東京顕微鏡歯科医院☆Advanced Care Dental Office ☆秘書・日本医療機器学会第2種滅菌技士aki

顕微鏡だけの歯科医院。☆Advanced Care Dental Office 日本医療機器学会 第2種滅菌技士認定

第15回 首都圏滅菌管理研究会

2018-11-21 07:45:56 | セミナー・講演会
こんにちは
東京マイクロスコープ顕微鏡歯科アシスタントakiです🌷

先日、恒例の滅菌業務講習会に参加してきました。

主催 首都圏滅菌管理研究会
場所 伊藤国際学術研究センター 伊藤謝恩ホール
開催日 2018.11.10(土)




1.【感染症基礎講座X】感染制御に役立つ栄養療法の力 医療法人社団蘇生会 蘇生会総合病院 副院長・外科部長 土師誠二 先生
2.【教育講演】内視鏡外科手術機器のリプロセツ時のポイント オリンパスメディカルサイエンス販売株式会社 錦織雄詩 先生
3.【シンポジウム テーマ:滅菌保証を考える】
I.CIとBIの基本、BIの意義と信頼性 長瀬昭広(スリーエムジャパン株式会社)
II.オートクレーブ滅菌パリデーションの実践報告とパラメトリックリリースの検討 小林 誠(榊原記念病院)
Ⅲ.現場における払い出しの実情 酒井大志(越谷市立病院)
Ⅳ.歯科クリニックでの滅菌保証のあり方 戸田奈緒美(イリタニオフィス)

4.【特別講演】インテリジェント・ポスビタルの要は中材業務が担う 前島根大学副学長 前眼科学講座教授 大平明弘先生
5.ディスカッション
6.閉会
《参加自由型特別企画》
7.中材業務の見える化に向けてⅡ 中材のレベルの評価項目をみんなで考えよう!

今回も、衛生士naomiさんの講演…また論文まで掲載されました。


それではご報告させていただきます
まず、感染基礎講座Xでの感染制御に役立つ栄養療法の力でのお話です。
内容は、常日頃イリタニオフィスのミーティングなどでnaomiさんからお聞きしてることでもあったので凄くわかりやすかったです。
肥満は誰もが体に良くないことはわかりますが、低栄養でも感染性合併症になりやすいため良くないとのこと。
栄養不良に関連して生じる病態が、筋力低下、免疫能低下、創傷治癒遷延、易感染性、臓器不全などがあります。
また術後感染性合併症を防止するためには、
術前に低栄養、肥満対策、術後には低栄養と免疫不全の改善が必要とのことでした。

あとは、シンポジウムでの
CIとBIの基本、BIの意義と信頼性のお話です。
滅菌管理には化学的インジケータ(CI)、生物学的インジケータ(BI)、物理的インジケータを推奨。
化学的インジケータ
役割:個々の滅菌物が置かれた場所で滅菌の重要条件が達成されたことを確認するために使用する。
特徴:すぐに判定結果が確認できるため、局所的に生じた処理条件の悪化を検出できる無菌性の保証は出来ない
方法:すべての滅菌包装に使用することが望ましい。ただし、手術に使用する器材が含まれる包装には必ず使用する
生物学的インジケータ
役割:実際に滅菌工程が菌(芽胞)を死滅させる条件に達したことを確認する目的で使用
特徴:滅菌工程による実際の微生物の殺滅を直接確認できる。結果判定には培養が必要となる。
方法:PCDの形態で使用し、コールドスポットに設置。
滅菌器のプログラムごとに一日一回以上の使用が望ましい。インプラントを滅菌する場合は毎工程使用しBIの判定を待って滅菌物を払い出すのが望ましい。
物理的インジケータ
テスト運転から全ての稼働運転時の温度や圧力をモニタリングし庫内の変動を記録・監視し正常稼働しているか確認し、プリントアウト記録によりデータ管理をする。

3種のインジケータを併用するのはそれぞれの役割が違うから一つでも不良検知があった場合は滅菌保証されない。

こちらも私達が毎日作業している内容でもあり勉強になりました。
年に2回の滅菌セミナーですが、参加させてもらうと改めて気持ちを引き締めて医療安全向上に取り組みたいと思います。