goo blog サービス終了のお知らせ 

日常日記♪

30代後半の主婦の日記。2012年10月に亡くなった実父の闘病生活も。

帝王切開で出産しました⑤

2008-08-21 11:05:55 | 出産
意識朦朧のままウトウトしていると
若手先生に肩をたたかれて起こされた。
「終わったからね」
ってな感じの事を言われたと思う。

そのあと、手術室の入り口あたりにベットごと運ばれて
手術室の看護師さんから産科の看護師さんへ申し送りがあった。
「麻酔の効きが悪くて
 最後の方はかなり痛みが出てきていたので…」
という会話が聞こえた。
やっぱり麻酔の効きが悪かったんだー。
麻酔がキチンと効いていたら
ここまで痛くないよねって思った。

産科の看護師さん2人にベットを押されて
手術室をあとにした。
「お疲れ様」
「家族皆さん、待ってるよ」
そう言われて病室に戻ってみたら
いたのは夫くん1人だった。

夫くん、私の顔を見てギョっとしたのがわかった。
「だ、大丈夫ですか??」と看護師さんに聞いていた。
酸素マスクをつけて
顔色も悪く青白かった私を見て
心底驚いたらしい…。

そのあと、実母、実妹、姑、舅が部屋に来たけど
みんな同じようにギョッとしていた。

「おつかれさま」
そう言うと、夫くん1人が残り、全員帰った。

「よく頑張ったな。回復したら美味しいもの食べに行こうな」
って何回も言ってくれた。

私は麻酔が効いて意識朦朧としたまま
手術の恐怖を思い出して泣き出してしまった。

夫くんに
「もう私に胎盤の話を絶対しないで」とか
「本当に申し訳ないけど子供はもう産めない」とか
「死ぬかと思った…」とか
色々泣きながら話していた。

お腹に力を入れると傷が痛むため
喋るのも一苦労だった。

夕方になり、若手先生が部屋に来た。
麻酔の効きが悪かったため通常の倍の量の麻酔を使った事、
その為に副作用の頭痛が酷くなるかも知れないということ、
頭痛がおきたら薬を出すので言って欲しい、という事を言っていた。

⑥へ続く。

帝王切開で出産しました④

2008-08-18 06:27:47 | 出産
手術室へ移動する時間が近づくにつれて
手術後に使用する色々な道具が運ばれてきた。
酸素マスクを見たときは
「これを使うほどなんだな…」と正直怖くなった。

手術前の診察に呼ばれて
最後のお腹のエコー、内診をした。

時間になり、看護師さん2人が呼びにきた。
ベットごと部屋から運ばれる。

夫くん、毎年初詣に行く神社に1人で行って
安産のお守りを買ってきてくれていた。
それをベットのどこかに付けて手術室に入れないかなって言ったけど
バタバタしてたため病室に置いたままだった。

看護師さん2人にベットを押されて
1つ上の階の手術室へむかう。
初めて見る手術室は、
「私って重病患者なのかな…」と思わせるようなところだった。
怖くて泣きそうになった。。。
「帝王切開やめます!普通に産みます!
って言いそうになった…。

産科の看護師さんから手術室の看護師さんに申し送りされた。
手術室担当の看護師さんは
若そうな感じだった。

いよいよ手術室へ入った。
病室着を脱がされ気が付けば真っ裸。
上に布をかけてもらってたけど相当恥ずかしい…。
心電図のモニターをつけられ
手を固定される。
「赤ちゃんに沢山酸素をあげましょうね」と言われ
酸素マスクをつけられる。

昨日診察をしてくれた産科の若手先生が来て
「これから麻酔をします」と言われる。
「え?麻酔科の先生がするんじゃないの??大丈夫??」と思いつつ
言われるがままに膝を抱え腰を丸める。
「射しますよー」と言われた瞬間、心電図のモニターの音が
めちゃくちゃ早くなって恥ずかしかった…。
チクッとする痛みがあったけど
そんなに痛くなかった。

