フーコーのビオ・ポリティック

Michel Foucault)(1926.10.15~1984.6.25)

辻元清美の離党騒動

2010-07-31 21:02:05 | 日記
2010年07月31日
辻元清美議員の離党願いから見える社民党の黄昏時。
久しぶりに政治の話ですが、27日に社民党の辻元清美衆議院議員が離党したいと言って記者会見を行いました。国交副大臣を辞める時から、「辞めるのイヤ、イヤ!」と政権与党に未練タラタラでしたので、もしやと思っておりましたが案の定でした。

伝え聞くところの情報によると辻元女史には、福島党首の後継とする向きもあり、もし党首にでもされてしまったら、自分から離党するなどとは2度と口にできるはずもありませんから、こうした話が動きだす前に、早いところ離党したかったのだという。
また離党したなら、与党である民主党に移りたいとの記事もありました。これがおそらく本音でしょう。

自分は実際に国政を行う心地良さを知ってしまった辻元さんが民主党になびくのは分かりますが、民主党の中でも、副大臣辞任の時に涙の抱擁を交わした前原などの働きかけがあった可能性もあると思っています。

一方の社民党は福島党首に次ぐ党の顔である辻元議員の慰留に懸命ですが、本人が記者会見まで開いてしまっている以上、引き留めは難しいと思う。
社民は普天間基地の問題で、党首がけじめをつけましたが、マスゴミが参議院選挙の争点を基地問題から消費税へと移してしまった為に、たった2議席しか獲得できず、この点も離党願いを出す理由のひとつかも知れません。

権力というのはこうも簡単に人を変えられるものなのかと実感した今回の件、副大臣になってちょっと官僚連中に持ち上げられて、筋を通した党首を裏切るなんて随分と軽い頭の女だと自分は思うし、タイプとしては舛添さんのようにマスコミを利用して自分を売り込むのはうまいが、中身は大したことない口だけの理想主義者という評価がピッタリくる。
しかしこんな女性でも社民党の顔の一人なので、辻元議員を慰留せざるを得ない社民の党内事情は苦しいのだろうと容易に想像がつきます。

さて彼女が出ていった後の社民党がどうなるのか。離党は彼女一人で済むのか。次回の衆議院選挙でも議席減はまず間違いのないところで、いよいよこの党にもたそがれ時が近づいてきた、社民党瓦解のそんな足音が聞こえてくるようです。