辛口KOJIの 「キリリ」 といこう!!

HIV陽性者の家族と友人の会1st.geocities.yahoo.co.jp/gl/base_kobe

「ともに生きる」って本当に難しいなぁ、、、

2006年12月04日 | エイズの活動
「エイズ(HIV)とともに生きる社会」とか、「Living Together」と言うけれど、世界エイズデーを振り返ってつくづく思います。

新聞やネットでも、「ストップエイズ」とか、「エイズ撲滅とか」が、たくさん発信されています。そのイメージは、まるで、「麻薬撲滅」とか「いじめ撲滅」みたいな表現。奥には、犯罪の匂いがします。ポスターも真っ赤、真っ黒、黄色など、警戒や取締りみたいなものがあります。

神戸でも、エイズデーイベントで、ステージから、「撲滅」が2回流れ、出演者のサイトでも、「神戸市エイズ撲滅キャンペーンに参加します」、、、。いつの間にか、イベント名まで変わってしまう。

もちろん、悪気もないし、発信するのは大事だと善意でしてくれているのは理解しています。

しかし、HIV陽性者には、受け入れがたいメッセージが、市中に溢れ、それを見るたび嫌な思いになります。過去に、私が参加してお話をしたイベントも新聞では、撲滅になったことがある。私は、「撲滅」など一言も言っていないのに。

エイズの話って、みんなそれなりに知っているところが、難しいのかな。コンドームしてたら防げる。つまり、予防ありきの単純なメッセージの発信を主とした、エイズデーのイベントは、HIV陽性者のいる場所さえないってこと。それでも、「ともに生きる」らしい、、、

実際、「STOP AIDS」と「Living Together」の意味をよく考えて、調和よく発信することは、大変難しいですから、安易な「STOP AIDS」だけの発信を戒めたいと思います。

世界エイズデーを終えて、もうそろそろ、啓発も考え方を改めないとだめなんだと思います。エイズに限らず、ともに生きることの難しい社会になっているような気がします。
 


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