しばらく時間を置いて麻酔が効いてるかの確認をする。
麻酔を打ったはずなのに
足は動くし、お腹に冷たいのを当てられてもハッキリわかった。
泣きそうになりながら先生に伝えると
「うーん…。麻酔が効かないと大変な事になるからねぇ。
 もう少し時間をおこうか」
と言いながら少し離れて行った。
麻酔が効かないってどういうことだよーと
また泣きそうになっていると
付いてくれていた看護師さんが
「麻酔が効かないなんて言われると怖いよね。
 大丈夫だからね」
って励ましてくれた。

そこへ主治医の先生が来た。
若手の先生が麻酔が効いてないことを伝えると
もう1本打つことになった。
今度はだんだん効いてきたような気がするけど
お腹を冷たいので触られると何となく冷たいような気がして
「こんな状態で切って大丈夫なのかな」って怖かった。

「お願いしまーす」という掛け声とともに
手術が始まった。

目に布をかけられて目隠しをしていたけど
何となく気配で大勢の人がいるのがわかる。
お腹に主治医の先生と若手先生。
頭の方に看護師さんと助産師さん3人くらい。
右手のほうに、男の先生1人。
そのほかにも手術室の中に何人かいるのがわかった。

下半身麻酔なのに、意識朦朧としてきた。

麻酔が効いているはずなのに
なぜか段々痛みが出てきた。
看護師さんに「あとどれくらいで赤ちゃん出ますか?」と聞くと
「もうすぐで子宮に到達するかなー」という返事。

意識朦朧としたまま先生達の会話が聞こえてきた。
「起きてるみたいだなー。
 なんか嫌だな」
え?ベビちゃんがお腹の中で起きてるの?
それの何が嫌なんだよってちょっとムカついた。

いきなり!
先生がお腹をすごい力で押し出した!
「グエー!!!」
思わずカエルみたいな大声が出てしまった。
看護師さんたちも私の声に驚いたっぽかった。

段々と息苦しさと痛みがすごくなってきて
意識朦朧としたまま「痛い!痛い!」って叫んでいた。
「もう少しだから頑張れ!」
「頑張れ!」
看護師さん達が励ましてくれた。
その時
「ほぎゃー!ほぎゃー!」
ベビちゃんの泣き声が聞こえた!
「おめでとうございまーす!」
「男の子ですよ」
「頑張ったね」
今までの大変だった思いが思い出されて
涙が出てきた。

ベビちゃんは私に会う前に
助産師さんが処置しに手術室の隅に連れて行った。
チラッと見た感じ、とっても色白な子だった。

だんだん、だんだんと痛いが増してきて
「いたい!いたーい!いたい!」
と大声で叫んでしまった。

主治医の先生が助産師さんに
「早く赤ちゃん見せて眠らせて!」って
叫んだ。

助産師さんが私の顔のとこにベビちゃんを連れてきてくれた。
「お母さん、チュ」といって
チューをさせてくれた。

その瞬間、ドバーっと涙があふれてきて
「よかった」と何回も言っていたような気がする。

すごく色白な子で
産まれた時からホッペがプクプクしている子だった。
上の子は色黒で生まれた時は痩せ型だったので
兄弟でも違うもんだなーと思った。

その後、薬を点滴で入れられて眠らされた。

断片的に、手術後にレントゲンを撮るからベット移動して、とか、
出血量が多い、とか言われた記憶はある。

⑤に続く。







帝王切開で出産しました③

2008-08-10 14:44:14 | 出産
帝王切開手術前日。

内診、エコーの診察があった。
私の主治医の先生は外来担当の日だったため、
一緒に手術に入る若手の先生が診察してくれた。

内診のあと、お腹のエコーを見る。
すごく丁寧に見てくれる先生でベビの様子を丁寧に説明してくれた。
推定体重2500グラムくらいとのことだった。
「どのくらいで産まれてくるかは
 明日のお楽しみだね」
とニコニコしながら言われた。
産婦人科医にしては珍しくすごくカッコいい先生で
「モテるんだろうなー」と思いながら診察を受けていた。

今日は夜9時以降絶食。
もちろん水分もダメ。
耐えられるんだろうか…心配になった。

夕食が終わってテレビを見ていた夜8時頃。
上の子と夫くんが来てくれた。
「ママ、明日の手術頑張ってね」
上の子に言われてジーンとして涙が出てきた。
私が泣いているのを見て上の子もつられて泣いてた。

