辛口KOJIの 「キリリ」 といこう!!

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献血を巡る問題点

2007年03月11日 | ニュース
献血:初の500万人割れ 若者離れ加速(毎日新聞)

献血者の推移 1年間の献血者数(延べ人数)が昨年、初めて500万人を下回ったことが厚生労働省の調べでわかった。少子化などで若者による献血が減少する一方、安全対策の強化で献血対象者を一部制限していることも影響。このままでは、将来、必要な献血量が確保できなくなる恐れもある。厚労省と日本赤十字社は、献血可能な年齢(16歳以上)に達していない小学生から献血への関心を高める取り組みをするなど、献血者の確保に躍起になっている。

http://www.mainichi-msn.co.jp/science/medical/news/20070310dde001040004000c.html

制限は、確かに響いているでしょう。。変異型クロイツフェルト・ヤコブ病を巡り、日本人初の感染者の渡航歴をもとに80~96年の間、英国に1日以上滞在していた人の献血制限を05年6月から実施しています。私も対象者です。

赤十字の献血制限事項は、問題が多く存在しています。ゲイなどMSMには、受け入れがたい表現があります。科学的にもあいまいなこの制限事項が、差別・偏見を助長している可能性がありますが、安全対策を優先する血液行政の宿命のようなところがあるのでしょうか?

今回、注意が必要なのは、記事の最後の部分です。献血の増加を目的に、05年度から将来の献血を支える「献血構造改革」を開始。5年先をめどに▽10~20代の献血者数を40%に増やす(05年度33%)▽集団献血協力企業の倍増(同2万4220社)▽年に複数回献血するリピーターを全体の35%まで増やす(同27.5%)--目標を立てている。(毎日新聞)

若年層の性感染症の広がりを考えると、リスクは、増加しています。そして、何より、集団献血企業の増加でしょう。企業内にエイズ対策を進めることなく、「みんなで献血することはいいことです」だけでは、もし、HIV陽性者がいたら、会社からのプレッシャーが掛かります。

つまり、増加施策は、しっかりした根本にある問題を解決することなく安易にしてはいけないということです。


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