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『差別と権力』

2004-07-23 08:23:30 | showtime
「公明頼みで支持基盤が離反」 とは、

自民党の参院選総括の内容の1つ。自民党は選挙戦苦戦で公明党への選挙支援を依頼したが、これにより旧来の自民支持層が離反してしまう結果となった。

「小渕内閣は必ず公明と組むぞ。その窓口には野中がなる。公明票がなければ当選で
きないから、みんな野中に頭を下げなきゃならなくなる」とは、小沢一郎との闘いでは手を組みながらその後袂を分かられた故・梶山静六の言葉(『差別と権力』の書評 佐高信 週刊現代 7月12日号)。長期的にこれが自民党を窮地に追い込むことは、最初からわかっていた。「公明との連立は麻薬だ」 とはかなりいい例えだ。今のところ民主党の岡田代表は、公明党との連立を否定している。


「私の家族がどれほど辛い思いをしているのか知っているのか。そうなることがわかって書いたのか」と、うっすら涙をにじませた目で睨み付け野中広務は、魚住昭を怒鳴りつけた。野中弘務の評伝の連載(後に『差別と権力』として出版)が終了した後に二人が顔を合わせた時のことである。

「ご家族には本当に申し訳ないと思っています。誠心誠意書いたつもりですが… これは私の業なんです」 と、魚住昭と言った。(『差別と権力』の書評 佐高信 週刊現代 7月12日号)魚住昭も覚悟を決めて書いているのだと思う。評価別として。

この本『差別と権力』を買って読もうと思うのだが、いまだに書店で並んでいるのを見たことがない。


盧武鉉

2004-07-22 09:42:33 | showtime
「盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領は日本語を話せない初めての大統領だ」 と、

日韓関係が新しい時代に入っていることを、中井良則は解説した(『森本毅郎スタンバイ』TBSラジオ7月22日)。加えて、カウンター・パートナーの日本の政治家に韓国利権のにおいのしない人が増えてきたとも言っている。

友好ムードで行われた日韓首脳会談の背景には、このようなことがある。ヨン様を引き合いにだすまでもなく、一般のレベルでの日韓友好ムードは過去に例を見ないほどだ。このような中、来年の日韓国交40周年の記念として、ついに天皇陛下の訪韓が水面下では画策されているらしい。

人名用漢字

2004-07-21 14:10:02 | showtime
「苺が入るのは決まっており、そのための線引きがむずかしくなった」 とは、

人名用漢字追加案の作成にかかわった関係者の言葉(『時時刻刻』 朝日新聞 7月20日)。
当時の法務大臣の森山眞弓の地元は苺の名産の栃木県だったので、まず追加案に「苺」が入ることは早々と決まっていたそうだ。

先日、以前より人名に使用する要望の多かった漢字を『人名用漢字』に追加しようと作成された『追加案』 が発表された。しかしそこには「糞」「屍」「呪」「癌」「罵」など名前にふさわしくない文字が入っていたので、発表された途端、批判が集中した。

「これまでだって、『大便』や『死体』とかの名前をつけることは可能だった」 と、最近の漢字ブームの先駆者である高島俊男は反論した(『お言葉ですが…』 週刊文春 7月15日号)。しかも「小生(追加案に対し)双手を挙げて賛成する」 とまで書いている。別に子供に変な名前をつけようというのではない。『人名用漢字』が、『常用漢字』に挑戦しているからである。

通常、我々が使う漢字は決められている。

普段使う漢字は、  『常用漢字(1945字)』     (内閣公示で決めるのは政府)
名前に使える漢字は、『人名用漢字(常用漢字+287字)』(決めるのは法務省)

今回の人名漢字追加案はこれに600字近くを追加しようというのである。では、なぜこんなに多くの漢字を追加しようとするのか? それによって、この追加案に対する評価が変わる。(批判的な人の多くが、選定は使う人への丸投げで無責任だという。)

高島俊男によれば、すべての字が人名に使うために選ばれたわけではない。追加案の578文字のうち本当に名前に使えそうなのは、実は20字ぐらいしかない。なぜなら、『人名用漢字』が、評判の悪い『常用漢字』に漏れて使えなくなってしまった文字を使えるようにしようと意図しているからだ。

