


入鹿池(犬山)の近くに自生する[ヒトトバタゴ(なんじゃ もんじゃ)]を見学に行ってきました。
丁度、満開の時期を迎え大木は真っ白い雪に蔽われた景観でした。
「掲示板」
には [ヒトトバタゴ] について次のような説明がされていました。
[ヒトツバタゴ] はもくせい科の落葉高木で東アジアに分布します。
日本国内では木曽川流域の東海地方と長崎県対馬に自生し極めて得意な分布を示します。
[ヒトツバタゴ] の名は木の形状が [タゴ] の木に似ている事に由来します。
[タゴ]が一般に羽状複葉であるのに対し、本種は単葉(一つ葉)であるため尾張の本草家 水谷豊文(1779~1833)により文政年間にこの地で発見され命名されました。
長らく雌雄異種であるとされていましたが、現在で [雄花] と [両性] の株がある 「雄性両性異種」 として確定されています。
花は [白色] で5月に咲き、満開時には全体に雪が降り積もったような壮観をみせます。
本種は伊勢湾周辺の低湿地を中心に分布し「東海丘陵要素」と呼ばれる [固有] 、[準固有] ないしは著しい [隔離分布] を示す植物種群の一つです。
近年、街路樹や庭木として植栽されていますが、自生木は極めて少なく環境省植物版レッドリストで [絶滅危惧Ⅱ類] に指定されています。
植物進化の歴史を示す [貴重種] であり自生地である湿地の条件と共に保全していくことが大切です。
- 以上 -
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます