先日地元の友人で演出家の水野大助クンより連絡を戴いた。
彼が演出する2008年に旗揚げした劇団「トランジスタone」の第4回公演
「エキスポ」。芝居のお誘いである。喜んで申し受ける。
この劇団を観るのは初めて。歴史はまだ浅いが、プロフィールを拝見すると
それぞれ皆さん経験を積んでいる方ばかりの様子。京王線仙川のせんがわ劇場
で行われた「第1回せんがわ劇場演劇コンクール」のグランプリも受賞したそう。
一昨晩はその杮落とし。場所は中野駅から徒歩5分の「中野ザ・ポケット」。
久しぶりに舞台を観た。まだ上演中なのでネタバレを恐れて内容説明はチラシから。
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“ こんにちわぁ~こんにちはぁ~西の国からぁ~…♪ ”
「人類の進歩と調和」をテーマに開催された大阪万博、EXPO'70は連日の大盛況
そんな喧騒からも取り残されたような宮崎の田舎町
突然の母の死にあたふたする家族のもとへ
招かれざる客が次々とやって来て・・・
おかしくも切ない人生劇場の開幕です!!
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開演前。舞台を眺める。建物の隙間の奥に雑草が生えている。勿論生えさせている。
配置に気を使った大道具。この気の使いようが嬉しく期待も持たせる。
室内のディテールにも僕らが知らないところで気を使っているのだろうな…。
大ちゃんの案内・挨拶と共に開幕。
強い個性を持った人物が登場。それぞれ主張しながらも、それが絡み合って
全体的にとても良くまとまったいい演出で濃い舞台。
家族のあり方は今のような子供第一主義ではなく、何でもプライバシーを
主張する以前、1970年の「エキスポ」大阪万博という懐かしいあの時代。
人類みな兄弟なんていっていたあの頃。人間的でもある。
この様々登場人物が良いにつけ悪いにつけ、自分の身近にいた誰かに似て
いたりして。
また兎に角、役者陣の、舞台でありつつホントに自然で巧妙なテンポのある
やり取りも流石。とっても安定している。印象深かった元気な役者さんは、
代表の方だった。
あっという間に時間が過ぎた。とても良い芝居。
あわせてまた次回も期待である。
※公演は4月4日(日)まで。上のチラシをクリックすると大きな画像
になります。また「トランジスタone」でググると劇団情報詳細も見れます。