白鵬、危なげない相撲で六連勝

ようやく横綱らしいすんなりとした勝ちを見せたかな。

立ち合い良く、白鵬ペースで正代を押し、そのまま寄り切りで白鵬の勝ち。六連勝。

ここ2、3日は物言いがついたり取り直したり、薄氷のギリギリ勝ち。稀勢の里が引退し、鶴竜が、大関栃ノ心が途中休場する中で「横綱がこんな勝ちでいいのか？」疑問に思わざるを得なかったが、今日はその反省が生かせた相撲。

横綱を、大相撲を守るためにも横綱らしさを世に見せて欲しいね。

服部桜、高砂部屋最古参でちゃんこ長の41歳大子錦に負ける

今や序の口の主、服部桜。
この日の相手、すげー巨漢だなー、って思ったら、ただの巨漢じゃなかった！

大子錦大伍郎、41歳！
初土俵1995年7月じゃん！
えっ、今年24年目の超ベテラン？
二十歳の服部桜と歳の差21歳！

さらに、去年の初場所で序の口で負け越してから4場所連続休場して、先場所は前相撲をやり直してる！！！

で、今場所は西序の口二十七枚目って、服部桜の西序の口二十六枚目より下じゃん！

あらゆる意味で驚かされたが、
取り組みは……

服部桜…………巨漢相手にいきなりがっぷり四つ…………
もうちょっと考えようよ(無理か)。

そこからむっくりむっくり土俵により、寄り切りで大子錦の勝ち。
大子錦、服部桜に負けたら高砂親方に激オコ食らっただろうね。

大子錦、このまま4勝3敗とか3勝4敗とかで序の口に定着するのかな。

納谷、三戦目で今場所初黒星

幕下で注目の力士で大鵬の孫の納谷。

立ち合いはそこそこ。右ののど輪で少し押した後に右腕を取って送り出しにしようとしたが霧の富士に粘られ、もろ差しをくらい、そのまま寄り倒しで霧の富士の勝ち。

このもろ差しからの寄りを左右の動きで崩したり、土俵際で粘ったりというのはさすがにキツかったか？

倒れる際に足のもつれを見たので、やはり足腰の鍛えが納谷の今後の課題か。

豊ノ島、友風を下し三勝目

この道16年の大ベテラン豊ノ島と一昨年5月が初土俵ながらスピード出世で十両にあがった先場所いきなり十両優勝した新鋭の友風の一番。


……友風、いいところなく負けた。
いや、逆に豊ノ島、まだまだパワーがあるね。一気に押し出して勝ち。
本当、初日の変化はなんだったのか？

友風
「左を差されないように注意しましたけど、あんなにはじかれると思わなかったです」

友風もびっくりの豊ノ島のおじさんパワー。今場所いいところ行けば来場所再入幕か？

遠藤、激戦の末佐田の海をあびせ倒しで三勝目

最後こそは己の巨体を利してのあびせ倒しだけど、そこまでの攻守入れ替え激しいスピードある激戦を展開した。

立ち合いは上手くまわしを取った遠藤が佐田の海の両脇を取りもろ差しからおっつけるが、佐田の海がこれを上手くかわし、逆に右上手を取り寄りの攻勢に。遠藤はこの攻勢を耐え、押し返した後、寄りから身体を相手にあびせてあびせ倒し。

佐田の海も惜しかったが、遠藤の足腰の粘り強さで踏ん張られてしまった。
腕力はあるにこしたことないが、この場所のあらゆる取り組みを見ていて足腰の大切さがよく分かった。