1979年(昭和54年)5月21日に放送された番組を
NHKアーカイブスで再放送されたのでHDDに撮った。
んでこの前見た。
ごめん、不覚にも笑ってそして少し泣いちゃったよ。
NHKは今でもいい番組作るけど(いろんな批判は置いておいて、純粋にいい番組作ると思ってる)、「こんなんあり~?!」なんですよ。ホントに。
まぁナレーターが毒蝮 三太夫ですよ!その時点でワクワクできるんですがね。
番組の内容としては、24時間定点カメラからの映像を交えつつ、毒蝮 三太夫氏とNHKアナウンサーの頼近 美津子さんがロビー内のあらゆる人に声をかけていく・・・
もちろん成田空港建設反対派の農家も訪れており、いろんな視点から番組は進んでいく。
毒蝮さんと税関職員との、
「入国者から没収したポルノ雑誌は職員が一通り楽しんでから焼却処分するのか?」
「はい。えっえ?! あ~違いますよ。違います!」
また香港へ行くオヤジには、耳元で内緒話(恐らく●●しに行くのか?あたりの話)をし、頼近さんから
「何の話をしていたんですか?」
「男同士の話です(きっぱり)」
なんてオヤジに言わせてみたり・・・なんて冗談みたいなやり取りも。
かと言えば、ベトナム戦争直後でパスポートが無いまるで
ターミナルを地で行くようなベトナム人留学生の話もあり。。。
このベトナム人の話は「あ~あの頃の成田はトランジットエリアとバイバイ出来たよな~」なんて事を想いださせてくれる。
彼の弟はカナダに移住できる事になり、クアラルンプールからカナダ政府チャーター機でカナダに向かう。途中給油で成田によるのだが、彼は弟にどうしても会いたい。もう5年も会っていないし、家族はバラバラだ。
そこで衣類などがつまったバッグをどうしても弟に手渡したいがイミグレーションの外は日本であって日本で無い。
ううう。もう泣けてきたぜ。
彼は日本にいるときに戦争が終結し、無国籍の状態。従って出国できない。彼の弟は日本のビザを持たない。
荷物の中味は例え衣類だけでも税関の問題がある。。。。
でもね、昔はよかったんだよ。手渡せなかったけど、職員が放送で弟を呼び出してくれて、あのガラスの所で弟に会えたの。荷物も職員が渡してくれた。
二人の間には見えない国境とガラスの板があったけれど、声は届いたからね。
家族の消息はわからないけれど、兄弟は再会できた。
昔の成田空港を覚えている人なら、あのガラスの所と出国する時にエスカレーターで降りて行く所は泣ける場所だよね。
そして出発・到着のパタパタ案内板も旅情を誘うよね。
今は携帯電話やEメールなんて便利なツールがあるから旅情のカケラもないけれど、そんな「海外旅行は高くて手の出なかった時代」の気持ちはいつまでも持っていようと思ってる。
だってさ、見送りや出迎えにスーツや一張羅で行く時代だったんだもの。
ハネムーンはピンクのスーツでって時代・・・・・
えっ?私の初海外はまだ降りて行くエスカレーター時代でしたが何か?
第2ターミナルもなかったけれど何か?
でもって、1978年で一番高い輸入動物はパリから来た「競走馬 4億6千万円」だそうです。これって誰?
あ~ちなみに映像には、今は無きパンナムがうようよ居て懐かしかったのは言うまでも無く。