辛口KOJIの 「キリリ」 といこう!!

HIV陽性者の家族と友人の会1st.geocities.yahoo.co.jp/gl/base_kobe

5.17 反ホモフォビアの日

2007年05月14日 | その他(エイズ以外)


1990年に、世界保健機関(WHO)の国際障害疾病分類(ICD10)から同性愛が削除されることが決められた日です。

今年の神戸は、平日もあって、大きな活動はできませんが、神戸プライドマーチ実行委員会のケンゾヲさんと私の二人で、神戸三宮マルイ前で署名活動をしたいと思っています。

この反ホモフォビアの日も、神戸では、プライドマーチの流れの中にあります。つまり、市民との闘いではなく、共感を得るというアプローチです。

今年の主たる訴えは、「児童・生徒のいじめの問題の解決」についてです。これを市民全体の課題として、捉えることから、性的少数者の可視化を促したいと考えています。

大震災を乗り越えてきた市民に、心の痛みに対してご理解を得るということに、しっかり取り組みたいと考えています。

この日の持つ、「反ホモフォビア」という強い言葉の持つ意味を見誤ると、わが国の市民社会に対して、人権という圧力に訴える直接行動になってしまいます。

「Act Against Homophobia」を、「反ホモフォビア」と直訳してしまうと、ヘテロの人たちは、逃げてしまう可能性があります。近寄り難い人たちと映ってしまうと、イメージ戦略としても、得策ではないと考えています。

法的に、宗教的に厳しい国や地域ならば、性的少数者として、命をかけて闘う必要があります。しかし、日本、とりわけ神戸は、何ら闘う必要がないのだと考えます。

むしろ、市民に理解を深めて頂きやすいアプローチとして、性的少数者に親しんでもらうために、ともに考える日にできればと考えています。

また、この日を、単なる一過性のイベントではなく、日頃からの性的少数者の人権の推進に対するアドボカシーの活動の成果を、広く市民に知って頂く機会にしたいとも考えています。

神戸の取り組みは、ここでも市民社会をしっかり意識した独自の取り組みです。

お手伝い頂ける方がいらっしゃれば、ぜひ、お知らせ下さい。


以下は、神戸市民に向けた、今年のメッセージです。


今日は、LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー等)の人権問題を考える上で障害になる、社会の中に蔓延するLGBTへの嫌悪感や恐怖感(ホモフォビア)について考える日です。

IDAHOとは、毎年5月17日に、世界の各地でホモフォビアについて考えようという呼びかけです。呼びかけ人はLouis-Georges TIN氏。 5月17日は、1990年に、世界保健機関(WHO)の国際障害疾病分類(ICD10)から同性愛が削除されることが決められた日です(ICD10の出版は93年)。これにより、同性愛はいかなる意味においても治療の対象とならないことが明示されましたが、依然、根強いホモフォビアが世界の各地に残っています。

また、6月28日のPride Dayは、LGBTの尊厳や性の多様性を祝う日ですが、IDAHOは社会のホモフォビアの現実に目を向け、それを是正しようという日です。

私達の友好団体であるBASE KOBEは、平成17年10月に、神戸市、及び神戸市教育委員会に文書で、性的少数者の人権の推進について申し入れ、神戸市保健福祉局長、神戸市教育長名の文書で、性的少数者の人権を推進するとのしっかりした回答を得ています。とりわけ、児童・生徒のいじめの問題に対しては、市民全体の問題として取り組むべき喫緊の課題であると考えています。

                        神戸プライドマーチ実行委員会



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