明日はおそらく七転八倒!

勝手に新選組。
自分は新選組が好きなので、勝手に新選組を始めます。
あくまで、勝手にってのがミソです。

裏話11

2015-06-30 21:20:09 | 勝手に新選組
「今宵の虎徹は血に飢えている」

誰が決めたかわからないが近藤勇のキメ台詞として、よく使われている。

虎徹とは近藤勇が愛用していた刀だ。

本日はそんな虎徹にまつわる話。

そんなわけで、勝手に新選組。

虎徹とは長曽禰興里という人が刀を作った時に使っていた名前のようで、この人が作った刀にも虎徹という名前がつけられたそうだ。

ちなみに長曽禰興里は1596年生まれなので幕末の人物ではない。

そんな虎徹は今では国の重要文化財など文化財に指定されているものばかりだという。

当時、虎徹は大名道具といわれるような刀だったようで、幕末では井伊直弼とかが身に付けていたという。

そうゆうわけで、虎徹はその辺のお店では手に入らないわけである。

そんな、名刀を持っていた人物がいる。

それが、新選組局長近藤勇である。

しかし、近藤勇が持っていた刀は本物だったかどうかは怪しいのだ。

というのも、虎徹という刀は贋作、虎徹にそっくりな偽物が非常に多かったそうだ。

そんなわけで、「虎徹をみたら偽物と思え!」という教訓があるぐらい、虎徹と名前のついている刀は100%偽物だったそうだ。

そうゆうわけで、近藤勇が持っている虎徹も偽物だろうと思われている。

そもそも近藤勇がどうやって虎徹を手に入れたか、あんまりはっきりはしていない。

その説として、考えられるのが3つある。

一つ目が、江戸で近藤勇が自分で買った説だ。

現在、考えられている説の中でこれが一番強いといわれている。

ただ、さっきも言ったが、虎徹はその辺の店じゃ手に入らない。

あったとしても100%偽物だ。

そんなわけで、売られていたのは虎徹にそっくりな刀、源清麿に手を加えてより虎徹っぽく作ったものらしい。

それを近藤は「やったー虎徹だー!」とまんまと騙されて、買ったのである。(当然、本物なら近藤勇なんかが買えるわけない)

しかも騙されてるのも知らずに、池田屋事件の後、江戸に来た時にわざわざお礼をしに行ったりしたそうだ。

次に、鴻池さんから貰った説だ。

大坂(大阪)で市中見廻りをしていた所、鴻池さんの家に悪い奴らが忍び込んでいたそうだ。

それを見つけた近藤とかが退治したので、そのお礼に虎徹を貰ったという。

そして三つ目説が、斎藤一から貰った説だ。

ある日、斎藤一が夜店で偶然、虎徹が売られているのを発見したそうだ。

しかも、たった3両で。

3両も今の価値で言うと30万~60万円ぐらいもするので、相当高価な物だけど、本物の虎徹は50両はしたという。

でも、大名が持つような刀だったことを考えたら多分50両なんかじゃ買えないはずだ。

50両だったとしても、偽物の可能性がある。(現代だったら、価値はつけられないらしい。無理矢理つけたとしても億以上はするんだとか)

それを斎藤一が買ってきたのを見た近藤勇が「それ、虎徹?マジ?超いいじゃん!それ頂戴!」と言って、貰ったそうだ。

30万円~60万円もするのに、あげちゃうかね?

斎藤一、もうちょっとお金の使い方考えよう。

というのが、いま考えられている説のようだ。

さっきも言ったけど、一つ目の説が有力なので、結局近藤勇は虎徹ではなく源清麿を持っていたことになるわけだ。

ただ、本人は偽物とも知らずに、池田屋事件後手紙で「永倉さんの刀折れちゃった。藤堂の刀もボロボロ。沖田の刀なんかはお話になんないね。でも、オレの刀は虎徹だから全然何ともなかったんだよー」と自慢している。

騙されてるとも知らず、幸せなやつだ。

しかし、騙されてるとは知らず、こんな幸せになれるなら、別に本物を手に入れる必要なんか別にないなと、勝手に思うのである。

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