ほんの一例だが、「べっ視」や「ら致」という表記を新聞で見かけることがある。本来は、「蔑視」であり、「拉致」である。しかし、常用漢字を厳粛に守っていたら、ひらがなで書かなくてはいけない。公文書や教科書は言うに及ばず、新聞ですら政府の意向に沿ってひらがなで書いている。しかし、「蔑視」も「拉致」もこうして我々が読めるのは、政府の意に反して書籍や雑誌で使われてきたからだという。で、その延長線上にあるのが、今回の『人名用漢字追加案』であると高島俊男は力説している。ちなみに、『常用漢字』の元になっているのは、GHQの占領政策である。戦後60年近くなっても、日本人はお仕着せのまま過ごしてきているのは、なにも憲法だけではない。(別に全部ひらがなでもいいではないかという意見は、長くなるのでここでは扱わない。)

と、さすが高島俊男と思って納得していたのだが、最初に書いたように漢字の選定には政治的な横槍も入っているという記事を読んだので、思い出して blog にアップしてみた。


中村俊輔

2004-07-21 06:51:24 | showtime
「うーーーん、まあーー、はい」とは、

アジアカップ初戦のオマーンとのゲームを自らのゴールで辛くも勝利に導いた中村俊輔が、試合直後のTVインタビューで 「苦しい時間帯にナイスゴールでしたね」 との問いかけられたときの答え。相変わらずの大人気ない受け答えだが、ゴール前で落ち着いたボール捌きからのゴールはさすがだった。

「一人の個人技で打開しようとしても、二人目、三人目が足が止まってしまった状態がたくさんあったと思うんで、暑いときだからこそ、連動したときにミスしなければ簡単にゴールになった場面も何回かあったんでそういうミスをなくせば、別にボールをまわされて、攻められてもいいとは思いますけど」 というような、これまた他人事のような解説までしているのも、相変わらずだ。

「セカンド・ボールをほとんど拾われていたので、次の試合からは、そこのところを注意して。やっぱり球際をもう少し強く行かないと、やはり競り合いですべて負けてしまっていたので。球際をもう少し強く行って、絶対負けないんだという気持ち気迫を持ってプレーしたほうがいいと思います」 とは、背番号23をつけた川口能活の言葉。また、チームメイトから総スカンをくらいかねないのではないかと心配してしまうほど、余計なことを喋っている。せっかくチャンスをもらったのに、大丈夫か?

(中田英寿不在のおかげで?) 東欧遠征でチームにまとまりができたと言われてきた日本代表だが、上の二人の受け答えを聞く限りでは、まだまだ結束が固いとは言いづらい状況のようだ。まあ、勝てば結束が固まるので、大切なのは結果を残すことだ。そういう意味も、初戦のオマーンに勝ったことは大変意義がある。

『屁タレども!』

2004-07-20 17:54:00 | showtime
「北川悦吏子と内田春菊だけは削ってくれ」と、

連載の単行本化(『屁タレども!』)にあたって、中村うさぎに編集者がストップをかけてきたのは、この2人だった。

自粛などもってのほかの女王様は、原稿を引き上げ、ネットでの自主出版に切り替えた。詳細はこちら。その 『屁タレどもよ!』 が、文藝春秋から今月文庫化された。いままで、誰が問題になっていたのかわからなかったが、文庫のあとがきにご丁寧に名前が書いていた。しかも、先日のテレビ番組で内田春菊と顔を合わせた話まで。加えて、編集者が自粛したにもかかわらず、内田春菊はこの本に書かれた内容に関してはまったく気にしていないと、対面前に連絡してきたとのことだ。2人とも、凄すぎる。

放送法

2004-07-20 10:01:56 | showtime
「それ、東スポだろ」とは、

まだインターネットがこの世に存在する前、ボクらがよくした会話。面白い話ではあればあるほど、東京スポーツに書いてあった話で、真偽のほどは疑わしいと誰もがわかっていたし、それを怒る人もいなかった。どんなにいいニュースでもケチをつけてしまう 『日刊ゲンダイ』 など、夕刊紙にはちゃんと住みわけができていた。ボクらもメディア選別して情報に接していたのである。まあ、「人面魚、重態脱す」というようなレベルの話だが。

