まさよっち放浪日記 - Masayochi's Wanderings-

アフリカから、何故か、中央アジア、そして気が付いたら日本へ。ふと心に浮かんでくる何気ない事を書きとめてみました。

車の運転

2013-07-20 19:13:53 | Liberia

車の運転

リベリアに来てから、車の運転に挑戦することにした。日本で何年も前に、マニュアルの運転免許を取ったが、その時も、教習所の先生にあきられながら、なんとか免許をとった。免許取得後、日本でも、一度も路上で運転をしたことがないペーパードライバー。車の運転って、なんとなくだけど怖い。そう思って、運転をしてこなかった。アフリカに来てからも、この秩序のなさの中でどうやって運転できるんだろう?私には無理!無理!と最初から運転をする気が全くなかった。そうこうしているうちに、時だけが過ぎてしまった。

あることがきっかけで、自分の中で最初から無理と決めつけるのはどうなのかと疑問を感じ、車の運転にチャレンジすることにした。まずは、リベリアの教習所に通うところからはじめた。実技15時間。短すぎる!しかも教習所というちゃんとした場所があるのではなく、人通りが少ない路上で実際に練習をするという実践型。一応、A4サイズ1ページのカリキュラムもある。色々なことが実践的で、スペアタイアが盗まれてないか確認するところから最初に教わり、バッテリーや、エンジンオイル等、メカニックなこともきちんとチェックするように習った。タイヤのかえ方も一応教わる。知っておいて損はない。

車の運転は思っていたより奥が深い。どんな雑音の中も、自分のペースを守って運転する。他に振り回されない。路上の人から「チャイナ!チャイナ」と言われても、気にしない。後方からクラクションを鳴らされ続けても、焦らず、追い越しをしたかったらどうぞと譲ればいい。必要に応じて、流れに合わせて運転をする。ビクビクしながら、運転をしない。車がぶれないように運転する。堂々と運転し、自分の行きたい方向を明確に示す。近くに集中することも大事だが、遠くも視野に入れるようにすると、計算しながら、運転ができる。

リベリアの場合は、予想もつかない事が起こりえる。例えば反対車線が渋滞しており、その反対車線を走っている(正確には渋滞に巻き込まれている)車が渋滞をまぬがれようと、私が走っている車線に入ってきて、その結果、私の前方から車が走ってくることなど、起こりえる(実際に起こった)。予想がつかない事が起こるかもしれないと頭の片隅におきながら、常に注意を払い、運転をする。そのような事に遭遇したときも慌てず、対処する。

言うは易しだが、実際にはなかなか難しい。人生に対する姿勢みたいと思ったりもした。