こんにちは 大橋みえ子です  

 皆さんの願いをまっすぐ区政に届けます

     日本共産党江戸川区議会議員

中村哲医師への追悼ーしんぶん赤旗より

2019-12-15 08:36:34 | 日記
「アフガンの天に舞う」と題して、東京外語大名誉教授の西谷修さんが、しんぶん赤旗(12月15日)へ寄稿されました。整備を支援した用水路の前に立つ中村医師の写真と一緒に。
中村医師の活動は新聞を通して知っており、銃撃で死亡したこと、その命を懸けた活動に心から敬意を表するものです。日本が海外派兵の具体化を進める中、中村医師の活動の神髄をしっかり受けとめたいと思いました。また、自衛隊のイラク派兵を巡っての中村医師の発言にあらためて勇気をいただきました。

西谷名誉教授の寄稿文は以下の通りです。すこし省略して紹介します。
『中村さんは、現地を全く知らずに「テロとのたたかい」と称して空爆を繰り返す「文明国」を批判し、この地を住めなくして人々を難民キャンプに追いやり、生きるために麻薬栽培に手を染めたり、雇われて銃をもったりさせるのではなく、人々が生きる場をもてる最低限の条件を整えなければならないと考えた。干上がって荒れた土地を灌漑できれば耕地が生まれ、人々はそこで作物を育て、収穫して生きていくことができる。それを通して人々が生きる喜びを感じ、自分で成し遂げるという満足感も得られれば、人々は武器を持ったり殺しあったりしようとはしないだろうと。(中略)彼こそは「平和の戦士」である。ただしけっして武器をとらない。説得し、わからせ、互いを殺し破壊し合うのではなく、ともに生きる基盤を作るための作業に向かわせる。その闘いは、戦争と、戦争を解決手段とするあらゆる趨勢(すうせい)に対する闘いである。文字通り命がけの闘いだ。2008年にペシャワール会は一人の犠牲者を出した。(中略)2001年冬、米軍のアフガニスタン空爆が始まって一時帰国していた中村さんは国会に参考人として呼ばれた。そのとき自衛隊の派遣について問われた中村さんは、言下に、「百害あって一利なし」と答えた。すると自民党席から「売国奴」というヤジがとんだ。自衛隊の派兵を拒否する中村さんは、日本政府周辺からはこのような扱いを受けてきたし、その死を踏み台にするかのように、新たな中東派兵も決められている。だが、世界中から称賛される中村さんの功績は、戦争に抗って人々を生きさせるための努力にこそあった。(中略)戦争をしたがる、戦争にしたがるあらゆる勢力が、中村さんを地上から押しのけたのである。中村さんは銃弾に散ったが、その肖像はいまある航空会社の旅客機の尾翼に描かれてアフガンの天に舞っている』

最新の画像もっと見る

コメントを投稿