まだ第1話でやったオリンピック予選会前の話。
話が前に進んでいないから展開が遅く感じる。
あの予選会の前に校内のマラソン大会があって、それが金栗四三の初マラソンになる。その結果は3位。
ほとんどはポテンシャルで賄っているけど、そこでの反省を生かして予選会での勝利があったんだね。
一見バカっぽく見えて、研究&努力家。
ここで足袋の播磨屋との邂逅があったのもポイントかな。
ドラマの芯が金栗四三に集まっているので、たけし志ん生も加納治五郎も天狗倶楽部もサブキャラでしかない。
そう考えると、第1話はかなりの神回になるかな。
あと水抜き油抜き走法はその後平成初期辺りまで続くスポーツにおける精神論の「水を飲むな」に繋がるのかな。今では考え方が改まっているけど、ここが起点?
いずれにせよ、次回こそオリンピック予選会になるのかな。
第3話はほとんどこの田舎者コンビのおのぼり東京ストーリーと当時のファッション、文化を楽しむ回だったかな。
演出として巧さを感じたのは四三が熊本から列車で東京に上京して来た時の妙にうすら汚れた顔。赤ゲットというアイテムもしかりだが、あれがいかにも田舎モンらしさが現れている。
それと明治40年代の新橋・浅草の再現もお見事。あれ、ゴミゴミした辺りは今の烏森口の方だろうか? それと浅草のシーンで当時の浅草、いや東京のシンボルだった浅草十二階が出ていて、これと浅草公園六区の賑わい、そこにおのぼり二人のおろつきぶりがお見事。
今回も四三と美川のおのぼりストーリー以外にも、
エピソードとしては四三の夏休みの熊本帰郷ぐらいか。
そこでの四三と綾瀬はるか演じる春野スヤとの青春ストーリーが一服の清涼になる。
他はたけしの志ん生も加納治五郎も天狗倶楽部も若き日の志ん生こと美農部孝蔵なども出てくるがプロレスのバトルロイヤル的でわちゃわちゃしていてまとまりがない。
それぞれのキャラが顔だしだけというのももったいない。三島家の姑を題材にした小説・映画「不如帰」を出すも、上手く話・エピソードとして馴染んでない。
次回はようやく四三とマラソン(長距離走)の実施での出会い。今回四三は移動手段以外の「走り」と出会ったのみだったが次回こそはようやく走るようだ。
今回は主人公の一人、金栗四三の幼少から少年期を軸にした展開。
これに古今亭志ん生の少年期も並走させ、常に群像的に見せている。
さらにこの金栗四三の幼少期に加納治五郎との僅かながらの接点もある。四三の幼少期のエピソードの一つだが、ここで加納治五郎を出したのは大きい。
こうした中で、
四三が幼い頃は病弱で他の子供たちにも遅れをとっていたが、
たまたま見たお産の時の「すーすー、はぁ、はぁ」の呼吸法を自然と学び、自分のものにし、田舎道を常に走る環境にも耐えうる身体を作った。つまり、ここが金栗四三の原点なんだね。
そして少年期の志ん生が追われて走って偶然見つけた落語との出会いも興味深い。
いわば、この第2話こそ本来のドラマの第1話に当たるドラマでありながら第2話に持って来ている。
田口トモロヲ、中村獅童、綾瀬はるか、大竹しのぶの豪華なキャストはいまさら言うに及ばずかもしれないが、明治のレディーを演じた綾瀬はるかに関してはドンピシャリなキャスティング。明治・大正の古風な日本女学生は少し後の時代ならまさしく「はいからさんがとおる」そのものである。
次回の四三少年の立身出世編的な第3話も非常に楽しみだ。
NHK、対応早っ!
まあ、妥当だよね。
10日深夜に5人組歌謡コーラスグループ・純烈が出演する予定だったNHKの番組「ドラマ10がさらに楽しくなる!純烈の熱いぜ!トクサツ」が差し替えられていたことが11日、分かった。同局広報部は差し替えの理由について「編成上の都合により、他の番組に変更しました」とした。
あれだけ紅白歌合戦を盛り上げて、NHKでもさあ一緒にこれからも盛り上がるぞ、という時に友井のゲスい過去が発覚しちゃってね。
そりゃ、NHKも怒るだろうし、そうなるはな。
4人編成の純烈はさらなる苦難を強いれそうだね。