辛口KOJIの 「キリリ」 といこう!!

HIV陽性者の家族と友人の会1st.geocities.yahoo.co.jp/gl/base_kobe

喜多悦子訳 「経済開発とエイズ」(世界銀行)

2006年12月01日 | エイズの活動
確か、ミレニアムの年に、偶然書店で見つけた本です。3800円+税なんて、フリーター生活をしている私には、正直なところちょっと買うのに勇気が要りましたね。(笑)

400頁余りの内容は、当時の私には難しいけれど、これがエイズなんだと気づかせてくれました。エイズの活動を始めて間もない私にとって、世界のエイズの厳しい現状をどう見ればいいのかを気づかせてくれました。遠いアフリカのエイズの現状も、膨大なデータを解析しつつ、丁寧に解説していました。

今の私のエイズの活動の原点は、間違いなくこの本で、時々見ては、反省することしきり。

もう4年前になるだろうか。国連大学から、私に講師依頼を頂いた。当時は、まだまだ分からないことだらけの中で、推薦してくれた梅田珠美さん(現、厚生労働省疾病対策課長-つまり国のエイズ担当課長)の依頼に驚きながらもお受けした。なぜ、お受けしたかと言えば、ただ一言、その講師陣の素晴らしさ。

エイズでは、今では、仲良しの神戸大学大学院教授のロニー・アレキサンダー教授、その後もご一緒させて頂く機会に恵まれた国連人口基金東京事務所長の池上清子さん、それに、日本赤十字九州看護大学の喜多悦子学長。「俺には、勤まらないよ」と思いつつ、実は、喜多先生に会いたかったからだ。

先生は、奈良県立医大の助教授としてご活躍後、米国NIH-NIEHS客員研究員、中日友好病院(北京)、ACC派遣協力課長を歴任。その間、わが国初の紛争地区派遣としてUNICEFアフガン事務所派遣、ジョンズホプキンス公衆衛生大学院客員研究員、WHO緊急援助部フィールド支援課長、そして、今、日本赤十字九州国際看護大学学長を務められている。

どんな方なんだろうと、講師ではなく、国連大学に学ぶ学生と同じ気持ちで参加させて頂いたのを覚えている。そんな先生は、やっぱり気骨の先生で、とても印象深かった。

東京で、そんな話を後日したら、「そんな怖い先生とよくもパネルデイスカッションできたなぁ、、、(知らぬが仏)」と、エイズ予防財団の某氏曰く。

そんな先生から、大学に来て、エイズの話をして欲しいと思いもよらない嬉しい便りを頂いた。来年4月から大学院が新設されるらしい。そして、学長特別クラス「大人の<夜の>教室」なる怪しげな時間があるという。何でも、教科書の代わりにワイン。講義する、聴く、議論するらしい。何と素晴らしい。

本当に多くの益を頂いた「経済開発とエイズ」の訳者である喜多先生に、少しの恩返しをするつもりで、喜んで馳せ参じます。あれから、ちょっとは勉強しましたから。

今から、胸わくわく、楽しみで、今年のエイズデーは、忘れ難い日になりましたよ。

明日は、高松に、私の心を届けに行って来ます。瀬戸内海を挟んだ岡山から、HIV陽性者の仲間やゲイバーのマスターも応援に来てくれます。高松の皆さん、待ってて下さいね。

そうそう、ぜひ、皆さんも読んでくださいね。東洋経済新報社から出版されてる「経済開発とエイズ」。





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