その日の夜は手術の恐怖とベビちゃんに会える嬉しさで
ほとんど眠れなかった。
夜中にウテメリンの点滴を交換に来る看護婦さんと
世間話してたくらい。

そんなこんなで夜が明けて
朝6時頃。
看護婦さんがやってきて
「毛を剃りまーす」

てっきり他の部屋に移動して剃るのかと思ったら
ベットに横になったままだった。
上の方だけ電気かみそり?みたいなもので剃っただけだった。

その後シャワーを浴びて
ボーっとしていると今日担当の看護婦さんが挨拶にきてくれた。
その後、手術室に一緒に入る助産師さんが挨拶に来たり、
夫くん、舅姑、実母が部屋に来た。

④へ続く。

帝王切開で出産しました②

2008-08-01 14:23:26 | 出産
手術日の前日から入院予定だった。

入院予定日の2日前…。
明け方に何かが流れ出る感じがした。
寝ぼけながら「破水?まさかなー」と思いつつ
また寝てしまった。

しばらくして起きると…。
シーツがビッショリ!
「破水??」パニックになる私。
隣で寝ている夫くんに
「破水したかも!」と言うと夫くんもパニック。

「とりあえず病院に電話しろ!落ち着け!」
といって携帯を渡される。

朝7時前、病院に電話する。
当直の医師が電話に出て
「とりあえず来てください」とのことで
一応、入院荷物を持って出かける。

上の子は夫くん実家へ行ってもらうことにした。
(ぶーぶー文句言ってたけど。)

病院に着いて当直医師に診察してもらう。
結果、破水ではなかった…。
ハズカシながらオモラシしたらしい…。

念のためモニターをつけると
お腹の張りがすごい!
こりゃ危険とのことで即入院になってしまった。

また入院かー。
またウテメリンの副作用に苦しめられるのか…。
手術前の最後の土日だったから
美味しいのを食べに行きたかった…。
一気に憂鬱になった。

4人部屋に案内された。
できたばかりの新しい病棟だったので
とっても綺麗で快適そうな感じ。
前のベットの人も感じがよくて話しやすい。

食事も総合病院のわりには美味しくてビックリ。
転院前の5ヶ月の時に入院してた個人病院よりも美味しい。
選択メニューがあって毎日3種類のメニューから選べる。
パスタやカレー、ハヤシライス、パン食などもあり、
すごく嬉しかった。

あと看護師さん、助産師さんたちが
皆とっても気さくで話やすかった。

総合病院ならではの「回診」も初体験した。
「これより回診です」というアナウンスが流れ
先生3人くらいと看護師さん2人くらいで回ってくる。
「白い巨搭」の「財前教授の回診です」を思い出し笑ってしまった。

そんなこんなで手術前日になった。

③へ続く。。。

36W5D 帝王切開で出産しました①

2008-07-01 10:28:59 | 出産
36W5D 予定通り帝王切開で出産しました

久々の赤ちゃんはとっても可愛くて
泣いてもウンチしても何をしても可愛くてしょうがない!
上の子の時は初めての赤ちゃんだったから
泣かれるとどうしていいかわからず、
こっちまで泣きそうになっていたけれど
はやり二人目になると余裕がある!
泣いても落ち着いてられるし、
夜中の頻繁の授乳もそんなに苦にならない。

今は私とベビは私の実家で
上の子とパパはパパの実家という離れての生活なので
私のホームシックがすごくて早く家に帰りたくてしょうがない。

産後、体力が落ちているし
無理をして後々体調が悪くなっても困るので
もう少し実家で静養してから家に帰ることにした。

帝王切開での出産は「壮絶」の一言だった。
手術後、あまりの恐怖からかパニックになってしまい
泣きっぱなしだった…。
そんな興奮状態から冷めたころ、
襲ってきたのは麻酔の副作用の頭痛…。
頭を上げることができないくらいの頭痛だった。

出血も多く、手術中に自己血も体に戻した。
「自己血があってよかったね」
って看護師さんに言われた。

これから少しずつ、
忘れないうちに出産のことを書いていきたいと思います。