自民党が、放送法の「政治的公平性の削除」に動いている。ボクらは、これは歓迎すべきだと思っている。公平と言っているから奥歯にものが詰まったような言い方しかできないし、ちょっと主張すれば偏向報道だと批判を受ける。それなら公平性にこだわる必要はないのではないか?大体、免許事業なのだからもとから公平性があるわけはないのだし。

すべては受け手の意識の問題だ。ボクらには「東スポ」で養われた目があるのだから、与党はこの流れを進めてもらいたい、と珍しく与党の応援をして終わる。

『下妻物語』

2004-07-19 08:20:30 | showtime
「スクリーンの中と外が、これほどつながっているケースも珍しい」 とは、

映画 『下妻物語』 を見に行った小林信彦の感想。ロリータ・ファッションで来場すれば1000円という《ロリータ割引》 のおかげで、ロリータ・ファッションがぞろぞろいたと書いている (『本音を申せば』 週刊文春 7月22日号)。とは言え、大人の観客も多く、これは口コミのおかげだと推察している。

ロリータ・ファッションの深田恭子とヤンキー姿の土屋アンナの友情物語なので、「あの、『下妻物語』ですけど…」 と入り口で小林信彦が念押しされたのも当然かもしれない。

しかし、小林信彦には珍しく映画は大絶賛。「あとは2が作られるのを待つのみ」 とまで書いている。そういえば、評者は忘れてしまったが、朝日新聞の夕刊の映画評も絶賛していた。


佐瀬稔

2004-07-18 06:37:32 | showtime
「ノーガードの打ち合いとなり、見ていて面白いゲームだった」と、

珍しくセルジオ越後が手放しで誉めていた サッカーのキリンカップ「日本-セルビア・モンテネグロ」戦。ジーコ監督をはじめ、大住良之増島みどりも高い評価をしている。EURO2004やアテネ五輪の陰に隠れた形となったので、日本A代表の出場といえども注目度の低かったキリンカップ。すっかり、ボクらも見逃してしまった。(ついでに言えば、オールスターの新庄のホームスチールも。)

「(プロ野球の)ペナント120試合あるうちの本当に面白ゲームは20試合もない。しかし、全試合を見ていないと、この20試合を見逃してしまう」 とは、スポーツライターのさきがけであった故・佐瀬稔の言葉。いいものを見るには、体力とマメさが必要だということだ。

「ファンの意向を無視した合併は許すな!」という論議で大モメのプロ野球だが、後半戦が始まっても巨人戦ですら空席が目立つ状態だ。一体、ファンはどこにいるのか?という気もする。これから高校野球、アテネ五輪が始まれば、ますますゲームの注目度は落ちるだろう。しかし世間の注目度とは別に、グランドでは名勝負が繰り広げられるかもしれない、というのが、今回の話。


青山ブックセンター

2004-07-18 06:37:00 | showtime
「青山ブックセンターが倒産」 というニュースは、

世間一般からすればあまり大きいニュースではない。しかし、多くの blog が、このトピックをとりあげている。Blog の制作者と、青山ブックセンターの利用者がいかに重複しているかがわかる。


上戸彩

2004-07-16 13:56:20 | showtime
「相手が暴力団であっても顧問弁護士を立ててきっちり解決してくれた」 とは、

保険会社の顧客満足度調査 (『週刊ダイヤモンド 7月10日号』) に寄せられた、損保ジャパンに対する声。損保ジャパン (2002年7月に安田火災と日産火災の合併により設立) は、損保の契約者ランキングで1位となっている。ちなみに、評価の低かったニッセイ同和損保に対しては、「相手に押し切られてばかり」 とあって笑える。

この結果を裏付けるかのように、先日損保ジャパンが売り出した 終身医療保険「Dr.ジャパン」 は、契約者殺到につき、入院時の給付金に関する通算支払い日数を、無制限から1095日の上限を設けることとなった。ちなみに、CMは上戸彩のパンダのコスプレだ。