著者名と出版社(叢書名)が、いくつほど、お判りだったでしょうか。以下、その解答です。

1.夏堀正元/日本文華社(文華新書) 
2.山下諭一/久保書店
3.三好徹/新潮社(新潮ポケット・ライブラリ)
4.三好徹/文藝春秋新社(ポケット文春)
5.三好徹/文藝春秋新社(ポケット文春)
6.南條範夫/文藝春秋新社(ポケット文春)
7.竜茂記/三一書房(三一新書)
8.上野瞭/三一書房(高校生新書)
9.樹下太郎/桃園書房(桃園新書)
10.中田耕治/桃源社(桃源社・ポピュラー・ブックス)
11.円山雅也/朋文堂(ケルン新書)
12.樹下太郎/グリーンアロー出版
13.夜の馬/一水社(かもめ新書)
14.中田耕治/光風社
15.船山馨/広済堂出版 (カラー小説新書)
16.新橋遊吉/青樹社
17.西東登/毎日新聞社(マイニチミステリーブックス)
18.楳本捨三/双葉社(双葉新書)
19.樹下太郎/角川書店(角川小説新書)
20.樹下太郎/KKワールドフォトプレス
21.鮎川哲也/文藝春秋新社(ポケット文春)
22.水上勉/新潮社(新潮ポケット・ライブラリ)
23.笠原卓/日本文華社(文華新書)
24.水上勉/光文社(カッパ・ノベルス)
25.泡坂妻夫/平凡社(平凡社新書)
26.柏田道夫/学研(歴史群像新書)
27.連城三紀彦/実業之日本社(ジョイ・ノベルス)
28.戸川昌子/平安KK(marine books)

 どれも古書店で買い求めた品です。ご時世かインターネット店からの購入が多いように記憶しますが、はっきりとは覚えていません。5.10.14.15.24.27.28.は(たぶん)実店舗で買い求めたものですけれども、割合は少ないですね。
 では、これらの書籍について、簡単に、わたくしのノスタルジーを交えて、順に説明しましょう。

 1.美本です。古本とはおもえないくらい。でもどこで購入したのやら。未読です。
 2.ようやく入手できた本。永年捜していたのですが、今一歩のところで買えなかったので、購入できたときはとても嬉しかったです。もちろん未読です。
 3.~5.このうち、3.と4.は最近読みました。佳品と思います。5.については、3.4.よりは、わたくしは、劣ると思います。
 7.8.状態良し。どちらも未読です。8.は最近購入したのですが、上記のうちで最も高価格だと記憶します。探偵小説ではありません。
 10.14.は同一書です。版元が違うだけ。作者のファンなので、買いました。世間では、この作者の『暁のデッドライン』をベストと挙げる方が多いようですが、わたくしは本書を推します。
 9.12.わたくしお気に入りの作家。ふたつとも探偵小説ではありません。
 11.これについては、5年前の当ブログ<机上殺人現場>へ感想を記していました。
 13.作者の探偵小説は『夜の眼』ばかりが、フィーチャーされますが、本書はどうなんでしょう。そう、わたくしは、未読なのです。
 15.このなかでは、もっとも古くに買ったような気がします。
 16.競馬を知らなくても<ディック・フランシス>は面白く読めるとは思いますが、この作者の作品は、競馬を知らないと面白くないかもしれません。
 17.未読です。
 18.もちろん、未読です。『迷彩ある殺人』すら読んでいないですから。
 19.作者の探偵小説としてのベストとの巷の評判。わたくしも同調します。
 20.ううむ。読んだの読んでいないのか。
 21.角川文庫版で読了済です。当時、鉄道(世間に?)に疎いわたくしは、題名の「ながら」を<長良>ではなく<そのまま変化しないで続く状態や様子>と意味を取り違えて、探偵作家には、面白いタイトルを付けるひともいるのだなあと感心していました。
 22.読んでいますが、内容は(もちろん)憶えていません。
 23.美本ですが、カヴァに新古書店のシールが貼ってありました。当然未読です。
 24.20年ほど前に読んでいました(当ブログ<机上殺人現場>参照)。ちなみに、読んだ記憶なし。
 25.26.未読です。さていったいいつ読むのやら。
 27.これは確信犯の二重買いです。出版時わたくしは新刊書店で購入し、すぐ読み了えました。出版社が出版社ですし、形式は新書ですから、軽く見られるかもしれませんが、作者の短篇集のなかでも一、二を争うであろう傑作(と、わたくしは判断します)。箱入り単行本が似つかわしいと読んだ直後素直にそう思いました。
 28.15年ほど前に読んでいました(当ブログ<机上殺人現場>参照)。何度も繰り返して、ファンには申し訳ございませんが、わたくしは、この作者の小説が苦手です。

