未来を拾いに

aikoのことしか頭にないひとのブログ

だいすきだいすきあ・ら・いー!

2007-11-09 09:29:01 | カープ

新井がFA宣言しました。 
会見や報道を見る限り国内他球団への移籍前提のようです。カープに残ることはまずないのでしょう。断片的にしか見られていませんが、新井らしい会見だったようですね。 

ドラフト下位ながら、ルーキーイヤーの春から、1軍で、今の新井を予感させるような打撃を見せていました。6月くらいだったかなぁ。何本かHRを打ったんですよ。試合には負けちゃったけど、当時のRCC掲示板は新井(と森笠)の活躍を喜ぶ書き込みがたくさんあったことを思い出します。 

今はだいぶんうまくなっていますが、入団当初からついこの間まで、とっても守備がヘタでした。正面の簡単そうなゴロに合わせるのが苦手のようで。横のはよく捕ってたんですけどね。山ほどエラーをして、スタンドの溜め息を誘っていました。 

「いい加減にせいよ。もう使うな!」 
「いやいやいや、あの打撃は捨てがたい、将来は主砲間違いなし。守備には目を瞑って・・・」 
「いや、それは判るがいくらなんでもあれは酷すぎる、プロのレベルじゃない」
「うーん、確かに・・・」 
とかね。そういうレベルの守備(笑) 

けど、不思議と憎めないというか、どんなに三振しても、チャンスに打てなくても、アウトカウントを間違えても、ファンは温かい目で見守っていたと思います。
ひとつにはキャラのおかげでしょうね。東出が同じことやったら可哀相なくらい叩かれたのに!もうひとつには、将来は必ずカープの4番としてチームの柱になる打者だという期待。新井には、それがありました。 

金本が抜けた後の4番に、浩二監督は新井を指名しました。浩二監督は、守りには目を瞑ってずっと新井を使いました。新井も、順調に結果を残してきていました。本塁打数は、1年目から、7本・16本・18本、前年は28本。金本の穴を埋める活躍と、飛躍が期待されました。 
ところが、これが4番になった年にガックンと落ちちゃうんですよ。 
.236 19本ですか。プレッシャーに押しつぶされたのか、相手の攻めがきつくなったのか、打撃がおかしくなりました。 

わかりやすい人です(笑) 

まぁ、前田でさえも4番は重荷だったようですしね、それも試練か。んで、シーツやラロッカが4番を打ってたわけですが、新井はその翌年も大したことない成績に終わってしまって。期待もしぼみかけてたとき。 

もう3年前になっちゃうのか。2005年の開幕カード、東京ドーム3連戦の3試合目。レギュラーの座も失ってた新井でしたが、ラロッカが故障して、急遽巡ってきたスタメンで2本のホームラン含む4安打5打点、8-7でシーソーゲームを制して開幕3連勝を決めたあの試合。今でも強烈に覚えています。 
巨人に3タテも嬉しかったんですけどね、それよりも新井が打った、新井が目覚めた、新井が復活したと、そのことが嬉しかったんです。あんなに苦しんでいた新井が。その開幕3連戦、私は東京ドームのレフトスタンドにいて、涙が出るほど喜びました。 

この年、新井はホームランキングになりました。 

新井の魅力は、なんといいますかね、ぶっちゃけていうとお馬鹿で不器用だけど一生懸命なところなんです。明るいキャラで、わかりやすく落ち込んだりもするし。真面目に護摩行やってみたり、とても素直な「いいヤツ」ってイメージ。1億円もらうような選手になっても、親近感が持てました。どんなにすごい選手になってもどこか不完全な感じ。だが、それがいい!みたいな。落合やイチローや前田とは対極的なところにいるんです。 

そして、なんか凄いことをやってくれそうな意外性というか、やらかしてくれそうな雰囲気、どんなしょぼいバッティングしてても、結局最後にチームを救う一打を誰が一番打ちそうかといえばやっぱり新井だろうと思わせちゃうような。そんな感じの選手でした。
一生カープにいると言ってくれました。カープが好きだ、カープで優勝したいと言い続けてくれていました。チャンスに新井に打席が回ってくると、スタンドの歓声も一際大きなものになりました。 

ファンに愛される選手でした。 

好きだったなぁ。 

もう冒頭のコールもできなくなるね。新井が、大喜びで、みんなとビールかけする姿を見たかったな。新井も、いつの間にか、FA市場で争奪戦になるような選手になってたということか。 

カープ卒業? 

いつからそんな選手育成供給球団になったんだカープは。残念の一言です。 

本音をいうと、残念の一言なんかじゃ収まらない。丹精込めて育てたりんご、台風で一夜にしてパーになっちゃうようなもんでしょ。はらわた煮えくり返って、こたつひっくり返して大暴れしたい心境ですよ。 

・・・所詮はファンの勝手な遠吠え。言っても詮無きことですね。判ってるんですよ。今日くらいは書かせてくれ。 

FAは、選手はいいかもしれんけど、ファンの夢を根こそぎ持っていくんです。その選手に関わる全ての思い出を台無しにするんです。歴代監督が首をかけて起用し続け、ファンも我慢して成長を楽しみに応援してきて、やっと花開いたところを持っていかれるのはたまらんぜ。ルーキーイヤーから1軍に定着して大活躍するような超大物即戦力だったら、また気分は違うのかも知れませんが。そんな選手は滅多にこないからな。 

新井の応援歌、何回歌ったんだろう。将来の期待に胸を膨らませながら、応援した日々は何だったのでしょう。守備もうまくなったのにね。 

失恋みたいなもんですね。裏切られたような気持ちと、今までありがとうな気持ち、両方あって。綺麗に別れられる大人な人はすごいですよ。私はどうもダメです。泣いてだだをこねたくなります。 

そういえば、なんで別れようって言う方も泣くんでしょうね。泣くほど辛いんなら別れなきゃいいじゃんね。ふられる方が何倍も辛いと思うんですが、そんなことはないのですか。私は、そんな立場になったことはないから、新井の涙の意味も判りません。一生判らんままでいた方がいいかも知れんね。 


まじ凹むわー 
何度も経験したはずなのに、慣れるということはないなぁ 


が、球団がつぶれるのに比べたら大したことではないよ。時間はかかるでしょうが、また、次の選手がきっと出てきてくれるだろうし。FAで悲嘆にくれるのは、なにもカープファンだけではないもんね。 

凹むのは今日だけにして、前向きに前向きに。新井のことだから、「やっぱり残留することにしました」ってならんとも限らんからね! 

・・・諦め悪い?そうなったら笑って済むんだけどなー 
そうなってくれんかなぁ; 

カープのやり方が通用しなくなってから随分経ちますね。球団もちょっと考え時にきてると思います。 

いろんなアイデアを形にして、球界をあっと言わせてきた歴史もあるカープだ。
これからに期待して応援しています。

応援するしかない。