まさよっち放浪日記 - Masayochi's Wanderings-

アフリカから、何故か、中央アジア、そして気が付いたら日本へ。ふと心に浮かんでくる何気ない事を書きとめてみました。

独立に向けて

2011-01-30 23:22:53 | SUDAN

スーダン南部住民投票は、予想に反し、予定通り、実施された。住民投票期間後には、各監視団同様、日本も所感を発表。お疲れ様でした。

http://www.pko.go.jp/PKO_J/info/pdf/20110119_sudan.pdf 

 

そして、130日にスーダン南部住民投票結果が正式に発表された。独立賛成が99%を超えたとのこと。 南部はまさにカーニバル状態! とはいっても、南北間では、未解決の問題が色々とあり、これからどうなることか。。。


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http://sankei.jp.msn.com/world/news/110130/mds1101301856008-n1.htm

スーダン南部、独立へ 住民投票で圧倒的賛成多数 

2011.1.30 18:55

スーダン南部の分離独立の是非を問う住民投票で、投票管理委員会は30日、南部で独立賛成が99%を超え圧倒的多数を占めたとの暫定開票結果を、南部の中心都市ジュバで正式に発表した。約200万人の犠牲者を出したアフリカ最長、最大の内戦を経て、南部は悲願の独立に向かうことが決まった。

南部は順調にいけば7月にも独立宣言し、アフリカ54番目の独立国が誕生する見通し。ただ南北間には、係争地の油田地帯アビエイ地区の扱いや石油収益の分配など未解決の問題が山積しており、紆余曲折も予想される。

投票管理委員会によると、暫定結果に異議申し立てがない場合、最終結果は2月7日に確定、申し立てがあった場合は同14日に確定する見通し。住民投票は、1983年に始まった内戦を終結させた2005年の包括和平合意の最終段階。今月9日から15日まで行われた。有権者は約390万人。(共同)

 


この子達が大きくなっている頃には、南部スーダンはどんな風になっているのかな?


チョコレート危機

2011-01-27 01:16:28 | News

世間ではもうすぐ女性がチョコレートを買う季節らしい。街中ではちらほらとそんなお知らせを目にする。メディアに後押しされ、バレンタインの事を思い出した。もう少し若いときは、バレンタインとなると、ドキドキしていたのに、段々とそんな甘酸っぱい想いを忘れていっているような気がする。

さて、そんなチョコレートとアフリカの政治不安が何気にも関係すると、ニュースで取り上げられていた。カカオ供給量世界1位のコートジボワールが、1か月カカオの輸出禁止を行うとのこと。ただ、日本はカカオのほとんどをガーナから輸入しているので、この措置による直接的な影響はなさそうだが、カカオ価格が上昇すれば、長期的に影響がくるだろう。

チョコレート危機によって、日本には馴染みがないとされるコートジボワールの情勢が急に、日本のお茶の間にも知られるようになったような印象を覚えたのは、気のせいだろうか。

 

http://www.cnn.co.jp/business/30001599.html

カカオ価格が上昇 コートジボワールの輸出禁止を受け

2011.01.25 Tue posted at: 13:32 JST

ニューヨーク(CNNMoney) 大統領選後の混乱が続くコートジボワールで1カ月のカカオ輸出禁止措置がとられたことを受け、24日のカカオ価格は4%強上昇した。カカオ供給量世界1位の同国からの輸出が滞ったことで、食品産業やチョコレート愛好家に影響が広がる可能性がある。

11月に行われたコートジボワールの大統領選では野党党首のワタラ氏が勝利したが、現職のバグボ氏が選挙結果を受け入れず勝利を宣言したことから国内で混乱が続いている。国連や米国はワタラ氏を大統領として認めている。

ワタラ氏は先週カカオの輸出禁止を呼び掛けた。輸出禁止措置により、バグボ氏を支持する公務員や軍関係者への人件費の財源が断ち切られ、同氏の辞任につながる可能性がある。

だが、この措置はカカオやコーヒーなどの農産物に依存する同国経済と世界の食品業界の双方にとって打撃となる。

カカオ豆供給量世界1位のコートジボワールは、世界供給量の30%~40%を担っており、混乱が続けばカカオ価格のさらなる上昇も避けられないとみられる。

ある専門家は、カカオの取引価格が現在の1トン当たり3311ドル前後から今後数日間で3550ドルにまで上昇する可能性があると予測する。

カカオ価格は2006年から既に2倍近くになっており、コートジボワールの政治混乱が始まった昨年11月からは上昇傾向が続いている。他の食料品やエネルギーの価格も上昇しているなか、業界観測筋の間では、食品メーカーはカカオ製品の値上げに踏み切らざるを得ないだろうとの見方が強まっている。


中国の監視団

2011-01-12 23:30:37 | SUDAN

スーダン南部の独立の是非を問う住民投票。日本だけでなく、欧州連合(EU),アフリカ連合(AU),アラブ連盟、カーターセンター等が選挙監視団を派遣している。その中で、中国も15名からなる監視団を派遣している(ちなみに全員男性らしい)。大半が政府関係者だ。

チベットや台湾を抱えている中国にとって、南部スーダンの独立を支持することは難しい。しかし、中国はこの住民投票には中立の立場を示している。中国の関心は、石油であり、スーダンからの石油輸出の67%を中国が占めている(ちなみに日本は16%)。よって、地域の不安定化につながるような事態は極力避けたいはずだ。

 

アルジャジーラから、中国のスーダン外交について、記事が書かれている。今後、南部のと関係・協力体制が深まっていくと予想されるが、北部との関係も今まで通り、続いていくだろう。

http://english.aljazeera.net/indepth/features/2011/01/20111910357773378.html


New Year Greetings

2011-01-02 22:11:44 | hitorigoto

新年明けましておめでとうございます。光陰矢の如し。気が付いたら、あっという間に2010年が終わってしまいました。ダルフールの勤務を終え、日本に帰国と思いきや、この年末年始は、南部スーダン住民投票監視団に参加することになりました。大晦日に成田をたち、元旦にジュバに到着。さてさて、2011年はどんな年になることか。。。


 

http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010121000241

政府、スーダンに選挙監視団=23日から順次出発 

政府は10日午前の閣議で、来年1月9日から15日までスーダン南部の分離独立を問う住民投票が行われることを受け、国連平和維持活動(PKO)協力法に基づく選挙監視団の派遣を決めた。国連の支援要請に基づくもので、今月23日から順次日本を出発し、来年1月中旬に帰国する。 選挙監視団は、石井祐一前スーダン大使を団長に、官民の計15人で構成。派遣期間中は、首都ハルツームと南部の中心都市ジュバを拠点に、投票所の巡回や開票作業の監視などを行う。 スーダンの住民投票をめぐっては、政府は先に、陸上自衛隊ヘリ部隊による投票箱の輸送を検討。部隊運用の困難さなどから、最終的に派遣を見送った経緯がある。 スーダンでは、20年以上に及ぶ南北間の内戦を経て、2005年に包括和平合意が成立。その際、住民投票の実施が約束されていた。(2010/12/10-10:23)