 難易度:入門~中級程度
 と設定しましたが、作者名は、入門程度ながら、出版社やその叢書名は、案外難しかったかもしれませんね。
 満点の方は、わたくしから、拍手を進呈します。
 どうもおめでとうございます!
 パチパチ。
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その129これが愉しい(2025/3/20)

2025-03-20 15:57:22 | 思考機械(旧題・探偵小説のこと)
 ポイントの利用期限が来ると電子メールが来た。ハンドクリームが残り少ないので、そのポイントが使用可能なインターネットショッピングモールで捜すが、めぼしいものが見つからない。では何に使おうかと悩んでいて、そうだ、グラシン紙を買えばよいと思いついた。
 注文したグラシン紙が、届いたので、さっそく二十年ぶりぐらいに、この間整理した書棚の本を包装する。ということは、包む書籍はふた昔以降に購入したものか、あるいは、これまで書庫の奥底に眠っていた本であろう。
 暇なので、メモをとって作業開始。

1.孤独の弾道
2.殺し屋を消せ
3.美の復讐
4.別れに愛を
5.男が賭けるとき
6.三百年のベール
7.謀略海峡
8.空は深くて暗かった
9.酔っぱらいの子守唄
10.危険な女
11.二人の登攀者
12.オトコ独身
13.夜の馬
14.危険な女
15.野望
16.黒い本命馬
17.一匹の小さい蟲
18.灰色の海図
19.銀と青銅の差
20.あなたが好きです
21.準急ながら
22.赤い燈台
23.闇からの遺産
24.吹雪の空白
25.大江戸奇術考
26.桃鬼城伝奇
27.夜よ鼠たちのために
28.肉の復活
 
 以上、国産探偵小説の新書を中心に、ペーパーバックを28冊。さて、あなたは、著者名と出版社(叢書名)が判るかな? 難易度:入門~中級程度

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その128レべッカの鳥(2024/10/15)

2024-10-15 20:59:32 | 思考機械(旧題・探偵小説のこと)
 書庫を頑張って整理して、デュ・モーリアの本をいくつか見つけた。
 そのなかの一つ。

 『真夜中すぎでなく』(三笠書房)は、なんと、改訳されて『いま見てはいけない』(東京創元社)として出版されていたのだね。ちっとも知らなかったよ。
 まあ、ただそれだけのことなのだが。
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その127 『長篇時代小説マイフェイヴァリット99』選出

2023-12-31 19:43:42 | 思考機械(旧題・探偵小説のこと)
 以下は、本ブログの投稿日時によると、2020-07-05 13:33:05 に、わたくしが戯れに書き散らかして、非公開設定していた雑文です。
 なぜ、オープンにしていなかったのかは当の本人にしても今からすると不明なのですが、推測するところ、おそらく、選定作品に迷いがあったからでしょうか。しかしながら、大晦日ですし、出たとこ勝負(?)で、本日公開。 
 

 『国産長篇SFマイフェイヴァリット50』についてのコメントを放置したまま、こんなことを書き散らかすのは、いかがなものかと、わたくしは心の片隅では反省しているので、寛恕願いたい。
 
 前にも記したかもしれないが、わたくしが最初に読んだ時代小説(ジュヴナイルを除く)は、角田喜久雄『まぼろし若衆』(春陽文庫版)。十代後半の時分、知人から借りた三冊の文庫本のうちのひとつだった。ちなみにほかの二冊は、西村寿行『屍海峡』(角川文庫)と藤原審爾『天才投手 上巻』(徳間文庫)だったが、三冊のなかでいちばん面白くなさそうな本を先に読もうと手に取ったのが始まりだった。ところが案に相違して、これが抜群に面白かった。わくわくしながら、そのころ新刊書店で手軽に入手できた春陽文庫版の角田喜久雄の小説を片っ端から読みまくった。そうして、わたくしは一気に角田喜久雄ファンになった。
 今でも、わたくしにとっての時代小説は、白井喬二と角田喜久雄と山手樹一郎の三人だけでこと足りる。それはそれで充分満足なのだけれども、彼ら三人だけで済ますのはもったいないぐらいの素敵な時代小説もたくさんあるのも、これまた事実。
 だから、わたくしの大好きな時代小説を列挙してみるのも、また、酔狂ではないか。皆さま!

