熊じぃの戯言

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Jリーグ プレイオフ導入への効果は?

2012-12-03 08:35:03 | Jリーグ

一般紙である産経ニュースが、今シーズンから導入されたPOをとらえた、記事を載せていた。
中身が素晴らしい内容なので、アップしておきます。


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【スポーツ・ウオッチ】

大成功のJ1昇格プレーオフ 新たな舞台が秘める更なる可能性      MSN産経ニュース   2012.12.2 12:00


       
J2プレーオフ決勝で千葉を破った大分イレブンは、サポーターとJ1昇格の喜びを分かち合った=11月23日、国立競技場(吉沢良太撮影)

 サッカーのJリーグが今季からJ2に導入したJ1昇格プレーオフ(PO)は、6位でPOに滑り込んだ大分が制して幕を閉じた。一発勝負の勝敗が天国と地獄を分けるスリリングなゲームにはサポーターが大挙して訪れた上、メディアにも派手に取り上げられてJ2の活性化に大きく貢献。経営難に苦しむクラブも多いJ2にとっては垂涎のドル箱カード誕生といえ、来季以降の制度改革次第ではさらに魅力を高められる可能性を秘めている。(奥山次郎)


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 昨季まではJ2の上位3クラブとJ1の下位3クラブが自動的に入れ替えられていたが、今季からJ2にPOを導入。J1の下位3クラブが自動的にJ2へ降格するのは同じだが、代わりにJ2の上位2クラブと3~6位によるPOの勝者の計3クラブがJ1へ昇格する方式とした。

 今季のPOは、トーナメントでまず3位と6位、4位と5位が上位クラブのホームで準決勝を実施、勝者同士が東京・国立競技場で決勝を行い、勝者が最後のJ1昇格枠を手にするルール。リーグ戦の成績を尊重するため、準決勝の会場を上位クラブのホームに、決勝を含めた全試合で引き分けの場合は上位クラブを勝者とすることにした。


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 18日に3位京都と6位大分、4位横浜FCと5位千葉の組み合わせで行われた準決勝は熱気に包まれた。京都のホームである西京極には1万760人が、横浜FCのホームであるニッパ球には1万594人のサポーターが詰めかけた。それぞれ今季リーグ戦のホーム平均だった7273人、6039人を大幅に上回る盛況だった。

 23日の決勝も雨がぱらつくあいにくの空模様にもかかわらず、国立競技場には2万7433人のサポーターが集結。引き分けであれば千葉が勝ち抜く状況の中、0-0で迎えた後半41分に大分の林が値千金の“昇格弾”を決めた大一番を一喜一憂しながら見守った。試合終了の笛が鳴って沸き返った大分陣営と静まり返った千葉陣営のコントラストは、今季のJリーグを彩るハイライトの一つといっていい。

 観戦したJリーグの大東和美チェアマンは「盛り上がってよかった。当面はこのままでいいのではないか」とPO導入を評価し、大分の田坂監督は「(J1自動昇格の)J2で2位だった湘南より盛り上がって申し訳ない。POはJ2にとって大きな意味を持つ大会」と、冗談めかしながらも賛意を示した。


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 大成功といっていいPOには改革の余地もある。真っ先に考えられるのがホームアンドアウェー方式の導入だ。今季の組み合わせであれば、準決勝のもう1試合を大分と千葉のホームで、決勝も中立地開催ではなく大分と千葉のホームアンドアウェーで実施。2試合の結果が1勝1敗や2分けで並んだ場合は上位クラブの勝ち上がりとすれば、リーグ戦の成績も尊重できる。

 下位クラブのサポーターもサッカーの魅力が詰まった緊張感のある試合を観戦しやすくなり、大入りが確実な試合を主催することでクラブ側の実入り増も見込まれる。今季のJ2全クラブに来季のJリーグ参戦に必要なクラブライセンスは交付された。しかし、13クラブが債務超過解消や経営強化を指導されており、POが生んだ熱気を経営改善にもつなげたいところだ。


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 今季のPOは準決勝を千葉と大分、決勝を大分と、すべて下位クラブが勝ち上がった。J1昇格の道は大きく広がった感があり、来季以降、PO出場権をめぐる争いも激しさを増すとみられる。リーグ戦の価値は下がったとはいえ国内最高峰リーグの話ではなく、日本一に直結するプロ野球クライマックスシリーズの“下克上”のような抵抗感はない。J2の活性化につなげたPOという貴重なコンテンツを生かすために、Jリーグは今後も知恵を絞っていくことが求められそうだ。


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