のどかな春の一日、母を連れて須磨寺にお参りしました。
須磨寺は、真言宗須磨寺派の本山で、神戸では珍しく広大な敷地があります。毎月21日のお大師さんの日と春秋の彼岸、お盆は、多くの参拝の方でにぎわいます。
境内には、源平合戦一の谷の合戦で、若くして命を落とした平敦盛にまつわる寺宝が伝わっています。特に有名なのは、笛の名手であった敦盛が愛用していた「青葉の笛」。音楽を愛した若き大将の無念を祭った、敦盛首塚が境内の片隅にひっそりと祭られています。
そして、一の谷の合戦を再現した源平の庭は、いつもきれいに整備されていて、落ち着ける所です。(写真)
お参りを済ませて、ぶらぶら門前町を歩くと、須磨の天神さんとして親しまれている綱敷天満宮があります。梅は散ってしまってましたがここも静かな佇まいです。入試の祈願をした絵馬が所狭しと奉納されており、むかしむかし私もこの神社に絵馬を奉納したことが懐かしく思い出されました。
「祇園精舎の鐘の音。諸行無常の響きあり」
平家物語の世界は、この世の移ろい行く無情を描写しました。本当に移ろい行く社会です。
現代の繁栄がいつまで続くかとふと感じました。
私の住む神戸市須磨区は、小倉百人一首で有名な「須磨の関守」のあったところです。もっと昔では、源氏物語にも描かれている歴史のある地です。
淡路島を望む須磨の浦は、桜の名所。須磨海岸は、阪神間唯一の海水浴場として多くの市民に親しまれています。
ぜひ、一度お越し下さい。