ふくと考えるネコと生活

ネコの生活・食事・健康・病気などについて。

ネコの海外航空機輸送 適正と訓練

2008年05月11日 20時42分20秒 | 日々の生活
2008年5月11日(日)

 ふく子が我が家に来たのは、昨年の12月のこと。池袋で開催されていた愛護団体の譲渡会で里親になったわけであるが、その時に池袋から地下鉄に乗って以来、久しぶりに一緒に電車に乗ることになった。千葉の実家に、ふく子を連れて行ってみたのである。ロシアに行く前に、普段と異なる環境に置かれた場合、どのような影響が出るのか、あるいは電車に乗るということが、どの程度のストレスになるのかなどを見てみたかったのだ。

良い結果と悪い結果があった。

悪い結果というのは、乗り換えも含め、電車で約1時間半ほど揺られる間に、ふく子はずっとキャリーバッグの中から出ようとし、よく鳴いた。それだけならまだいいのだが、やがて、苦しそうに口を大きく開けたまま、呼吸をし始めた。呼吸数は1分間に100回を軽く超えている。これがもし、気圧の変化する航空機内で10時間以上も続いたらどうなるのだろうか。非常に不安になる結果であった。閉じ込めていたからなった現象なのか、ストレス一杯の環境からの現象なのかが分からない。でも、飛行機の中で、ふくちゃんを膝の上に抱いていることは許されないだろう。

さて、実家には10日ほど預けてみたのだが、最初の2日くらいは食事量が少なくなった。しかし、環境の変化に対する適応能力はたいしたもので、その日のうちに家中をくまなく調査し、安全の確認をすることができたようだ。両親や兄弟がふく子に触れても、全く動じない。この子の優しい性格もあって、引っ掻いたり噛み付いたり暴れたりもない。
そのうち、すっかり実家にも馴染んだ。途中、心配でふく子の様子を見に行ったこともあったけれど、飼い主が顔を出してもあまり変化はなかった。少なくとも、犬のように喜んで、飛びついてきたりはしない。ちょっと悲しい。ネコとはそういう生き物だ。仕方がないのだ。でもちょっとだけ悲しい。

そして、実家では小さな友人ができた。

セキセイインコのキタロウ君である。先日実家に着たばかりのこの若いキタロウ君は、実に元気に、けたたましく騒ぐ。そんなキタロウ君の暮らす鳥カゴの周りを優しく見つめる(狙う)ふく子。。。
純粋無垢な小鳥のキタロウ。ネコが怖い存在なのだということも知らず、鳥カゴに擦り寄る(忍び寄る)ふく子にさらに自分から近づいてくる。思わず、ふく子が手で撫でよう(捕まえよう)とする。ネコの持つ本能を消すことなど到底出来ない。目の前で素早く動くこの魅力的な生命体に目がキラキラしてしまっている。
鳥カゴに鼻を突っ込むふく子。それを無邪気に突っつくキタロウ。実に微笑ましい(?)光景である。

しかし、あまりにも危険であるし、ふく子を殺鳥犯という前科者にもしたくないので、鳥カゴの周りにバリケード(アイリスのペトサークル)を設置してもらった。これで、二重のカゴに守られることになったキタロウ君。このような厳戒態勢の中、なんとかふく子は、殺鳥犯にならずに済んだのである。

ふく子は、実に大人しいネコであることが改めて分かった。嫌いではないのだが、動物にはあまり積極的に触れようとしない母親もすっかり慣れた手つきで、ふく子を撫でている。ふく子も気持ち良さそうにしている。大勢の親戚が遊びに来ても、隠れることもなく、平気で過ごしている。普通、このようなことには多くのネコたちにとって大きなストレスを感じる場面なのだが、この子は全く大丈夫なようだ。この点は実に頼もしい。ロシアに行っても、このように平気な顔をして馴染んでくれるだろう。

但し、輸送時のストレスについては多大な不安が残る。先日、実家からふく子を連れて帰ってきたときには、また口を大きく開き、物凄い呼吸の乱れを起こしながら電車に揺られて帰ってきた。これでは飛行機に乗る前の成田エクスプレスの中でグッタリしてしまいそうである。
それでも住み慣れたアパートに近づくにつれ、落ち着きを取り戻し、アパートの前からは自分で歩いて、2階の奥の部屋に辿り着くことが出来た。

今、奥さんが博多に長期出張中なので、テストを兼ねてふく子を連れて飛行機で行ってみようかとも思ったが、JALもANAもペットのキャビン持込みができないということなので、そんなテストをすることは辞めにした。
ふく子がロシアに来るまでに、また何回か実家に行くことがあると思う。少しずつ移動に慣れてくれればいいのだが。

そうだ、それと飛行機に持ち込むケージを早めに購入して、そのケージに慣れさせておかなければならなかったな。

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