 というのは、建前。
 本音は、近ごろの識者(という人びと)が選ぶ時代小説のベストには、翻訳探偵小説だと、いわゆる『Yの悲劇』や『長いお別れ』みたいな定番(安全牌)の作品(あえて伏せる)ばかりが並んでいて、うんざりしているところなのだ。
 ということで、SFよりももっと読んでいないであろう長篇時代小説を99篇もリストアップするという無謀な挑戦も、わたくしのような素人だからこそ、平気できるわけなので、まあ嘲笑願う。
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その126「ハードボイルドだど・その14」

2023-12-30 16:10:26 | 思考機械(旧題・探偵小説のこと)
当ブログのうち、探偵小説に関わる雑記の『思考機械』も、その126回目となり、そして、内藤陳もあっと驚く「ハードボイルドだど」は、すでに<その13>を迎えるとは、 年末に、なんとも縁起の良いことです。
 にも拘わらず、またも、お詫びしなければいけません。
 それも二つ。
 一つ目は、<その121「ハードボイルドだど・その11」>で、わたくしが触れた、

 『日本ハードボイルド全集第7巻』<傑作集>(東京創元推理文庫)をパッと一瞥したところ、はじめは物故者の作品ばかりを集めたのかと感じたが、しばらくしてそれは勘違いだと気がついた。だって、片岡義男氏は元気にご活躍しているものね。

 と、高城高氏を完全に無視していること。

 二つ目は、これも、<その121「ハードボイルドだど・その11」>の後段で、

 なぜなら、未読作品が三作もあるのだ。
 三浦浩「アイシス讃歌」、阿佐田哲也「東一局五十二本場」、小鷹信光「春は殺人者」がそれだ。

 やあ、面目ない。高城高「骨の聖母」については、完全に未読にも関わらず、これまたスルーしています。
 と、二つとも、高城高絡みで、わたくしってば、粗相しています。
 高城高は贔屓の作家なので、どうして眼中に入らなかったか、未だに、わたくし自身が信じられないのですが……。
 まことに申し訳ございません。

 お詫びといっては何ですが、今から新刊書店に行って、在庫があれば、『日本ハードボイルド全集第7巻』<傑作集>(東京創元推理文庫)を購入してまいります。
 これに免じてなにとぞお許しくださいませ。
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その125血の収穫

2023-11-04 13:08:43 | 思考機械(旧題・探偵小説のこと)
 昨日のブログは、失礼。
 
 昨日は、云ってみれば、9月の陽気だ。暑いのなんの。日焼け止めクリームを塗りたくって外出して正解だったよ。
 昨日記した書籍は、地区の図書館まつりで購入したもの。
 以下、それぞれについて、軽く触れてみる。

 教養文庫の<ワールド・グレーティスト・シリーズ>等は、どれが自分が保有しているのと重複しているのか、もう判別は無理だ。
 面倒なので、目についた代物をかたっぱしから買い求めた。
 それから、隆慶一郎は『かくれさと苦界行』までは、現在進行形の読者であった(とくに『鬼麿斬人剣』を読んだときの受けた衝撃はすごかったなあ)が、いかんせん、わたくしはあまのじゃくであるので、作者の評判がとみに高まるのが気に入らず、『柳生非情剣』から、そっぽを向いたのだ。だからそれ以降に出版された『一夢庵風流記』はむろん読んでいない。ではなぜ今回手にしたかというと、作者の逝去から二十数年が経ち、もうそろそろ冷静になって、読むことができるかなと思ってだ。 
 また『六本木心中』は、有名作品らしいが、恥ずかしながら未読。だって、笹沢左保の小説は、苦手なのだもの。それで敬遠していたのだが、まあこの齢になって、読まず嫌いもいかがなものかと反省のうえ、挑戦してみることにした。
 『少年弁護士セオの事件簿3消えた被告人』は、ようやく入手。これで<セオの事件簿>は帯付きで全巻揃えることができて、やあ、めでたい。

 と昨日の報告の補足まで。
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